2015年のプロチームバイクが徐々にお披露目されてきている。チーム名が変わるものの機材スポンサーは大幅な変更はない。そして基本的なアッセンブルは変わらないがパワーメーターだけは変更がされている場合が多い。
ベルキンのチーム名がLotto.NL-Jumboになった。当初ロットベリソルかと勘違いしてしまったが、どうやら旧ベルキンのようである。そのLotto.NL-Jumboのバイクの全容を見て行く。
パイオニアペダリングモニターを採用
まず目を引くのがパワーメーターはパイオニアペダリングモニターだ。ペダリングモニターを発売前からウォッチしている私としては非常に「懐かしい色」と思えてならない。パイオニアペダリングモニターが発売する前にCEATECで見本が展示されていた色だからだ。
初期テスト型は黄色の丸いバッテリーカバータイプだった。今から思えば非常に懐かしい時代である。さて、この黄色いペダリングモニターのバッテリーカバーであるが、国内プロチームの那須ブラーゼンも同様のイエローのバッテリーカバーを使用している。
恐らく色が一緒のため流用しているのではと思うが、重要なのはパワーの計測であり色ではない。
ジャージのデザインはともかく(工事現場でも違和感がない)ペダリングモニターのセンサーも黄色である。那須ブラーゼンの場合は市販品カラーが用いられていた。その点世界を舞台にしたプロチームの場合はやはり一枚も二枚もウワテのようだ。
にしてもビアンキのカラーは良しとしてジャージの色等はもう少しどうにかならなかったのかと悔やまれる。ただスポンサー有りきのプロチームという側面から見れば至極当然なことだろう。
Bianchi Oltre XR2
ビアンキ好きならばたまらないのがOltre(オルトレ)だ。余談だが国内のショップでこのOltreを扱う為のハードルが(相当)高いらしい。代理店との絡みの話になるが、どうやらある一定のレベルのショップでないと扱えないそうだ。そういう意味でも店もお客に対してもハードルが高い「至高の逸品」と言える。
ビアンキは今年で130周年を迎えるようだ。その記念のロゴとしてANNIVERSARY130の文字が見える。TIME信者が居るようにBianchiにも強烈な信者が多く存在している。あの色じゃないと嫌だという人が多いのも頷ける。
フレームのつくりやワイヤールーティングに関しては流石Bianchiといった所だ。あるドイツの直販メーカのワイヤールーティングは見れたもんじゃないが、TIMEやBianchi、そしてLOOK等はこの点が美しい。自転車をトータル(アッセンブルされた状態)で美しいといえる数少ないメーカーである。
まとめ:国産メーカーが幅を利かせつつ有る
自転車の機材といえばヨーロッパ系のメーカーが主流であった。ここに来て自転車の機材(特にメカニカルな部分)と言えば日本メーカーに移り変わろうとしている。ホイールもシマノの割合が高くなってきている。そしてパワーメーターもだ。
正直な所パワーメーターとしてのパイオニアペダリングモニターは既に完成の域に達している。無論プロが使っても何らデーターに問題がないという意味だ。むしろ冬の寒い時期の測定精度は特に優秀である。次第にハブ式や片側計測タイプ(理論上)は淘汰されていくだろう。
いずれにせよ、国内外のプロチームバイクに国産メーカーの製品が使われシェアを拡大していってほしいものである。
洋泉社 (2014-10-16)
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