Favero Assioma Pro RSパワーメーター レビュー:測定精度と他社比較

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海外のメディアGPLamaで新型assioma pro rsの測定精度が明らかになった。SRM PM9比で-0.08Wしか違わぬ脅威の測定精度だった。

Faveroから新たに登場したAssioma Pro RSパワーメーターは、ロードサイクリスト待望のShimano SPD-SL互換ペダル型パワーメーターとして注目を集めている。

この新しいパワーメーターの最大の関心は、その測定精度と、既存のAssiomaペダルや他社製品と比較してどのようなデータ傾向を示すかという点だ。ここでは、提供されたソース情報に基づいて、Assioma Pro RSのデータ品質に焦点を当てて詳しく見ていく。

実地テストに基づくデータ品質評価

3ヶ月にわたる実地テストでは、Assioma Pro RSのデータ品質が詳細に評価されている。

このテストには、長期間にわたる精度、応答性、ドリフト、オフセット、振動に関する検証が含まれており、Assioma Pro RSはこれらのテストの全てに合格したと報告されている。

データ品質は「優秀 (excellent)」と評価されており、ペダルベースのパワーメーターとして「新しい基準を打ち立てる (sets a new standard)」製品であると結論付けられた。

具体的には、以下の点が高く評価されている。

  • 精度: 他の信頼できるパワーメーターと比較して、通常±1%の範囲内であった。
  • 応答性: スプリント中や異なるパワーゾーンへの移行中など、応答性が高い。
  • ドリフト、オフセット、振動: ほとんど無視できるレベルであった。特に定常状態インターバル中(特にERGモードでの屋内)でのパワー振動テストにも合格している。
  • コースティング応答: 非常に良好で、ホールドオーバーやスティッキーワットは見られなかった(ただし、これは使用するヘッドユニットにも依存する可能性がある)。

他社製品とのデータ比較

Assioma Pro RSのデータを、信頼できる他のパワーメーター(SRM PM9Garmin Tax Neo 3M)と比較分析している。

SRM PM9は、他のメーターとの整合性を保つために時々ゼロオフセットが必要となる「残余トルク」に若干の問題があると指摘されているが、Assioma Pro RSとGarmin Tax Neo 3Mは比較的安定している。

DCR Analyzerツールを用いた具体的な比較データは以下の通り:

  • ピークパワー(スプリント):

    • Assioma Pro RS: 1231W
    • SRM PM9: 1227W
    • Garmin Tax Neo 3M: 1220W

      これらの数値は非常に接近しており、ピークパワーの測定においても高い一致度を示している。

  • 定常状態(ステップテスト):

    • Assioma Pro RS: 192W
    • SRM PM9: 192W
    • Garmin Tax Neo 3M: 190.2W

      生のデータで比較しても、Assioma Pro RSとSRM PM9は完全に一致し、Garmin Tax Neo 3Mも非常に近い値を示している。このデータについて「そこに掘り下げるべきものは何もない」「データはただ動作する (the data just works)」「これまで見た中で最高のデータの一部」と述べており、Assioma Pro RSの定常パワー測定の信頼性の高さを強調している。

  • 左右バランス:

    • Assioma Pro RS: 95.92% (左), 96.44% (右)
    • SRM PM9: (異なる報告)
    • Garmin Tax Neo 3M: (良好)

      Assioma Pro RSは「真のデュアルセンシングパワーメーター」として、正確な左右バランスデータを提供している。SRM PM9は左右バランスを推定で報告しているため、Assioma Pro RSとは異なる数値を示す傾向がある。デュアルセンシングによる正確な左右バランスデータは、ペダリング効率の改善やリハビリテーションなどに役立つ。

  • ケイデンス:

    • Assioma Pro RS: 82 rpm (平均)
    • SRM PM9: 81.5 rpm (平均)
    • Garmin Tax Neo 3M: 82.6 rpm (平均)

      ケイデンスデータも、他のメーターと非常に近い値を示しており、異常は見られない。

これらの比較から、Assioma Pro RSはピークから定常状態まで、SRMやGarminといった他の信頼性の高いパワーメーターと非常に近接したデータを提供しており、その測定精度と安定性が実証されている。

データで特に問題点を掘り下げる必要がなかったことは、製品の完成度の高さを物語っている。

結論

新しいFavero Assioma Pro RSパワーメーターは、公称±1%の精度を持ち、実地テストにおいても他の信頼できるパワーメーター(SRM PM9, Garmin Tax Neo 3M)と比較して、ピークパワー、定常パワー、ケイデンス、左右バランスといった主要な測定項目で非常に高い精度と一貫性を示している。

旧モデルであるAssioma Duo ShiやGarmin Rally RSと比較しても、Assioma Pro RSは重量が大幅に軽量化されているという物理的な進化に加え、データ品質においてもペダルベースパワーメーターの新しい基準を打ち立てたと言える。

Shimano SPD-SL互換性、軽量性、そして実証されたデータ精度と網羅性を兼ね備えたAssioma Pro RSは、データに基づいたシリアスなトレーニングを行う多くのロードサイクリストにとって、非常に魅力的な選択肢となる。

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