マッサージオイルのイナーメよりマッサージ用のツールがリリースされた。早速自分自身の体を題材にしてその効果を試してみた。私の家には「ストレッチポール」だとか「フォームローラー」のたぐいはあるのだが、今回紹介する「イナーメリカバリーツール」のようなステイックタイプを持っていなかった。
実際にフォームローラーの場合は自分がローラー上に乗り、自分の体重をかけることで筋肉をほぐしていく。ただし、ローラーの上に乗るのだからいちいち態勢を変えたり、ヨガマットがないと痛かったりと、いくらかの弱点があったことは確かだ。
そのような理由もあり、練習後や風呂上りは手でマッサージを行っていた。例えば大腿四頭筋やふくらはぎなどは、親指でなぞるように、足の付け根に向けてマッサージしていた。ただいくらか面倒であるものの、代替手段が無いため慣例としておこなっていたのである。
そこで、今回の「イナーメリカバリーツール」である。実際使ってみたのだが、よく考えられている。なぜスティック状にしたのか、なぜ二パターンの突起があるのかなど、細かい点に目を向けてこのマッサージオイルメーカーが手がけた「イナーメリカバリーツール」を見ていこう。
イナーメ リカバリーツール
マッサージツール系で厄介なのは価格設定であると先に申し上げておきたい。ただのウレタンで作られたポールが一万円したり、適当な円柱が何千円もしたりする。要するに消費者を「カモりやすい」プロダクトが多い。自分の体にはお財布が甘くなることに漬け込んだ珍しいカテゴリである。
さて、このイナーメリカバリーツールを見ていこう。まずはその効果の前に気になるのは値段だ。価格は2800円である。。このご時世、マッサージを60分受けようものなら5000〜6000円はくだらない。一本持っておけばいつだって筋肉をほぐせると考えたら、いかに費用対効果が高いのかわかる。
いやしかし、別の角度から見るとやすかろう悪かろうという見方もできる。実際のところどうなのだろうか。
まずはグリップから見ていく。自転車選手が多く使用することを考えてか、マウンテンバイクのグリップの形状と似ている。よくありがちなただのフラットなタイプではなく、エルゴノミックデザインのような外に向けてカーブする形状だ。
その結果滑りにくく、マッサージ中もしっかりと握ることができた。そしてエンド部にプリントされたイナーメのロゴがさり気なくアピールされている。
突起物は2パターン存在している。ひとつ目はセンターに配置された「イボイボタイプ」とサイドに設定された「キャタピラ」タイプ。それぞれ試してみたが全く用途が異なった。このパターンはどのように使い分ければ良いだろうか。私は自分の体に、指が触れる時を想像した。
筋肉を撫でるように、膝から鼠径部へ流す時がある。この時のイメージに近いのはキャタピラタイプのほうが適していた。残り少なくなったハミガキ粉を絞りだすかのように、このキャタピラタイプは筋肉を順番に押し上げていく。
対してイボイボタイプはどうかというと、トリガーポイントのようなツボを押す際に適している。スティックを使ってジワーと押すよりも、ツボ周辺をゴロゴロと行ったり来たりするほうがより、リカバリーツールの性能を引き出せる
実際につかってみて気づいたことがある。指でマッサージする時よりも、リカバリーツールを使ったほうが力を使わないということだ。要するに、少ないパワーで筋肉を順番に押し上げていくことができる。我々が好きな「出力」を押さえて効果的に筋肉をマッサージしていくことができるのだ。
私はいろいろやっているうちに一つ気付きがあった。いつも手でシャクリ上げてマッサージしているふくらはぎの部分に効果的な使い方があることに気づいたのだ。ツールのある一方を地面につけて(これはヨガマット)まるでレバーを手前に引くように棒を動かす。ふくらはぎが気持よくほぐされていく。
やろうと思えば、退屈そうな空いた手でスマホをいじりながら「ながらマッサージ」も可能だ。この棒一つでこんなにも楽にマッサージかできるようになってくると、費用対効果は高いと言える。ただの棒なのに、優れたアイデアだ。
まとめ:遠征やレースを見据えて
私はもう一つこの「イボイボが付いた棒(意味深)」の利点を上げてみたい。それは遠征やレースを見据えているという事だ。フォームローラーやストレッチポールの場合はヨガマットがないと使いづらい。そして態勢を変える必要がある。しかし、このイナーメリカバリーツールの場合は、レース前の車の中や、省スペースでも安心して使うことができる。
さらに、持ち運びを考えた時リュックサックに指しておけば簡単に移動できるだろう。フォームローラーやランブルローラーのたぐいはサイズが大きいのでそうも行かない。これら単にマッサージだけを考えるだけでなく、レースを見据えた「プロのツール」としてイナーメリカバリーツールは選手の足元を支えてくれるだろう。
私は今回イナーメ・スポーツアロマ Recovery(リカバリー)アロマオイル (50ml)と合わせて使ったので是非相乗効果を試してほしい。
イナーメリカバリーツールはわずか2800円という心配になる価格の中にも、しっかりとした作り、考えられた突起、そしてレースに簡単に持っていけるという、三拍子揃った性能を持っていた。まさにマッサージオイルメーカーとして「ツボをおさえた」商品である。
※これを言いたかった訳じゃないんだからね!