体幹温度をモニターするCOREがアップデートした。暑熱順化トレーニングをするために様々なプロチームが採用しているデバイスだ。
ヒートトレーニングを行うと暑熱順化によってVo2MAXが6~8%改善するという。この実験を報告したのは、Lorenzoらによるサイクリストの熱順応研究の論文だ。実際に、中核体温を測定しながらヒートトレーニングを取り入れている海外プロチームは多い。
- イネオス・グレナディアス
- クイックステップ・アルファヴィニル
- ボーラ・ハンスグローエ
- モビスター チーム
- トレック・セガフレード
- ロット・スーダル
- キャニオン・スラム
- アスタナカザクスタン チーム
次世代の体温センサーCORE 2はこれまで以上に小さく、軽く、スマートになった。 体幹温度をトラッキングすることで、持久力のパフォーマンスを高め、トレーニングを最適化できる。
今から4年前、プロチームシーンに登場して以来、サイクリストたちは心拍計のストラップにCOREを取り付けて体幹温度を追跡し、暑さの中でのレースへの対応力を高めるトレーニングを行った。
それ以来、コアセンサーはほとんどのトッププロ自転車チーム(UCIワールドツアーチームの65%)のトレーニングで活用されるようになった。
Core社は第2世代のCore 2センサーを発表した。48%小型化、30%軽量化され、前作と同様の深部体温トラッキング機能を提供している。さらに、将来的な機能拡張もハードウェア内に組み込まれている。
COREを用いたトレーニングのコンセプトとしては、激しい運動の末ある閾値に達したとき、身体が余分な熱を排出できなくなると、パワー出力が低下する減少を利用している。
実際には、体が熱に適応できるようにトレーニングを行い「血液中の血漿の量を増やす」ことで暑い天候下でも、パフォーマンスを低下させることなく、激しい運動に耐えられるようになるという仕組みだ。
詳しくは過去の記事でまとめている。
最近になってCoreはスマートフォン向けアプリに新しいヒートゾーンとヒートストレイン・インデックスを導入した。この機能はヒートトレーニングレーニングをさらに容易にしている。
そして、「体が熱ストレスにリアルタイムでどのように適応しているか」をより明確に示す簡略化された熱適応スコアを導入している。COREが登場した当初はヒートトレーニングは難解なものだったが、現在は簡単かつ直感的にトレーニングが行えるようになっている。
CORE 2の新機能
- 41.9×29.4×7.1mm(クリップなし)、アームストラップ
- 45.1×32.6×9.6mm(クリップあり)※CORE 1 50×40×8.35mm
- クリップなし:8.6g
- クリップあり:11.4g
- 動作:6日間、スタンバイ30日
CORE 2は2025年3月予定だ。