チューブレスタイヤのビードが落とせなくて、爪から出血する程頑張っても落ちない。結局ショップに持って行った・・・、という経験は数知れず。
チューブレスタイヤは普及してきたものの、取り付けや取り外しの難易度はいまだ高いままだ。リム寸法とピッタリに設計された高精度のタイヤは、性能と品質が素晴らしいと評価される一方で、取り外すときは仇となる。全く外れず苦労することが多い。
インサートが入っている場合はさらに難易度があがる。これまでビードブレーカーでビードを落としてきたが、片側のビードは落とせても、もう一方を落とすことは非常に難しかった。
今回紹介するヴィットリアのチューブレスタイヤ用プライヤーはその悩みを一気に解消してくれる。チューブレスタイヤの取り外しを簡単かつ迅速に行うことができる。ビードブレーカーを超える簡単さ、ビードを落とした反対側も引っ張って落とせる優れモノだ。
つかんで、引っ張る
Vittoria ロードチューブレス・ツールキットには、プライヤーとクリップが付属している。Vittoriaが特許を取得した独自デザインのプライヤーは、タイヤのビードをリムから引きはがすように取り外すことができる。
タイヤと接触する部分はラバーが用いられているため、タイヤをはさんでも優しくグリップ感がある。ボディは剛性が高い素材を使用している。思いっきりタイヤをつかんでもたわんだりするような心配は皆無だ。ハンドルの先端はタイヤレバーとして使用することもできる。
タチの悪いタイヤは、引っ張っても元の位置に戻ってしまうことがある。その場合は、付属の専用クリップをタイヤとリムの間に挿入する。複数のクリップをどんどん挟んでいくことで、次第にビードが落ちてくれるようになる。
そして、最も優れていると感じたのはビードを落とした後、もう一方のビードを落とす時だ。ビードブレーカーの場合は片方のビードが落ちていると支えが無くなるため、もう一方のビードを落とすことが難しくなる。
しかし、Vittoriaのプライヤーは「つかんで引っ張る」タイプのため、どんな条件でも力ずくで取り外すことができる。親指で押すのとは異なり、リムを突っぱねるように押しながら、プライヤーでタイヤを引っ張るため力も入れやすいのだ。
まとめ:タイヤビード落とせない難民へ・・・
Vittoriaタイヤプライヤーは、用もないのに「もっとタイヤ外したい」という不思議な衝動に駆られる。それほど簡単にタイヤビードを外せるのだ。これまでツメが剥がれて血を流してきた日々は何だったのかと思う。
今まで使ってきたチューブレスタイヤを取り外すツールの中において、最も使いやすい。実際に使ってビード落としが本当に楽になった。ラク過ぎて、どんどんタイヤを外したくなるほどだ。これは全チューブレスユーザーが使うべし。断言できる。
今までチューブレスタイヤの取り外しで困っていた方は、Vittoriaのチューブレスプライヤーをぜひとも使ってみてほしい。これ一本あれば、チューブレスタイヤの取り外し作業が簡単に、かつ楽しい作業になるはずだ。