2017年モデルとしてシマノから新型コンポーネントが登場する。METREAだ。このコンポーネントは、2014年当時当ブログでも紹介したコンポーネントである。当時はプロトタイプとして参考出品されていた為、その外観やデザインはシマノにしては奇抜だった。
シマノはトヨタのように保守的なデザインを好むがこの新しいコンポーネントグレードはいくらかその殻を破ったかのように思われる。METREAはフロントシングル構成やブルホーンバー向けシフターと新しい領域に踏み込んでいる。その全容を速報でお伝えする。
シマノMETREA
新しいMETREAコンポーネントグレードがターゲットにするのは「アーバンスポーツ」というカテゴリだ。ロードよりもややシティ寄りなカテゴリ。ロードに踏み込む手前のスポーツバイク、通勤などフラットバーにカテゴライズされる。
とは言うものの、競技用自転車よりも圧倒的に多くの人口を抱えるカテゴリである。気軽にオシャレに普段の街乗り用に使うフラットバーの自転車や入門用にはもってこいだろう。例えばジャイアントのエスケープなどがこのカテゴリに属する。
ただ、このアーバンスポーツのカテゴリのコンポーネントで用いられていてのは105グレードやsora、teagraだった。正直シティライドをオシャレにこなすライダーにとってはこれらのコンポーネントは魅力的に映らなかったのかもしれない。そこで今回のMETREAである。
一見デュラエースグレードと言われてもなんら疑わないそのスタイリッシュなフォルムはコンポーネントのデザインを気にするユーザーも納得させそうだ。むしろ、アルテグラとデュラエースの中間として登場したとしてもなんら違和感がない。
また期待されるのはその性能であるが、シマノなのでその辺は一切気にする余地はないだろう。上位グレードで培ったノウハウを投入し、レース機材としても使えそうな性能を備えていそうだ。
フロントディレイラーやリアディレイラーは上位のロードコンポーネントと非常に良く似た形状になっている。
シフターも今までのシマノのように無骨なものではなく、非常にシンプルに、そしてスタイリッシュに仕上がっている。無機質な金属加工に仕上がっているシマノコンポーネントではあるが、このMETREAに至ってはスタイリッシュで洗練されたデザインという印象だ。
ただ、シマノがフロントシングル構成を意識し始めていることはこのアーバンスポーツカテゴリーでもうかがえる。MTBのナローワイド化の記事「シマノが11-46(11S)のスプロケをリリース」でもあるように次はロードコンポーネントなのかもしれない。
今年噂される新型デュラエースは11速のままフロントシングルになるのでは?という噂が流れている。その際にはナローワイドの歯の形状は必須だろう。これはMTBコンポーネントに先行投入された技術、Dynamic Chain Engagement (DCE) が盛り込まれる可能性が高い。
いずれにせよ、今年のシマノがリリースするプロダクトは自転車界を賑わせそうだ。
SHIMANO(シマノ)
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