原材料がよい。
土井ちゃん監修の補給食「CROSSAN」はヴィーガン、グルテンフリー、無添加だ。成分表示を確認すると、てん菜糖、赤生あんを中心に原材料が構成されれている。塩は雪塩を使用するこだわりっぷりだ。</p
原材料は以下の通り。おなじみのソルビトール、エリスリトールといった一切使用されていない。
- 塩味:砂糖[てん菜(北海道)]、赤生あん(小豆)、寒天、塩(雪塩)
- コーヒー:砂糖[てん菜(北海道)]、赤生あん(小豆)、コーヒー、寒天
- ゆず:砂糖[てん菜(北海道)]、赤生あん(小豆)、ゆず果汁、寒天
- ハッカ:砂糖[てん菜(北海道)]、赤生あん(小豆)、寒天/ハッカ油
サイクリストに重要なカーボ(炭水化物)はおおむね40g前後だ。
余談だが、わたし自身が料理で使用する塩は、ぬちまーす、粟国の塩、雪塩と使い分けている。粟国の塩は粒子が荒く塩っ気が強い。雪塩はパウダーのようで上品な塩っ気がある。そして、しょっぱさの方向性もそれぞれ違っている。
補給食といえば、得体の知れないカタカナの原材料表記が並ぶのが常だった。CROSSANは日本人に馴染みのある原材料名が並んでおり、食べ物として安心できる仕上がりになっている。常温でも保存できるように、ようかんの製造技術を採用した。
製造は、栃木県日光市の黒須製餡所だ。原材料から製造、梱包まで全て国内で一気通貫している補給食は他にないだろう。それゆえ価格も気になるところだが、1本300円とリーズナブルな価格設定になっている。
食べてみた
注目していたのは「塩味」だ。ぬちまーす、粟国の塩、雪塩と普段から使い分けている塩好きとしては試さずにはいられなかった。補給食で国産原材料、国内生産にこだわった物は少ない。
補給食だと思って食べたが、これはまさしく「ようかん」だ。
補給食で想像しがちな、甘ったるく、口の中でモワモワとした感じがない。あんことてん菜糖を使用しているため、角が取れて丸まったような甘さがある。寒天は全体の弾力とツナギの効果があるが、粘っこい感じは無くさっぱりとした舌触りが印象的だった。
この補給食を一言でいうなら、食べ心地がやさしい。
原材料も体にやさしく、味もやさしい。ようかんにしては、やや甘いほうだと思う。食べた時の口当たりもやさしい。口に残る感じもなく、サラッと食べれる。
てん菜糖を使っているため、血糖値が急激に上がりにくいメリットもある。サイクリストの補給食にはぴったりだろう。
気にしていた袋の開けやすさも良かった。袋は2枚のシートが合わさったシンプルな構造になっている。袋を開けるときも、上部を歯でつまんで指で引っ張れば中身が出てくる。乗車をしながら袋を開けるのは簡単だ。
補給食CROSSANは、原材料を気にする方、自然な食べ心地を求める方、血糖値を急激に上げたくない方にぴったりの補給食だ。これまでの補給食とは違った体に優しい仕上がりを一度試してみてほしい。
関西では大阪のベックオンで販売されている。
¥324
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