もはや生き物のような雰囲気すら漂う、究極の回転体に新たなリムハイトのラインナップが追加された。現行モデルでも販売されている「Fernweg」のフロントホイールが60mmプロファイルとなって登場する。主にトライアスロンやトライアル向けのフロントホイールとしての使用を想定している。
リアホイールは現行のFernweg(79.5mm)を装着する事が想定しエアロダイナミクスを最適化しているという。フロント60mm、リア約80mmのホイール重量は驚くべきことにわずか1420g程しかない。雨天での使用も考慮され、水の侵入を防ぐ高い気密性を誇っている。
究極の回転体は、リムはもちろんのことスポークからハブまでカーボンで出来ている。さらに目立つのがホイール名のレーザー刻印である。レーザーで刻印されたロゴは見る角度によって表情を変える。廉価ホイールにありがちな「ステッカーを剥いで軽量化」という事もLightweightが手がければこのとおりだ。
Fernweg VRバージョンは複数用意される。
- FERNWEG VR 60
- FERNWEG VR 60 SCHWARZ ED
- FERNWEG VR 60 WEISS ED
- FERNWEG C VR 60
- FERNWEG C VR 60 SCHWARZ ED
- FERNWEG C VR 60 WEISS ED
価格は前輪だけで€2,425だ。日本円換算32.5万円である。フロントで、32.5万円だ。国内定価が心配になるが販売元のポディウムのFernwegの価格を見て驚いた。国内と海外の価格差について揶揄しようと思ったが、次の通りであった。
32万(税抜き)
なんと価格差が無い。そればかりかいくらか安いといえるだろう。これは企業努力もさることながら、ポディウム社のライトウェイトの国内外価格差をなくす努力と言っても良い。正直な所様々な代理店が2016年モデルをエグいぐらいに値上げをする中、企業体力が無いとここまでできない。
薄利多売も出来ない、売れるかもわからないホイールを一人でも多くの人が使えるような配慮なのだろうか。資金面が許せば、究極の回転体を一度使ってみても良いかもしれない。性能と価格の比例度合いが少ないプロダクトかも知れないが、地球上にコレ以上の手の込んだフルカーボンホイールは存在しない。
まさに究極の回転体はお値段も、作りこみも究極なのである。