今日の関西シクロクロスは雰囲気が違った。全日本チャンプの竹之内選手が普通の関クロに帰ってきた。去年はその走りを観客として見てとても勉強になったのを覚えている。もはやレジェンドの領域に達している竹之内選手の横に、なんと建具のエースマツケンさんが居るではないか。
シクロクロスをご存知でない方に説明しておきたい。シクロクロスの場合成績順でシードスタートの方式を取っている。スタート順でレースが大きく左右されるシクロクロスにおいて、一列目は変態(自転車界において強い選手を指す)達の領域だ。名前が読み上げられ、その注目度も高い。
その竹之内選手や、名だたる選手達と並びジャージデザインに定評(!?)がある村上建具である。全日本チャンプの日の丸の横に建具というカオス。私は後ろからマツケンさんを見ていたのだがその背中に気づいたことがあった。
「狸日の丸」である。これは感動だ。しかし、厳密に言えば「国旗及び国歌に関する法律」(国旗国歌法)の規定に沿うならば、旗の形は縦が横の3分の2の長方形。そして、日章の直径は縦の5分の3で中心は旗の中心なので厳密には日の丸ではない。
そこはやはり、竹之内全日本チャンプへの尊敬の念を込めて日の丸は一人、唯一無二でなければならない。あぁ、また余計な話が長くなったので、今日の本編へ行こう。
関西シクロクロス 第6戦 東近江 C1
こんな私にもありがたいことに応援してくださる方達がいる。レースが始まる前、準備していると話しかけて頂いたサイクリストの方が。なんと女性サイクリストだ。普段は理系男子かネットの住民に声をかけていただくことが多い。しかし、これには驚いた。今日は何かいいことがありそうな予感を感じつつスタートへ。
F シラクMUD1.8bar, R シラクCXリバース 1.85bar。砂場があったが、セオリーとは逆に空気圧を高めにした。理由は砂場クリアよりも60分できるだけ走行抵抗を少なくてして、体力を減らさない方が総合的には早そうだと踏んだから。
今日は果てしなく走らせる体力勝負のコース。多分TTのペースで落ち着いて垂れないで行くのがいいなぁとロード的発想。スタートは奇跡の3列目。私としては奇跡なのだ。実は、今年からC1なのだが初めは全く走れずマイアミはビリから3番目、大野ダムはさらに悪化しビリから2番目だった。
これが「名ばかり実業団選手」の実態である。
あれから夜な夜な芝生で八の字からコツコツ。峠に行くときは芝生を選んで移動。休みはとにかくトレイル入って、前転とズッコケを繰り返す。少しつづつ走れるようになってくるのが楽しくて今に至る。そんな思いの3列目だ。
ところが、レース早々スタートダッシュで出遅れ最後尾付近に。これは改善の余地あり。出遅れ何周かするうちに集団も落ち着く。ここから一人一人丁寧に抜いていく。ここで、シクロクロス界の至宝デイブ選手に追いつくも、バニーホップで抜かれる。どうやらハタから見てると、この攻防が面白かったらしい。
ステップを過ぎてのクランクでなにやら応援してくれた方が。一人はリンゴさんのジャージでしたな。こういう応援が嬉しい。階段区間、ピットでの応援。全部聞こえています。建具ジャージにも関わらず私を判別してくれて応援してくださる方達に感謝だ。ロードの実業団だと観客がいないし、もらうのはリアル罵声だけ、、という事もある。
CXは最高。本当に感謝です。
最後は竹之内選手にラップされる寸前、10m後ろでゴールを見て一人旅。ラップはされたくなかったのでなんとか凌ぐ。そこから残る力を振り絞り、後ろに誰もいなくなったコースを走る。誰よりも長い時間走ったわけだけど、ここまでのビリから這い上がる過程がまたロマンがあるね。
20位38%でゴール。
ゴールして片付けしてる時に、岡選手とやっとお話しできた。トレースするラインが秀逸でマキノも勉強させていただいていました。うふふ。どうしてもまだまだテクニックが無いから、上手い人から吸収したい。引き続き、初心者クロッサーの自然の木を使った八の字練習と河川敷夜間訓練は続く。
クールダウン中は、56さんのライン取りをキャンバー登り過ぎから並走しながら勉強。思わず応援してしまう。やはり脚もあるし、テクニックもあるし、本当に上手い。マスター全部見てライン取り見て本当に勉強になりました。
オフロード二年生はまだまだ学ぶべきことが多いが、それが楽しい。次回は近場のりんくう。コツコツ練習してひとつひとつ順位とテクニックを上げていきたい。今回もヤジやら応援やら本当にありがとうございました。
かえり道、コータロー兄貴はずっとシケインでのポカミスを悔やんでいた。
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