良いとは聞いていたが、早く買っておけばよかったと思わされた製品がある。パークツール のCM-5.2である。実はこのタイプのチェーンクリーナーは三つ目である。一つ目はペドロス、二つ目はフィニッシュラインの物だ。これらの製品の欠点は使い続けると、ブラシが消耗し全変えであることだった。
しかし、このパークツール のCM-5.2はブラシといった保守用品も揃っている。まさに長く使うことを全てとした、ユーザビリティに優れた商品だ。今回は実際に購入し、この日のために「あえて」汚していたマシンを用意してその洗浄力を試してみよう。
パークツールのチェーンクリーナー
パーツクールの代表的なチェーンクリーナーとしてベストセラーになっているモデルがCM-5.2だ。サイクロンの相性で呼ばれている。このモデルは僅かながらもアップデートが繰り返されている。以前は、CM-5だったが改良が加えられ最新はCM-5.2となっている。
主なアップデートはハンドル部と止め金具の強化だ。その他材質やブラシの構造は大きく変更されておらず保守部品もそのまま使える。
この製品の良いところはディグリーザーを入れる口が割と大きい事だ。過去に使った製品は、そもそも蓋を開けないと溶剤を入れられなかったりと不便であった。後ほどに紹介するが、私はスプレー式ディグリーザーのノズルを突っ込んで使っている。
チェーンをはさむ前に上蓋を取る。その際は金属のバネ式を270度回転させる。どうやらこの部分が改良されており割と固定力は高い。
金属のバネを開けるとこんな感じ。
溶剤はどれほど入れれば良いのかを示すゲージがこちらだ。ブラシがこの溶剤に触れ、チェーンの汚れを落とす。イメージとしては田んぼの風車のように水をすくい上げる構造だ。
CM-5.2のマグネットが秀逸
外部に小さなマグネットが配置されている。なぜだろうか。これは実際に洗浄した画像で確認するが洗浄中に出た金属ゴミを吸い付ける。外部に分離された構造なので実際に内部のプラスチックに残るのだ。
これは、他の競合製品にない特徴である。
使う前に分解してみる。奥の丸いのはチェーンサイドを洗うタイプだ。再度だけと思いきや、中にチェーンのリンクを洗うブラシが入っている。結果的にブラシは三点でチェーンを抑え込むとになる。
こちらは、チェーンが入って行く道だ。汚いチェーンがここから入り出てくる頃には綺麗になってる。ガソリンスタンドの洗車機の気分だ。
最後の仕上げはスポンジで磨かれる。どちらかというと、溶剤を拭き取る役目を持っているのだろう。
CM-5.2の重量
重量を測るのは、ローディの性なのだろう。重量は245gだ。だからなんだという気もするが。肝心なのは次の溶剤の量だろう。
CM-5.2の使用量40ml
溶剤の量は40ml使う。実際かなりの量を使うという印象だ。一回のランニングコストを抑えるために、少し工夫が必要かもしれない。
実際に洗ってみた
実際に洗ってみる。わざわざこの日のために汚れたチェーンを用意した。と、言いたいところだが洗う時間がなくて放置していた。
説明書によると三十回回転させるだけで良いらしい。ぶん回すと溶剤が飛び散るので注意が必要だ。そしてわりとテンションがかかる。蓋を占める時に、ブラシがチェーンとチェーンの間に入るように閉めると良いだろう。
30回ぶん回した。そして溶剤を捨てた。すると、先ほど紹介したマグネットに大量の金属ゴミが付着しているではないか。これには驚いた。僅かながらも路上のゴミの中に金属片があるのか、もしくは磨耗したチェーン自体なのか。
原因は定かではないが、これはアイデア商品と言わざる負えない。
最後はウェスで拭いて終了だ。何にも難しいことはない。誰でも簡単に作業できる。
まとめ CM-5.2は中まで洗える
欠点を言うと、スプロケまでは本製品の範疇ではない。何が言いたいのかというと、以前紹介したMOTOWNディグリーザーで3週間洗わなかった汚自転車を洗った結果の方法ならばチェーンとスプロケ両方いける。さらにズボラな人向けといえる手軽さだ。また、溶剤で手が汚れない。そして、使用する溶剤も少なく経済的だ。
ただ、チェーンの中まで細かく洗うなら間違いなくパーツクールのCM-5だろう。結構こまめに洗っていたのに結構な量の金属片が出るという結果になった。従って汚れや状況によって、双方を上手く使い分けるのが賢そうである。
今検討中なのは、双方をうまくつかって、溶剤を少なくしたい。これは後ほど紹介する。
なお、大阪のみなさんには残念なお知らせがある。ウエパ、ベックオン、シルベストには、売ってなかった。いづれもフィニッシュラインのタイプが置いてあった。ここは少ないパイの取り合いではなく、本製品を扱って見てはどうだろう。(追記:ウエパにはあるとのこと)
なお、私は安定のアマゾンで本体を購入した。本体しか買っていないが最近はセットの方がお得だ。38%OFFになり下記のセットとの差額は600円程しかない。少し早まったと後悔した。スターターセットならこちらのほうがお得だろう。
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私が購入したのはこちらの単品タイプだ。基本的には変わらない。
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自転車の抵抗で、フリクションロスは非常に大きい。少しでもチェーンは綺麗にして早く走りたいものだ。速い人程、機材を綺麗に大事にしている。