新型Favero Assioma PRO RS登場!123gのシマノ互換ペダル型パワーメーター

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Photo: Favero Electronics

記事の要約:Favero Electronics社が発表した新型ペダル型パワーメーター「Assioma PRO RS」は、シマノSPD-SLクリートとの完全互換性を実現し、従来のQファクター問題を克服した画期的な製品だ。電子部品をペダルスピンドル内に完全に収納する「ポッドレス設計」により、片側123.5gという軽量性、10.5mmの低いスタックハイト、そして高い耐久性を実現している。独自のIAV Power Systemによる公称1%の高精度計測に加え、L/Rバランスなどの高度なサイクリングダイナミクスを提供。自動補正機能と60時間以上のバッテリー駆動、ANT+およびBLE接続に対応し、データに基づいたトレーニングを重視する競技志向のライダーやアマチュアサイクリストにとって、現時点で市場における最有力候補の一つと評価されている。本製品は、その革新性、精度、ユーザー中心の設計により、パフォーマンス向上に真剣に取り組むサイクリストに強く推奨される選択肢だ。
  • シマノクリート対応
  • 重量123.5g(片側)
  • Q-factor 53mm
  • スタックハイト 10.5mm
  • 精度±1%
  • USB-C
  • 外部ポッドがシャフト内臓に

Favero Electronics社は、パワーメーター市場において長年にわたり高い評価と信頼を確立してきた。特に同社のAssiomaシリーズは、その精度とコストパフォーマンスで多くのサイクリストから支持を得ている。

今回発表されたAssioma PRO RSは、待望のShimano SPD-SLクリート完全互換を実現した新世代のペダル型パワーメーターだ。従来のAssioma DUO-Shiモデルが抱えていたQファクターの課題を克服している。

外部のポッドはすべて内蔵された。

Assioma PRO RSの最も顕著な技術的進化は、これまでペダル外部に配置されていた電子部品(円柱のポッド)をペダルスピンドル内に完全に収納する「ポッドレス設計」への移行だ。この設計は、外観の洗練だけでなく、耐久性の向上、Qファクターの標準化、そして軽量化にも貢献している。

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Assioma PRO RS:技術仕様

設計と構造:革新の核心

Assioma PRO RSの設計は、Favero社の長年にわたるパワーメーター開発技術の集大成だ。特にスピンドルとペダルボディの構造には、性能、耐久性、そしてユーザーエクスペリエンスを向上させるための数々の革新が見られる。

スピンドル:完全内蔵エレクトロニクスと素材

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSの最大の特徴の一つは、センサー、3軸ジャイロスコープ、充電式バッテリーを含む全ての電子部品をペダルスピンドル内に完全に収納した設計だ。

これにより、旧Assiomaモデルに見られたペダル根元のポッドが不要となり、より洗練された外観と空気抵抗の低減、そしてQファクターの標準化を実現している。

このスピンドルは、堅牢な高強度ステンレス鋼(Assioma PRO MXや旧AssiomaではAISI 630 H900ステンレス鋼が使用されており、PRO RSも同等以上の品質が期待される)で作られており、精密な電子部品を物理的な衝撃や環境要因から確実に保護する。

このスピンドル構造は、IP67等級の高い防水・防塵性能も実現している。充電ポートやバッテリーコンパートメントといった開口部が存在しないシームレスな設計は、水の浸入リスクを根本から排除し、雨天や悪路走行といった過酷な条件下でも揺るぎない信頼性を提供している。

ペダルボディ:素材と精密工学

Photo: Favero Electronics

ペダルボディの素材には、軽量性と高剛性を両立するカーボンファイバー強化テクノポリマーが採用されている。

これにより、ペダル全体の重量を削減しつつ、ライダーのパワーを効率的に伝達するための剛性を確保している。踏面には幅広のステンレススチール製コンタクトプラットフォームが設けられており、シューズクリートとの確実な結合、安定したペダリング、そして長期的な耐摩耗性を実現する。

ベアリングシステムには、高品質なニードルローラーベアリングが使用されている。ニードルローラーベアリングは、従来のボールベアリングと比較して、より高い負荷容量を持つとされ、ペダリング時の大きな力にも耐えうる耐久性とスムーズな回転性能の向上に寄与する。

Faveroが採用する「スプリットアプローチ」、すなわちスピンドルとペダルボディが完全に独立したモジュラーデザインは、ペダルボディの交換やメンテナンスを容易にする。

これにより、万が一ペダルボディが破損した場合でも、スピンドル(パワーセンサー部)はそのままに、ボディのみを交換することが可能となり、長期的な運用コストを抑制する。

主要寸法と重量:公称値と実測値

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSの公称重量は、センサーを含むペダル片側でわずか123.5gだ。

これは現行のロードバイク用パワーメーターペダル市場において最軽量クラスに属し、特に重量を気にするヒルクライマーや競技志向のライダーにとって大きな魅力となっている。Favero製品は公称値と実測値の乖離が少ない傾向があり、PRO RSも同様の高い精度が期待される。

スタックハイトは10.5mmと非常に低く抑えられている。低いスタックハイトはペダル軸中心からシューズソールまでの距離を縮め、よりダイレクトなパワー伝達と効率的なペダリング感覚に貢献する。

この値は、Shimano Ultegra PD-R8000といった非計測ペダルとほぼ同等であり、パワーメーターペダルへの移行時にサドル高などのポジション調整を最小限に抑えられる利点がある。Qファクターは+53mmで、これは多くのロードバイクにおける標準的な値である。

これにより、ほとんどのライダーが自然なペダリングスタンスを維持できる。特筆すべきは、この標準Qファクターの実現により、旧Assioma DUO-Shiモデルが抱えていた幅広Qファクターの問題を完全に解消している点である。

これは単なるスペック向上ではなく、Shimanoユーザーのニーズに応え、ユーザーエクスペリエンスを大幅に改善する設計思想の表れと言える。

パワー計測技術:IAVと精度

Assioma PRO RSのパワー計測技術は、Favero独自のIAV Power Systemを核とし、高い精度と信頼性を追求している。自動補正機能も搭載し、あらゆる条件下で安定したデータを提供することを目指している。

IAV Power Systemの原理と利点

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSは、Faveroが独自に開発したIAV (Instantaneous Angular Velocity-based) Power Systemを採用している。このシステムは、ペダルスピンドルに内蔵された3軸ジャイロスコープを利用して、ペダル一回転中の角速度の「瞬間的な」変化を精密に捉える。

従来の多くのパワーメーターが計算を簡略化するために平均角速度を用いるのに対し、IAVシステムは実際のペダリングにおける不均一性、例えばスプリント時の急加速、高ケイデンスでのペダリング、厳しい登坂、さらには楕円チェーンリング使用時の特有な角速度変動までも考慮に入れている。

この技術の最大の利点は、特にペダリング速度が大きく変動する状況や、楕円チェーンリングを使用する際に、パワー計測の精度が大幅に向上する点にある。

Favero Electronics社が行った研究によれば、瞬間角速度を正確に捉えずに平均値で代用した場合、パワー計測値に最大で4.5%もの誤差が生じる可能性があると指摘されている。

IAV Power Systemは、実験室レベルの理想的な条件下だけでなく、実際の多様なライディングシーンでの精度を追求するFaveroの設計思想を体現している。

3軸ジャイロスコープの搭載は、単なるパワー計測を超え、ペダリングの動的な側面を捉えるための基盤技術であり、後述する高度なサイクリングダイナミクスへの展開も可能にしている。

これは、データ精度に一切の妥協を許さない専門家層やトップアスリートにとって、極めて重要なアピールポイントとなっている。

計測精度1%と自動補正機能

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSは、公称で1%という高い測定精度を謳っている。

この精度は、前述のIAV Power Systemによって、いかなる外部条件下でも一貫して達成されるとされている。パワーメーターの精度はトレーニング効果やレース戦略を左右する根幹であり、この数値はGarmin Rallyシリーズなど主要な競合製品と同等の市場最高水準だ。

さらに、Assioma PRO RSは自動校正(Auto Calibration)機能を搭載している。初回設置時や異なるバイクへの載せ替え時には手動での校正(ゼロオフセット)が推奨されるものの、通常のライド中はペダルが自動的に校正を行い、ユーザーの手間を大幅に削減する。

最適な自動校正のためには、自転車を直立させ、ペダルに負荷がかかっていない状態で保管することが推奨されている。また、自動温度補正(ATC – Active Temperature Compensation)機能も備えており、-10℃から+60℃という広範囲の温度変化に対して測定誤差を自動的に補正する。

これにより、季節や天候、走行場所による気温の変化に左右されることなく、常に安定した信頼性の高いデータを提供する。

これらの自動補正機能は、ユーザーが特別な操作を意識することなく、常に高精度なデータを得られるようにするための重要な要素であり、「取り付けてすぐに使える」という手軽さと、専門的なトレーニングに耐えうるデータ信頼性の両立に貢献している。

高度なサイクリングダイナミクス

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSは、基本的なパワーとケイデンスの計測に加え、

  • L/Rバランス(左右それぞれの出力比率、RS-2モデルのみ)
  • PCO(Platform Center Offset:ペダルプラットフォーム中心からの力点オフセット)
  • Power Phase(PP:パワフェーズ、パワー生成区間)
  • Rider Position(RP:ライディングポジション、シッティング/ダンシング時間)
  • Torque Effectiveness(TE:トルク効率)
  • Pedal Smoothness(PS:ペダルスムーズネス)

といった多岐にわたる高度なサイクリングダイナミクスを提供する。

特にPCOは、ペダルプラットフォーム上のどの部分に集中的に力が加えられているかを示す指標であり、クリート位置の微調整によるペダリング効率の最適化や、潜在的な左右非対称性の発見、さらには傷害予防に役立つ可能性がある。

Power Phaseは、ペダルストローク中に正のトルク、すなわち推進力が生成されている区間を可視化し、効率的なペダリング技術の習得に貢献する。

これらの高度なデータは、ANT+通信を介して対応するサイクルコンピューター(Garmin社の一部のハイエンド機種など )や、Favero Assioma専用アプリ(PROラインのペダル使用時はライブ表示に対応 )で確認できる。

Bluetooth通信経由では、主にパワー、ケイデンス、L/Rバランスといった基本的なデータが送信される。

PCOをはじめとする高度なサイクリングダイナミクスの提供は、Assioma PRO RSがプロフェッショナルレベルのコーチングや、データに基づいたパフォーマンス分析を志向するシリアスなサイクリストを明確なターゲットとしていることを示している。

ただし、これらの高度な指標を最大限に活用するには、対応するヘッドユニットや解析ソフトウェアが必要だ。Favero Assiomaアプリでのライブ表示対応は、この依存を一部緩和する試みと言えるだろう。

接続性、バッテリー、アプリ連携

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSは、現代のトレーニング環境に不可欠な多様なデバイスとの接続性、長時間の使用に耐えるバッテリー性能、そしてユーザーフレンドリーな専用アプリケーションを備えている。

通信プロトコルと対応デバイス

Assioma PRO RSは、ANT+およびBluetooth Low Energy (BLE) という二つの主要な無線通信プロトコルに対応している。

これにより、Garmin, Wahoo, Bryton, Lezyneといった主要ブランドのサイクルコンピューター、Apple WatchやGarmin, Suunto, Polarなどのスマートウォッチ、さらにはZwift, TrainerRoad, Rouvy, Kinomapといった人気のインドアトレーニングアプリケーションに至るまで、極めて広範なデバイスやプラットフォームとの互換性を確保している。

Faveroは「瞬時の接続性」を謳っており、これは同社製品が一貫して示してきた安定した接続性能に基づくものである。

ANT+接続は同時に複数のデバイスへデータを送信できる利点があり、例えばサイクルコンピューターとスマートウォッチへ同時にパワーデータを表示させることが可能である。

Bluetooth接続はスマートフォンアプリとの連携や、一部のインドアトレーナー環境で重宝される。このデュアル対応は、ユーザーが自身の好むトレーニング環境を柔軟に構築できる基盤となっている。

バッテリー性能と充電システム

電源には、スピンドル内に完全に密閉された充電式リチウムイオンバッテリーが採用されている。

このバッテリーは、1回のフル充電で公称60時間以上の長時間駆動を実現しており、これは旧Assiomaモデルの約50時間から大幅に向上している。この持続時間は、数日間にわたるステージレースや長距離ブルベ、あるいは頻繁な充電を好まないユーザーにとっても十分な性能と言える。

充電は、ペダルスピンドル端に設けられた接点に専用の磁気コネクタを接続して行う。この磁気コネクタは、確実な接続と容易な着脱を両立し、万が一ケーブルに不意な力が加わった場合でも、ペダル本体やコネクタの破損リスクを低減する設計となっている。

付属の充電ケーブルは二股になっており、左右のペダルを同時に充電できる。また、USB接続であるため、一般的なUSB電源アダプタやPCのUSBポート、さらにはモバイルバッテリーからの充電も可能で、遠征先などでの利便性も高い。

充電式バッテリーの採用は、交換式バッテリーに見られるような電池接点の腐食や接触不良による電力供給の不安定化や、それに伴うパワーデータのドロップアウトといったリスクを根本的に排除するメリットがある。

一方で、バッテリーがスピンドルに恒久的に内蔵されているため、バッテリーの寿命が尽きた場合はユーザー自身での交換はできず、メーカー修理(スピンドル交換など)が必要となる可能性がある点は留意が必要だ。

しかし、この設計は同時に、前述のIP67という高い防水・防塵性能の実現にも貢献している。

Favero Assiomaアプリの機能

Photo: Favero Electronics

Favero Assioma専用スマートフォンアプリケーション(iOSおよびAndroid対応)は、Assioma PRO RSのセットアップ、管理、そして一部の高度な機能を利用するための重要なツールだ。

主な機能としては、ペダルの初回アクティベーション、最新ファームウェアへのアップデート、バッテリー残量の確認、使用するクランクアーム長の正確な設定、左右バランスの表示方法(例:平均値、リアルタイム値)の調整といった各種カスタマイズが含まれる。

さらに、Assioma PROラインのペダル(PRO RSおよびPRO MX)に限り、アプリ上でPCO(ペダルプラットフォーム中心オフセット)やパワーフェーズといった高度なサイクリングダイナミクスをリアルタイムで表示する機能も提供されている。

これは、対応するサイクルコンピューターを持たないユーザーでも、これらの詳細なペダリングデータを活用できる点で大きなメリットとなる。また、手動でのキャリブレーション(ゼロオフセット)もアプリから実行可能だ。

ユーザーインターフェースは直感的で分かりやすく、日本語にも対応しているため、国内ユーザーも安心して利用できる。

片側計測モデルであるAssioma PRO RS-1を使用する際には、一部のサイクルコンピューターやトレーニングアプリとの互換性を保つために、計測された左側のパワー値を2倍にするか否かをアプリで設定する機能がある。

ただし、Zwiftなど一部のプラットフォームではRS-1を自動的に認識し内部で補正処理を行うため、アプリ側で2倍設定を有効にしているとパワー値が過大に表示される(二重補正)可能性があるようだ。チーター行為としてbanされる可能性があり、注意が必要である。

このアプリは、単なる初期設定ツールに留まらず、Assioma PRO RSの持つ高度な機能をユーザーに届け、そのポテンシャルを最大限に引き出すための重要なゲートウェイとしての役割を担っている。

耐久性とメンテナンス

Photo: Favero Electronics

Assioma PRO RSの耐久性は、いくつかの設計上の特徴によって支えられている。

まず、全ての電子部品をペダルスピンドル内に完全に密閉する構造は、IP67等級の優れた防水・防塵性能を実現し、雨天走行や悪路からの泥はねなど、過酷な外部環境から精密なセンサー群を効果的に保護する。

また、高品質なニードルローラーベアリングの採用、そして堅牢なカーボンファイバー強化テクノポリマー製のペダルボディとステンレススチール製の踏面は、機械的な耐久性と耐摩耗性の向上に寄与する。

Favero社の旧Assiomaモデルは、その長期耐久性において高い評価を得ており、PRO RSもこの信頼性の高い実績を継承することが大いに期待できる。

メンテナンス性に関しては、ペダルボディは消耗品と位置づけられており、万が一破損したり摩耗が進行したりした場合でも、ユーザー自身で比較的容易に交換が可能である。Faveroは日本国内でのスペアパーツの供給体制も整えているとされ、長期的な運用をサポートするだろう。

ベアリングのグリスアップといった定期的なメンテナンスも、ユーザー自身で行える可能性がある(Assioma PRO MXではグリスアップ用のツールが付属していた )。

一方で、充電式バッテリーはスピンドルに内蔵されており、経年劣化した場合のユーザー自身による交換は想定されていない。バッテリーの寿命が来た場合は、メーカーによるスピンドルごとの交換(有償)が必要となる可能性が高い。

この点については、Faveroの長期的なサポートポリシーや修理費用などを事前に確認しておくことが望ましい。しかし、このバッテリー内蔵設計は、前述の高い防水性能や、交換式バッテリーに見られる接点不良のリスクを排除するという大きなメリットにも繋がっている。

Faveroは、電子部品を最も安全なスピンドル内に配置し、消耗しやすいペダルボディを交換可能とする設計思想により、製品寿命の最大化とランニングコストの低減を目指している。これは、単に頑丈な製品を作るだけでなく、長期的なユーザーエクスペリエンスまで考慮した設計と言えるだろう。

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まとめ:普通のペダルに見える凄さ、Assioma PRO RS

Photo: Favero Electronics

Favero Assioma PRO RSは、同社が長年培ってきたパワーメーター技術の成熟と、市場のニーズに対する的確な洞察力を示す画期的な製品だ。

その技術的洗練度と実用的価値は、シリアスなサイクリストやデータードリヴンの厳しい要求に応えるポテンシャルを十分に有している。

特に評価すべきは、電子部品を完全にスピンドル内に収納する革新的な設計だ。これにより、Qファクターやスタックハイトの最適化、大幅な軽量化、そして異なるペダル規格への対応を可能にするモジュラー化といった、設計上の自由度が飛躍的に向上した。

加えて、Favero独自のIAV Power Systemと、PCO(ペダルプラットフォーム中心オフセット)を含む高度なサイクリングダイナミクスの提供は、単なるパワー計測を超えた詳細なパフォーマンス分析を可能にする。

これらの技術的特徴は、Assioma PRO RSが単なる既存製品の改良版ではなく、次世代のパワーメーターペダルとしての基準を提示するものであることを示している。

精度、信頼性、使い勝手、そしてコストパフォーマンスのバランスは極めて高いレベルで達成されており、特にShimano SPD-SLクリートシステムを愛用するユーザーにとっては、現時点で市場における最有力候補の一つと言えるだろう。

Garmin Rally RSシリーズと比較しても、軽量性、スタックハイト、価格面で優位性を持つ可能性があり、多くのサイクリストにとって魅力的な選択肢となる。

今後の市場においては、Assioma PRO RSがShimano SPD-SL互換パワーメーターペダル市場で確固たる地位を築くことが予想される。

Faveroがこの新しいスピンドルプラットフォームを基盤として、将来的にはLOOK KEO対応モデルや、さらなる革新的な機能を搭載した製品群を展開することも大いに期待される。

これは、パワーメーター市場全体の技術進化を促進し、より高性能で多様な製品がより身近になる健全な価格競争にも繋がるだろう。

最終的に、Assioma PRO RSは、データに基づいたトレーニングやレース戦略を重視する競技志向のライダー、自身のパフォーマンス向上に真剣に取り組む熱心なアマチュアサイクリスト、そして複数の自転車で一貫したパワーデータを管理したいと考えるサイクリストに特に推奨できる。

片側計測モデル(RS-1)と両側計測モデル(RS-2)の選択においては、自身の脚力の左右差や予算、そして求めるデータの詳細度を考慮する必要がある。

左右差が大きい、あるいはより精密なペダリング分析を求めるユーザーにはRS-2が、コストを抑えつつ信頼性の高いパワーデータを得たいユーザーにはRS-1が適していると言えるだろう。

いずれのモデルを選択するにしても、Assioma PRO RSはサイクリストのパフォーマンス追求における強力なパートナーとなる可能性を秘めている。

SPD-SL対応ペダルボディ付属Favero ASSIOMA PRO RS – BRANDS OF NICHINAO
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