歯ブラシで取り除けなかった食べカスは、デンタルフロスで掃除すると良く取れて気持ちがいい。あれと同じように「ギアの歯」もフロスで掃除することができる。デンタルフロスにヒントを得て、開発されたのが自転車清掃用マイクロファイバーロープだ。
使い方は様々で、スプロケやディレイラーなどの細かい部分の掃除が楽になる。入り込んだ汚れをカンタンに取り除くことができるのだ。これまで、ブラシ等を使っても届かなかった部分にフロスが入り込んで、自転車がキレイになっていく様は、今まで体験したことのない爽快感がある。
細かい場所までギアの掃除がラクに
これまでスプロケットの隙間を掃除するためには全てバラして1枚1枚洗っていた。しかし、ギアフロスを使えば奥までフロスが届くため一気にキレイになる。水を使わずに汚れを浮かせたいため、ワコーズのマルチフォーミングクリーナーを吹きかけて少し待つ。
ホイールにスプロケットを取り付けたまま、マルチフォーミングクリーナーを吹きかけてから3分ほど放置する。その後、ギアフロスでいっきに「しごいて」汚れを掻き出していく。
フロスは一部は切れてしまうが、使用には問題ない。1本50cmほどのフロスがあればスプロケ1つはカンタンに綺麗にできる。また、フロスはマイクロファイバーのため洗うことで再利用可能だ。コスパいい。
水洗い洗車ができない方は、フロスとマルチフォーミングクリーナーでスプロケ、プーリー、フロントディレイラー、ボトルケージの隙間なども掃除することができる。もう一つおすすめなのが、「ハブ毛」としての使い方だ。
ハブにギアフロスを巻き付けてマルチフォーミングクリーナーを吹きかけてからしごくと、一気にハブがきれいになる。タオルなどで拭いていた方は、あの面倒さから開放されるだろう。
他にもインナーチェーンリングの間、クランクアームとアウターチェーンリングの間の汚れも掻き出すことができる。
ギアフロス比較
ギアフロスはフィニッシュライン製とlifactlab製がある。コストと使い勝手を考えると断然lifactlabの90メーターバルク品だ。
使い勝手は両者異なっている。フィニッシュラインのフロスは9mmほどの太さがあるため、引っ張らないと12速スプロケに入り込んでいかない。未使用の状態で使うと、引っ張って細くしてもギアの歯に引っかかってしまうのだ。
lifactlabのギアフロスは5.5mmで現行12速のスプロケにカンタンに入り込んでいく。もしも太めで使いたい場合は2重にするとフィニッシュラインギアフロス相当の太さになるすぐれものだ。
コストと量も重要だ。量と1回の使用で必要な50cmあたりの価格は以下の通り。
lifactlab フロス | フィニッシュラインギアフロス | |
量 | 9000cm (90m) | 1020cm(10m) |
カット | なし | 50cm毎 |
実勢価格 | 1,480円 | 1,380円 |
使用量(50cm) | 180本 | 20本 |
1回あたり(50cm) | 8円 | 69円 |
圧倒的にlifactlab フロスのほうが量とコストパフォーマンスが優れていることがわかる。1回8円だが、洗うと再利用できるのでコスパは超良い。
気にせず使えるのが大事。
¥1,480