Garminのツメが折れた。私はGarminをマウントするときに不意に浅くねじ込んでしまったのだ。「パキッ」という、気持ちの良い乾いた干渉音と共に、ツメが折れてしまった。なんとも情けない話である。結果的にマウントできなくなり路頭に迷っていたのだ。
基本的なことだが、マウントに取り付けられないサイクルコンピューターほど意味のない機材はない。ある特定の位置に取り付けられなければ、本来の機能を有したまま無意味な機材になる事を初めて知った。困り果ててWEBの波をさまよう。すると海外のレビューサイトに気になるパーツを見つけたのだ。それはDOGEARSgpsだ。
この小さな犬の耳のロゴがカワイイパーツを使えば、瞬く間にgarminは息を吹き返す。マウントできず充電もされていなかったガーミンはどのように生き返るのだろうか。そのアイデア商品を見ていこう。
DOGEARSgpsで簡単修理
こちらが壊れた私のガーミンである。数々の旅をこのサイクルコンピュータと共にしてきた。雨の日も風の日も泥の日も、淡々と記録を刻み持ち主と共に思い出を作り上げていく。身近にあればなんてことのない機材だ。しかし、いざ無くなってしまえばそのありがたみに気づかされることだろう。
私たちは普段何気なく使っている物、そして動いているものが何不自由なく使えているとありがたいとは思わない。ありがとうの反意語は、
「あたりまえ」
という言葉だ。朝通勤する電車だって動くのが当たり前だと思ってる。しかし地震や災害で電車止まって徒歩で帰宅する時、いつも動いている電車が本当にありがたく感じるだろう。当たり前にそこにある物ほど恩恵は薄れていく。
その代表格(?)であるガーミンのサイコン。この様に壊れた。もはやこれまで、万事休すか。と思われたがやはりサイコンシェアトップメーカーともあればサードパーティ製で保守パーツが出ている。
構造はいたってシンプルだ。ツメが取り付けられた丸い台座部分にカポッと鮮やかな青色の部品をつける。削り出しのしっかりとした土台は安心感すら与えてくれる。小さなパーツだが7g程ある。取り付けはいたってワイルドだ。ビスでゴリゴリ打ち込む。
ただ、防水性を考えて念のため接着剤でビス周りを保護しておいたほうが良いだろう。全体を動かなくするためにも接着剤を全体に行き渡らせておきたい。
意外と見落としがちなのが「センター出し」だ。コツとしてはシリアル番号を目印として金属部分が切ってあるので、うまく平行になる様に調整してほしい。実はこれは取り付け後に気づいた。残念ながら私は失敗してしまったが、今後同じ過ちを繰り返さないよう記録しておく。
取り付けてみるとややスタックハイトが上がってしまうが全く気にならない。むしろ土台が頑丈すぎてマウントのプラスチックが削れてしまった。ただし、取り付けに不具合はなく全く問題がなかった。とても考えられたアイデア商品である。
まとめ: DOGEARSgps購入先など
本製品はhttp://www.dogearsgps.comで購入できる。2千円程だがガーミンの外装交換は1万円ほどかかるという。そう考えたら穴は開いてしまうものの標準よりも強くなるのでお得かもしれない。ただしメーカーの保守は効かなくなるので注意が必要だ。
一つのツメの破損で、本来の使い方ができなくなるなんて本当に残念な話だ。しかし、このdogearsgpsさえ覚えておけばガーミンとこれからも長い付き合いができる。「犬の耳」と名付けられた可愛らしい保守パーツは、まるであなたの愛犬のようにこれからも共に旅を続けてくれるだろう。