後半はセンシティブな気温やセンサー、温度変化を学習する話題についてです。
Q15.どんなタイミング、どれぐらいで、フォーストルク狂うか?
A15.あまり狂う事はない感じだが、念のため走行前には毎回調整した。肝としては、平らな所、家の玄関等で行う事。そうしないとペダリングのベクトル表示が狂うと思う。なので、外ではようやらんかった。
では温度変化とかの話の続きとか
Q16.冬場だと温度変化相当受けそうか?
A16.実際まだやっていない。できるものなら冬場のLSDでデータとることをやりたい。温度学習機能があるし。
Q17.温度学習機能って、本当に働いているのか
A17.様々な温度状況下でキャリブレーションをすると、温度に対してのひずみゲージの特性が恐らく記録され、今までパワーメーターの弱点であった、温度差による出力のゆらぎを補正するようだ。パワーメーターの宿命とも言える弱点を、学習機能として搭載したことは価値の有ることだと思います。
※補足1
パワーメーターに及ぼす気温というよりは、ひずみゲージに及ぼす温度影響といえそうです。そもそもひずみゲージは、外力によるひずみの変化を測定します。しかし歪の変化以外に、温度変化があると、ひずみゲージが付いている金属部(クランク等)と、ひずみゲージ抵抗素子の線膨張係数の違いや、ひずみゲージ抵抗素子の温度変化による抵抗値変化の影響で、”みかけひずみ”が生じます。これが温度変化による測定値のゆらぎが出てしまう原因ですが、今回のパイオニアペダリングモニターではこの特性を学習し、補正しているということなのではないかと推測されます。
※補足2 温度変化への対策例
●対策1.気温影響を受けにくい構造にしているタイプ
例:パワータップハブ式、ROTORPOWERはクランクのストロー状の穴内にゲージが内蔵。
●対策2.気温影響を補正するタイプ
例:パイオニアペダリングモニター
先にも述べたとおり、Pioneerペダリングモニターは気温が変化しても、予め学習された温度域を考慮しひずみゲージから得られる値を補正している。どのような契機で、補正が入るかわからないが、あるいみゼロオフセットを気温変化に応じて都度行ってくれると予想される。
※補足3 全パワーメーターにおいて、測定精度ってどの条件下なのか明記して欲しいなぁと。
測定精度という言葉がある。測定精度は、パワーメーターがペダリングした力をどれくらい確からしい値として、測定しているかを示しているわけですが、実験をするにあたっての環境はどのような状況だったのかがわからないので、当然パワーメーター製造各メーカーは”好条件”で値を出してくることでしょう。
・試験気温
・精度の指針となる測定器
・測定方法
最低でも上記の3点を各社で統一してほしいなぁと思います(無理だろうけど)
我々が注意しなくてはいけないのは、カタログスペックに騙されないこと。2%と言っても、どのような条件下でどの指標に対しての精度が2%なのか、具体的なことを知ることはなかなかできないと思います。そういう意味では、元々ひずみゲージは、温度や湿度に非常に影響を受けやすいという事を理解した上で、パイオニアペダリングモニターのような「どっちみち狂うんだから、補正し、学習すればいいじゃん」といった考え方であれば、他の”構造上外的要因を受けにくくした”というパワーメーターよりも精度に関しては信頼できるとおもいます。
Q.とすると、Pioneerペダリングモニターはゼロオフセットしなくてもいいの?
A.その前にゼロオフセットの定義を確認しておくと、ゼロオフセットとは
”温度影響に対応してひずみゲージをゼロ地点に設定すること”と置き換えられます。
パイオニアペダリングモニターのマニュアルにも記載されていますが、温度補正機能が付いているのでゼロオフセットしなくてもいいかと勘違いしてしまいそうですが、そうではありません。
マニュアルにも記載の通り、学習のためには”気温に馴染んでから”校正するという事もあり、より良い測定精度を求めるのであれば、初めのうちは頻繁な構成をすることがよさそうです。
”使えば使うほど賢くなるパワーメーター”と言えそうです。
Q.ではキャリブレーションいつしたらいい?
A.頻繁にやったほうがいい(特に様々な気温下)登り始め、練習し始め、測定重要だぜ!ってところでは必ずやる。買ったばっかりは、温度のサンプル数も少ないだろうし、頻繁に実施しました。
Q.測定精度どう?
A.PTG3とくらべて、スタート時点でゼロイングすると十三峠で
PT 305W
パイ 307W
誤差0.2%という高精度。
※追加調査要
■ソフトウェアまわり
Q.ログ保存間隔変えられるの?
A.1~10秒で設定できる。
Q.接続した時にデーターが保存されていないぞ。
A.サイクルコンピューターが初期状態だとフォルダが作られない。
フォルダが作られる契機は、”stop ⇒ LAP長押しで保存 ⇒ logフォルダができあがる”
練習終わったら毎回必要。これもガーミンのSTOP⇒LAP長押しと同じだ。
Q.GPSの測定精度がすごく優秀らしいではないか。
A.登ると、リアルタイムに平均勾配を出してくれる
GoogleMap上で十三峠の平均勾配9.2%に対して、パイコン上では平均勾配9.1%とでた。
Q.初期化した時せっかく育てた温度影響情報消えちゃうの?
A.調査中