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Critérium du Dauphinéでキャニオンの新型エアロードと思わしきバイクが登場した。BikeRadarのInstagramの写真を確認すると、全体的に大きな変更点はないが、細部を見渡すと細かなアップデートが行われているようだ。
ハンドルバーは、CanyonのGrailグラベルバイクから「Gear Groove」の技術を流用している。サイコンマウント、ライト、エアロ エクステンションをハンドルバーに取り付けることができる。ドロップ部分のフレアデザインは使用しておらず、薄型の設計だ。
クイル型ステムと可変ハンドルバーは前作から踏襲されており、ハンドルの高さの調整や、ハンドル幅は数本のビスを固定するだけで調整できる。ハンドル部分はエアロ効果が特に見込めるところであり、今回のアップデートの中でも特に違いがわかる部分だ。
シートポストの固定方法は、前作のエアロード後期型と同様にウス型のシートクランプに変更されている。もともとシートポスト裏側から押さえこむ仕組みで、シートポストをしならせる役割があったが、異音問題やキズが入る問題があったため改良された部分でもある。
シートステーの形状も変更された。前作はシートチューブから独立した二本のシートステーが伸びる形だった。新型では一体化したシートステーがシートチューブに接合されている。空力面のメリットとしては、後方に流れる空気をタイヤとシートチューブの間に入り込ませなくし乱流の発生を抑える可能性もある。
ヘッドチューブはよりスリムになった。ヘッドクラウン付近の空力開発は各社が今最も力を入れている部分だ。より薄く、より厚みをもたせている。
他には、スルーアクスルの穴が前後すべて塞がれている。super six evoがそうであったように、見た目の美しさや空力面での効果が見込める仕組みだ。構造上UDHの採用は見送られたようだ。主にハンドルまわりのアップデートだが、ツール・ド・フランス前に新型が登場するかもしれない。