BOOST SHOTは、レース前に「キマる」エルゴジェニックエイドとして自転車競技向けに開発された。発売当時は栄養ドリンクのようなビンに液体として入っていたが、成分はそのままにゼリー飲料に改良され使いやすいパウチの容器になった。
容量は50mlから40gに減ったが、含まれる有効成分はそのままにコンパクトになっている。パウチに入っているため、ライド中であっても簡単に飲むことがき、使い勝手も向上した。BOOSTSHOTは1本あたり、カフェインが180mg、ガラナエキス末が100mg配合されている。
「Guarana (Paullinia cupana) improves fatigue in breast cancer patients undergoing systemic chemotherapy」によると、ガラナの効果としては放射線治療による倦怠感のある乳がん患者75名を対象に、2重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ガラナ50 mg×2回/日を21日間摂取させたところ、倦怠感や疲労感の自己評価 (FACIT-F、FACT-ES、BFI) が向上したことから、ガラナは倦怠感改善に役立つと考えられている。
BOOST SHOTを摂取するタイミングとしては、競技によってベストなタイミングが異なる。メーカーが推奨する競技時間別の摂取タイミングは以下の通りだ。
- 競技時間が短い(1時間以内):競技開始60分前
- 競技時間が長い(4時間以上):競技終了90分または、60分の摂取
なお、空腹時を避けることと、競技中摂取の場合は自分にあった摂取タイミングを見つけることが推奨されている。
実際に飲んでみると、結構あせるとおもう。
錠剤のカフェインよりも、液体のカフェインは吸収が早い。レッドブル1缶に含まれるカフェインの含有量は80mg、モンスターエナジーは142mg、眠眠打破でさえ150mgに対してBOOST SHOTは180mgだ。
瞬間的にこの量のカフェインが身体の中に入ってくると15分ほどで心拍数が増えてくることがはっきりとわかる。初めてBOOT SHOTを飲む方は、まずは一気に飲まずに少しずつ体の調子と相談しながら飲んだほうがいいかもしれない。
今回、BOOST SHOTを紹介しているのには理由がある。というのも、先日六甲山を登った際に、BOOST SHOTで「キメて」から登ったところ1週間前とは異なり後半たれずに走れ2分ほどタイムが良かった。
集中力が増し、後半たれない感じがあった(個人の感想です)この4月にしては結構早いと思う。
六甲山朝練に参加させていただきました。40:54で2分近くタイム縮まってきました。富士ヒル目指す方々はマジで速い。@oogadesuyooさん、皆さんありがとうございました。 pic.twitter.com/Sc303xuONq
— IT技術者ロードバイク (@FJT_TKS) April 6, 2024
BOOST SHOTはヒルクライムのレース前や、長丁場のロードレース後半に役立つエルゴジェニックエイドだ。価格は1本税込530円で販売されている。少々お高いが、レース前やパフォーマンスを高めたいと考えているサイクリストならば、「キメて」みる価値がある。