これまでSAVASのプロテインシェイカーを使用していたが、なんの気なしに気分転換をかねて半値で売っていたDNSのシェイカー(380円)を追加購入した。380円の格安シェイカーだったが、SAVASに感じていたデメリットをほぼ解決していた。
SAVASのシェイカーを使っていて感じていたデメリットは以下の3つだ。
- 洗う時に手を入れづらく、手を抜く際に引っかかった
- 底の形状が洗いにくかった
- フタとボトルの間から液体がもれることがあった
1つめの「洗う時に手を入れづらく、手を抜く際に引っかかる」というのは、SAVASの持ちやすい「ひょうたん型(またはテンガ型ともいう)」が原因だった。SAVASのシェイカーは入り口がせまく、洗うときに手が入れにくいと感じていた。
入り口はせまく、わたしの手(Mサイズ相当)でもすぼめないと窮屈に感じるほどだった。
そして、シェイカーの中を洗った後に手を抜こうとすると、シェイカーの出口付近の”へり”に手の両側がひっかかり痛い思いをする。にぎり心地を優先した形状がゆえ、洗う際に手へのダメージが若干ながらも生じてしまう作りだった。
DNSのシェイカーを使用するまでは気づかなかったのだが、SAVASのシェイカーは底の形状もマグカップとおなじく、いり込んだ形状であるため、ゆびの先を使って底のすみを突くようにボトルを洗う必要があった。
きわめつけは、横にするとふたから液体が漏れることがあった。説明書には、シェイカーを横に向けることや、かばんの中に入れて持ち運ぶこと禁止する内容の説明書きがしっかりと記載してある。
レース後にすぐさまプロテインを摂取するため、シェイカーを持ち運ぶ機会があった。漏れることを前提に、ラップと輪ゴムを使ってシェイカーからの漏れを防いでいたが場合によっては防ぎきれない場合があった。
これらのデメリットは、SAVASのシェイカーを使っているときはデメリットとは思わなかった。むしろ、仕様であり他のシェイカーも同じようなもんだろうと考えていた。ところがDNSのシェイカーは380円ながらもこれらのデメリットをほとんど解決していた。
DNS シェイカー
DNSのシェイカーのメリットは以下の5つある。
- 安い
- SAVASと同じ日本製
- 中がツルツルしている
- フタとボトルの間から液体がもれにくい
- 底の形状がバスタブ型で”とても”洗いやすい
- フタ側に幅が広がる設計で、洗う時に手を入れやすく、抜きやすい
単純に感動したのが、シェイカーのフチが広いことだ。フタ側が最も広がっている設計になっており、洗う際に手を入れやすい。手をすぼめないと入らないことはSAVASと同様だが、SAVASよりもひと回りゆとりがある設計だ。
ノギスで計測したところ、シェイカーの入り口の大きさはSAVASは73cm、DNSは80mmだった。SAVASは幅広に見えるが、入り口を過ぎたあと中でいったんすぼんでいるため、洗う際に手が入れづらくい。いっぽうでDNSの形状は放射状に入り口が一番広く奥に行くに従いわずかにせまくなっていく形状だ。
DNSのシェイカーを洗って気づいたことは、底部分が「すり鉢型」の形状であるため、なでるようにスポンジを押し付けるだけで汚れが拭き取れた。SAVASの場合はすみをつつくようにして指先で押し付けるように洗っていたが、この小さな手間が減ったことは大きい。
放射状に広がったDNSシェイカーの構造は、手を抜く際も引っかかることがなかった。どちらもフタの固定方法はスレッド式だ。しかし、ネジ山の構造はSAVASとDNSでは全く違っている。SAVASの特徴は少ない回転で固定でき、かつクリック感がある。対してDNSはじわじわ締め込んでいくタイプだ。
SAVASはクリック感があるため、「閉まった感」がある。しかし、実際にはDNSの方式のほうが閉まっている。アルミ缶のスクリューキャップ式のように締め込む量を調整できるため密封度はDNSのほうが優れていた。
なお、SAVASやDNSともに持ち運びは想定しない。しかし、どうしても持ち運ぶ際には完全にもれないという保証はないにせよ、DNSのほうが構造的に適しているといえる。SAVASのシェイカーは横にすると確実に漏れてくるが、DNSはまだその傾向は確認していない。
単純にプロテインを混ぜる、というためだけに使用するシェイカーであるが「洗う」や「持ち運ぶ」といった場合はDNSがおすすめだ。また価格が380円であるためロストしても痛手にはならない。すでに別のシェイカーをお持ちでも追加購入する際もまよう必要もない。
なお、どちらのシェイカーを使っても、とうぜんながらプロテインのテイストや溶けやすさは変わらなかった。それよりも、洗いやすさや漏れ等を最小限に抑えたい方はDNSのシェイカーはとてもおすすめできる商品だ。