シマノが新型GRXグループセットを発表した。グラベルに特化したグループセットはフロントシングル、ダブルから選ぶことができ更に10速、11速、機械式、電動と幅広いラインナップを揃える。
GRXはデュラエースやアルテグラのグループセットラインとは異なりGRX独自の番号でグレードが差別化される。番号はRX400、RX600、RX810がラインナップされ、RX400は10速用とフロントダブル。RX600は11速でフロントシングル、フロントダブルのラインナップ。
RX810はトップグレードのセットで、電動フロントダブルはRX815、電動フロントシングルはRX817のようにチェーンラインを考慮したラインナップが強化されている。
スプロケ MTB用11-42対応
既存コンポーネントのロード用、MTB用のスプロケとの互換性も担保されており、スプロケは11-42まで対応する。SRAMのギアレンジが11〜32(新AXS 10〜33)と10、11〜50のSRAM Eagleカセットのちょうど間のレンジであることも興味深い。
オフロードの分野では圧倒的にSRAMの人気が高い。機能面ではシマノが優位に見えるものの、シェアやデザイン性では差をつけられており今回のGRXでどこまで巻き返しが測れるかが楽しみだ。ただ、新型XTRの出荷遅れでマウンテンバイク市場でも苦戦している。SRAMはAXSの発表と同時にすぐさま発売するなどデリバリー面の強さも際立っている。シマノも同じようにすぐさま発売するなど、デリバリーの問題も今回は解消されることを期待したい。
シマノはGRXをグラベル専用プラットフォームと呼んでいる。これらはSRAMを強く意識しているもののコンセプトは全く異なる方向性を持っている。ロード用、MTB用の一部のコンポとの互換性も担保されており双方の良いとこ取りができる新しいコンポーネントと言えるだろう。
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