シクロクロス最終戦、桂川 E1 10位 これにてシーズン終了。

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伝統ある千秋楽桂川、今シーズンの最後を飾る。

4か月間で、13ものレース走ってきた。XCOと合わせると2024-2025シーズンという区切りではオフロードのレースを20以上走ってきたことになる。今年は栃木から熊本まで日本各地のレースを走った。

長かったようで、あっという間だった。

正直なところ今年はもう少し走れるかと思っていた。しかし、蓋を開けてみればE1で10番台をウロウロしているだけだった。それでも、シクロクロスの楽しさは変わらないから落胆することはなかった。

リザルトはもちろん追い求めているが、今でも少しづつ上達し成長している手ごたえを感じられるのがいい。

シクロクロスやMTBは技術が求められるが、何度も反復練習していく地道さがないと結果に結びつかない。1度や2度、いや、1シーズン程度では何もわからない。

毎年、桂川を走るとサザエさん症候群のような、終わりの感覚がある。いや、毎年書いているが終わりがあるからいい。シーズンモノで区切りがあるから、この競技は輝くのだ。ずっと続くと、こんな辛い競技は嫌いになる。

 

エントリーは1000人近くにまで及んだ、大人気の桂川を走り抜けた。

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桂川コースレイアウト

桂川と言えば、水はけが悪く、水没するのが当たり前のコースだった。最近は晴れの日が続いて走りやすい。レース前日は雪模様だったが、E1のレースは完全ドライになった。

以前はコース最南端部分は砂だったが、最近では芝が生い茂って前面芝になった。最南端のアスファルト区間はスリップダウンが多かったが、ここ数年は省略された。英断だと思う。あえてあのエリアは危険だし、スピードも上がるため盛り込む必要はないと思う。

ここ最近の関西シクロクロスのコースレイアウトは本当に良い。走ることを最優先に考えていて、楽しい。変な小細工が無いのが良い。グラウンド中央の小さな山があるが、逆バンクになっているのでラインを読まないと外に追いやられた。崩れやすい土だったが、最後までラインが読めず苦労した。

そのあとは、会場側に戻ってくる。ピットエリアの前を通過し、キャンバーを使ったクランク区間を走る。特別難しくはないが、テクニックの差がもろに出る場所で、毎コーナーごとに差が開く箇所でもある。階段は横のコンクリを登れたが、コンクリと土の間が掘れていたため安全の為に下車を選んだ。

立ち上がりは乗車のほうが速いが、パンクリスクは大きかったと思う。

その後、すこし大きめの登り返しがあり、駐車場奥側で折り返していく。折り返しから直線に向かう途中に、かなり凸凹したセクションがあった。空気圧をミスると全く進まない。サドルから腰を上げてホバリングする必要がある。

2つ目の階段は土側からクリアできた。階段に入る前のキャンバーのラインは2つ試したが、どちらでも行けたので状況に合わせて走ればよいと思った。全体的に流れるラインで走りやすい。

難しいセクションは無いのだが、そうするとスピードレースになって小さなテクニックで何秒も差がつく。それとあわせて、桂川は風が強いとパックが形成される。どこかのパックに入らないと堺のように終わる。集団が圧倒的に有利だ。

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桂川 E1 10位

試走中に外からイン側に人が吹っ飛んできて、杭に激突。メインバイクのダウンチューブが割れた・・・。GIANTのクラッシュリプレイスメントってあったんかな。シーズン最後までノーメカトラできただけになんともフラストレーションがたまる。

走れそうではあるが、フレームが割れたまま走ることにした。

もう何度走ったかわからない桂川だが、試走前に空気圧はおおよそ決まっていて堺浜と同じ1.5barにした。最近はこの空気圧が上限になっている。ただ、もう少し減らしても良かったかなというのが正直な感想だ。グリップと転がりのはざまを考えると今のベストは1.5barという印象。

あと、来年に向けて変えるとしたらステムを20mm短くしたい。今は100mmを使っているが、シクロクロスは80mmでいい感じだ。

機材の変わり映えはしないが、昨年からDIDのプロトタイプチェーンをテストしている。シクロクロスとロード用に試しているが良いフィーリングだ。今年の春発売予定だが、オリンピックで金メダルを量産したDID製のチェーンは、物も性能も良いい。

  • バイク:GIANT TCX XS
  • チェーンリング:ALUGEAR 42T
  • チェーン:DID プロトタイプ
  • タイヤ:F&R IRC SERAC CX
  • 空気圧:F 1.5bar, R 1.5bar
  • ウェア:サンボルトプロセパワン
  • ヘルメット:OGK FLEX-AIR
  • 補給:アミノサウルスジェル
  • オイル:イナーメCXオイル
  • シューズ:SUPLEST
  • インソール:ソールスター
  • ペダル:TIME

スタートは2列目。後ろには藤川さん、オーガさんとなんだかプレッシャを感じる。とはいえ、シーズン最後のレースであるため皆無理はしないだろうし危ない走りをするライダーも少ない。

スタート時のギアは色々と試して1枚軽くした。芝生は踏み慣らされているものの、全体的に重めだ。クリートキャッチはまずまずだったが、予想外だったのはスタートが結構決まって8番手ぐらいまで上がれたことだ。

試していたSUPLESTのシューズと新しいソールスターの効果か不明だが、かなりかかりが良い。今日は割と調子が良いのか。

直線区間も混乱なく進み、舗装路の直線へ。そこからパックになって8番手のまま河川敷の曲がりくねったテクニカルセクションに入る。先頭は階段を乗車していたが、安全かつパンクリスクを避けることと、シューズに泥も付着しにくいため下車で保守的に走った。

風が強く、一列棒状になったため巨大なパックが形成された。集団内には笛木選手、伊澤選手、上中選手x2、オーガさん、他4〜5名の選手が居たが、ものすごいインターバルがかかるためできるだけ前で走るように心がけた。

テクニカルセクションは、意外と休めたが立ち上がりでインターバルが死ぬほどかかるのでどこで休むか考えながら走った。周回を重ねていくと、同じチームのよしくんが猛烈な勢いで抜いていく。ついていこうとしたが、あれは完全にかかっていた。

結局よしくんは、60番近いスタート位置で4位。さすがだ・・・。そうこうしているうちに、藤川さんがいつも通り追いついてくる。今年は仕事の都合で序盤一緒にはしれなかったが、MTBシーズン中も色々と教えてくださって頭が上がらない存在。

藤川さんもいい感じにかかってスピードが早い。コーナーはうまいし、フィジカルもあるしついていきたいが、岩井トレインを形成してペースを上げていく。周回を重ねていくと次第に集団はバラけて崩壊してくる。

途中、関西シクロクロスの運営を支える女子の皆様から「お菓子ありがとう〜!」と黄色い声援をいただき非常に力になった。いつも神がかった運営ありがとうございます。シーズンお疲れ様でした。

結局、5名くらいの集団になった。途中でオーガさんが杭に引っかかってロス。なんとか避けて、他の選手であればここで一気に加速して切り離すほうがレース的には良い(人としてはクズ)のだが、毎回漢気ある走りをするし、練習仲間でもあるため、減速して立ち上がりで背中を押す。

この日は風も強く、さらにインターバルがかかり徐々に体力が消耗していくがラップタイムは比較的安定していた。最終周回は笛木選手、上中選手とパックだった。脚的に限界が来ていて、このままだとラスト埋もれるなぁと考えていた。

上中選手の後ろについて走っていると、上中選手が痛恨のパンク。ただインサートが入っているようで走れるようだ。今年は上中兄弟が強かった。

最終周回は、「あぁ、これでシーズン終わるんだなぁ」と思いながらニヤニヤして走っていると、色んなところから応援が聞こえてくる。また、来シーズンまでこの素晴らしい環境で走るのはお預けだと思うと少し淋しき気持ちも湧いてきた。

ただ、終りがあるから良い。一年中、こんなきついことやってらんない(笑)

最後は噛みしめるようにゴールした。

シーズンを通してみると、色々とあったが今年も楽しいレースばかりだった。関西シクロクロスを運営してくださる方々のおかげだし、共に走る選手の皆のおかげだとしみじみ思っている。

なにより、関西シクロクロスの雰囲気や人が好きだし環境が良い。来年もまたこの場所に戻ってこようと思う。

今シーズンありがとうございました。また来年!

CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2025年 3月号
CYCLE SPORTS編集部(編集)

¥1,663 (中古品)

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