パワーメーターの代名詞といえばプロが使うSRMだろう。ドイツのSchoberer Rad Meβtechnik社が誇る工業技術の結集がSRMだ。古くからプロサイクリストに親しまれて使われてきた歴史あるパワーメーターである。各プロチームが自費で使用し続けられている所から、いかにデバイスとして、パワーメーターとしての信頼性が高いかがわかる。
ただ、その一方で一般サイクリストには高嶺の花だった。クランクとSRMで30万を超える価格設定は安いとは言えない。ほかに使い道もあるだろう。ただ、ここにきて10万円の値下げが行われている。しかも最新DURAACEのFC-9000とSRM、さらに専用のサイクルコンピューターPC7付で。
さらに最新のPC8へと無料アップグレード券が付いている企画だ。なお試験的に10月中のみのスペシャルプライスの様子だ。早速どのようなセットなのか見ていく。
SRMとPC8で,995 USD
驚きの価格は$2,995 USD(日本円31万)だ。驚きのベクトルは各個人に任せたい。この価格が適応されるのは今月10月1日から10月31日の一か月だけだ。その期間は$1,000 USDの割引が適応される。ではどんなセットなのか以下にまとめた。
- SRMシステム
- DURAACE FC-SR70(チェーンリングとクランクアーム)
- PowerControl7(PC8アップグレード)
- ハートレーとスピードセンサー
- ケイデンスマグネット
- USBダウンロードケーブル
- PC7バーマウント
- 充電器
このようなサイクルコンピューターフルセット(クランク込)で30万円とお手頃プライスダウン(SRM的には)されているのだ。なおクランクアームはシマノがSRM社に特別供給しているアームFC=SR70だ。各種仕様は次の通り。
- 重量: 796g
- BCD (Bolt circle diameter): 110mm
- Q-Factor: 147.5mm
- バッテリー寿命: 3000 Hours Ride Time
- 測定精度: 1.0% error
- 無線規格: Wireless only (ANT+)
日本への発送
実際に購入のフェーズまで確認してみたい。
October Only Special: Shimano 11-Speed SRM Training Systemにアクセスする。なかなかトップページからはたどり着けなかった。メールアドレスなどを登録していざ国名を選ぼうとすると問題が発生した。日本(JAPAN)が選べない。ということは発送しないのだろうか。
いろいろな兼ね合いもあるが、メールで聞いてみるか、もしくは海外の転送サービスを使用するという手もある。いずれにしても、日本へ送る際には工夫が必要のようだ。
まとめ:SRMも低価格化されるのか
SRMは実用的なパワーメーターの中では最も歴史の古く、プロロードレース選手の中でも最も使用率の高いパワーメーターの一つだ。しかし様々なパワーメーターの登場と、低廉化が進む中今後は高級路線か、特殊技術(ペダリングモニターのような)の路線といった方法で生き残りを模索せねばならない。
その一つの取り組みでプライスダウン(性能はそのままに)はユーザにとってはうれしい限りだ。最も信頼性の高いパワーメーターが安く手に入ることは、ホビーサイクリストにとって嬉しい。ただ、バッテリーの交換は基本的に本国送りになる(自分でもハンダで可能だが)。
いまだUSB充電など、改良の余地があるがパワーメーターの起源となった機材と新型PC8を使ってみたいものだ。ただ、買っても練習せずして速くならないので、その点は注意が必要である。唯一自転車機材のなかで「速さは金で買える」が当てはまらない機材なのだから。
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