「常用できるエアロヘルメット」として一つの決定版を紹介します。スペシャライズド イヴェードです。正式名称はSPECIALIZED S-WORKS EVADEですが、長いので割愛しイヴェードと呼びます。私は夏以外は好んでエアロヘルメットを使っていますがエアロヘルメットの長所は言わずと知れた、エアロダイナミクスで空気抵抗を削減し、より速く走行することを目的として使用されます。
しかし短所として、空力特性の向上の為に穴が全てふさがった構造は、重要な空気の流れが無くなり頭を冷やすことができない、という代償があります。結果、快適に使えずムレや、汗のヌケが非常に悪いといった事がありました。ちなみに、頭の風通しは重要で、西日本ロードクラシックの猛暑でエアロヘルメットをかぶって脱水になった経験があります。したがってエアロを追求する根本的な問題は、空力特性を上げるためにエアロホールが排除され、代償として人間が感じる快適性を犠牲にしなくてはならないわけです。
これでは常用に耐えられません。
エアロヘルメットであるイヴェードの穴を確認すると、他のサイクル用ヘルメットと同様に空気を通す穴がいくらか開いています。通常のヘルメットよりも穴は小さく「切り口のような細長い穴」で総穴数も少ないです。この穴が原因で空力特性は他のエアロヘルメットよりも劣るのでしょうか。スペシャライズドの実験データーとして、同社「TT2」とイヴェードの風洞実験のデータから得られた結果は、空力特性は同等で、実際の走行おいては横風と通気性、重量を考慮したトータルバランスを考えると「EVADEのほうがTT2より優れている」というデーターが得られています。
TT2といえば、元シルベスト所属で現在はシェルヴォ奈良プロサイクリングチームの井上選手がTT2を使って実業団白浜TT2位という成績を収めています。
後ろから確認すると、空気が前から入って後ろから出る通気性が保たれ、一連の空気の流れが作られた構造になっています。かぶった時の頭とヘルメットの隙間も考慮され、内部の空気を常に入れ替える構造です。
確かに通常のヘルメットと比べると空気を入れるホールは少ないですが1時間ほどのレースなら十分常用に耐えられるでしょう。
中の構造はパッドが緻密に張り巡らされ、アジアンフィットということで私の頭にもぴったりでした。
参考までに、私が合うヘルメットはOGK、モストロ、レジモス、KASKのヴァーティゴ等です。これらのヘルメットが合うならばスペシャライズドのイヴェードも使えるでしょう。
なにより購入した理由はこのS-WORKS の限定車RED/WHITEとのマッチングですね〜(^^)
シルベストサイクル梅田店にて購入しました。ほんの僅かしか入って来ておらず、あと一つくらいの在庫のようです。次は来年まで入荷がないとのことです。
余談ですがこのヘルメットは、あのカスタム職人がオペします。楽しみです。完成次第紹介いたします。GIROのATTACK&ジョーボーンもオリジナルカスタム!
エアロヘルメット入門者にも通気性が優れ常用に耐えうるヘルメットです。冬も寒くなりませんよ(笑
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