JCX 茨城CX 土浦 MM40優勝 – シクロクロス明けましておめでとうございます。

スポンサーリンク

Photo: kayto yoshitaka

2025JCX開幕戦、茨城県の土浦で行われたMM40カテゴリに参加。10年以上開幕戦は関西シクロクロスだったが、今年は遠征からスタート。理由は2つあって、いつも関クロ第一戦目後からエンジンかかりはじめる。それは、遅いと思っていて、刺激入れのために出場した。

メインはこれまでどおり関クロE1に変わりないのだが、CXはレースに出ないと調子が上がってこないのが長年の経験でわかっている。もうひとつは、怪我してから自転車に乗れない時期が長くてメンタルやられそう(やられていた)だった。

Photo: kayto yoshitaka

やはりレースに出たくて、復帰戦として、ロードはツール・ド・福島、そして今回のCX開幕戦を目標としてきた。ここまでの練習は単独でL1から初めてL2、人と練習するまで2ヶ月。ロード練では松木さん主催の練習会や、井上さんにずっとツキイチで走って千切られたりしながら、ちょっとずつ戻した。

くそ遅いのに練習してくださった方々に感謝です。

どん底から色々とやってきて、何か形になればいいなぁ、と思っていた。今年は色々とステアリング周りのポジションを大きく変えるなどし、基礎練もしっかりやってきたので備忘録がてらそのあたりの話もすこし触れていく。

スポンサーリンク

ロードからMTBベースに

これまでのシクロクロスバイクのポジションは、いわゆる「ロード脳」で出してきたセッティングだった。ところが、MTBばかりやってたら「このシクロクロスのポジション、バイク操作しにくくね?」ということに気づいて、シーズン前にポジションをあれこれ変えた。

具体的には「バイクを倒しやすく」、「真ん中に乗れる」この2つのセッティングにしただけ。なんだけど、そもそも「バイクを傾けて曲がる」や「真ん中に乗る」の基本動作が今だにできていなかった。MTBでもできているか怪しいけど、ここ数年は縦の動きや、横の動きの解像度が上がった。

Photo: kayto yoshitaka

という「自分の中でしかわからない変化」だと思って走っていたら、レース後にゴローさんから「なんかリラックスしたポジションに変わった!ITから藤田になったみたいな!」と(笑)。

やっぱりいろんなライダーの走りを見ているゴローさんにはわかるものなのか、と嬉しいご指摘でした。やっぱり、さすがです。セッテイングは良いのか悪いのかまだわからないけど、これからもう少し煮詰めていきたいところ。

スポンサーリンク

JCX土浦コース

土浦に来るのはこれで三回目。確か2回全日本で走ったと思う。泥がひどかった時と、登れないキャンバーがあった時。全体的に良いイメージないけど、今回のコースはスピードコースだった。陸上のトラックをスタートして、舗装路の直線に入り、芝生区間に入っていく。

関西特有の距離を稼ぐウネウネはなくて、直線的でスピードが上がりやすいコース。海外のシクロクロスは今回のようなスピードコースが主流になった。かと言ってコーナーリングは端から端を使わないと減速してしまうからおいて行かれるし、立ち上がりで足も使う。

Photo: kayto yoshitaka

結局、減速しないコーナーリングテクニック、踏み続ける脚力など総合力が必要だった。あと、集団パックになるので展開が生まれやすく駆け引きも必要になる。

2ヶ所、縁石を登る箇所があるけど試走でパンクしている人が多発しているのを見て丁寧に処理した。しかし、レース中に減速しすぎて差が開く結果になった。散々、MTBで飛ぶ練習してたのにリップやサスペンションが無いとここまで難しいのかと再認識した。これは改善しないと。

キャンバー区間はほとんど直線的に処理できて、バフバフの森区間もグリップが稼げたのでそれほど臆することなく処理出来た。あとは後半になってラップタイムがバラつかないよう注意することなど気を付ける。

スポンサーリンク

機材と補給

2025シーズンの機材も大きくは変わっていない。ホイールはNepest NOVA 35に変えたので300gほど軽くなった。カーボンスポークを使っているので、耐久性や強度が気になる人が居るかもしれないけど、このホイールはシクロクロスのような激しい競技でも耐えることがわかっている。

  • フレーム:GIANT TCX XS
  • ホイール:Nepest NOVA 35
  • タイヤ:IRC SERAC CX
  • インサート:IRC Innner Saver
  • 空気圧:F 1.68, R 1.75bar
  • バルブ:Fillmore Valve
  • ウェア:SUNVOLT
  • ドリンク:Amino Sauls DRINK
  • 補給:Amino Sauls GEL
  • 前日:Amino Sauls EAA
  • レース前:Activike パワーニュートリション

ホイールはシーズン前にいくつか試した。45mmハイトは突き上げが感が強く、硬くて走らせにくいと感じた。では、40mmだと良いかというとまだ硬い。落ち着いたのがNepest NOVA 35。グラベルホイールとしても十分で、替えのスポークもあるから心強い。

CXはサスペンションが無いから、トラベルと言えばタイヤの縦方向の潰れだけになる。できるだけ空気圧下げたいので、保険としてインサートを入れておいた。ドライだったので少し高めと思いつつもF 1.68, R 1.75barにした。

ポジションは前述したとおり、MTBをベースにして変更してある。

スポンサーリンク

JCX 土浦ステージ MM40 優勝

Photo: kayto yoshitaka

シクロクロスは、なるようにしかならないので楽しんで走ろうと思っていた。しかし、エントリーリストを見ると出場するメンバーが気になる。今回はMM35,40,45まで混走になる。MM35にはイナーメの佐野さん、MM40にはSNELの佐川さん、MM45には井上(耕)さんがいる。

佐野さんは昨年の全日本MM35では村田さんよりも1分以上速いタイムでゴールしていたし、XCOでは無敵の岡本さんよりも1分20秒も差をつけて優勝、SNELの佐川さんもCXではエリートを走っていたし、こちらも岡本さんよりも1分近く速い。

Photo: kayto yoshitaka

というわけで、CXにおいてテクニックもフィジカルも自分より上なのはわかっているので、この二人に対してどう立ち回るかがレースで重要だと考えていた。レース前の勝手な下馬評では、総合順位は1位佐野さん、2位佐川さん、3位井上さんという感じ。自分は4番目ぐらいかなーというのを想像していた。

ウォーミングアップは近場の直線でスタートの練習をして、ダッシュを2本してから。その後召集に向かいゼッケンが若かったので一番左端から。グラウンドのトラックを使うんだけど、その分スピードも出て途中で曲がるからひやひやした。

Photo: kayto yoshitaka

落車も無く確か6~7番手ぐらいでスタートループをに入っていく。毎回序盤は落ち着きが無い事が多い。それはいつもの事なので、周りの状況を見ながらやり過ごす。ペースは速いが、どちらかというとランダムにライダーが動くから変なトラブルに巻き込まれないように注意する。

2周回目も大きなパックで確か6~7名だったと思う。この日各カテゴリでトップの有力どころは入っていたと思うが、ペースも落ち着いている。2周目も佐野さん先頭固定でひたすら前を引くが、日の丸ジャージの効果もあってか、誰も前に出たがらない雰囲気がかなり強い。

Photo: kayto yoshitaka

とはいえレース時間も短く、このまま行くと最後まで大きな集団になったままレースが終わりそうなので、海側の舗装路側で一旦緩んだのを見計らって、右側から一気に上がってできるだけペースを上げていくことにした。多分レース時間を考えたらフィジカルは持つだろうと。

そのまま3周目に入り、シケインを超えたあたりで佐野さん、井上さん、私の3人になった。MM35、40、45の3人だからこのまま行けば全員がクラス別優勝だが同時スタートしているので、この三人の頭の中にはこの中でさらに勝負するという感じが見える。

Photo: kayto yoshitaka

井上(耕)さんは、何年も一緒に走る機会が多くて後半にラップタイムを一気に上げてくる追い込み型というのは知っている。昨シーズンも1回も勝てなかったので、あんまり連れていきたくなかった。一緒に走ると最後にやられるパターンが多い。最近勝ったイメージが無い。

4周目もこの3人で周回に入る。佐野さんが前に出て、ペースを上げた時にグラウンドの縁石区間でミス。これで5秒くらい離れてしまう。この日はリム打ちパンクを嫌ってスピードを落としてでも丁寧に処理することを考えていた。

Photo: kayto yoshitaka

それが仇となったが、単純にスピードが着いた状況で縁石をクリアできなかったテクニック不足もある。結構フロントアップとリアアップ練習してきたのになぁと思いながら走っていた。

最終周回のペースアップで完全に勝負ありで、直線で佐野さんのガッツポーズを遠く後ろで見ながらゴールした。私はカテゴリでは優勝なのだが、佐野さんとは10秒以上差がついていたと思う。うーん、完敗。やはり全日本Mチャンプは強かった。

Photo: kayto yoshitaka

でも、一緒に走っているときは本当に楽しくて、アドレナリンが出まくっていた。やっぱりCXは楽しすぎる。以下はラップタイム。

  1. 5:11 / av177bpm
  2. 5:03 / av182bpm
  3. 5:08 / av178bpm
  4. 5:10 / av180bpm
  5. 5:14 / av173bpm

平均心拍は178bpmでかなり回っていたが、そこまできつくないと感じていた。ただし、後半にかけて5秒、2秒、4秒づつタイムが落ちていったのは反省だ。ラップタイムの標準偏差的にはまったく問題ないとは思うが、誤差を3秒以内に抑えたいところ。

とはいえ、人と競るので展開もあるし、ラップタイムはブレる。後半にタレないような練習を積んでいるけど、弱点を潰して一皮むけたい。

今回シケインが低く、できればバニホで飛べたらカッコいいけど、それよりも基本的な走る速さが優先。

今の自分の練習リソースを考えると優先度はとても低いしレース中のリスクが大きい。飛べたら速いのだが、それよりもフィジカル、コーナーリングだとか、バイクの中心に乗って両輪にトラクションかけながら回ることだとか基本的な能力の底上げをしていきたい。

スポンサーリンク

いよいよ2025シーズンインだが・・・

Photo: kayto yoshitaka

あっという間に2025シーズンが始まった。今年は開幕戦に仕上げて準備してきた、というよりも、どうにか走れるようにフィジカルを戻すので精いっぱいだった。パワーは40ワット以上落ちていたし、低強度でも走れる上限が明らかに低かった。

土浦の当日にやっとCTLが人並みになったくらいで、パワー的には昨年の7~8割ぐらいしか戻っていなかった。MTBのちょっとしたライン取りや減速しない走りが役に立った。改めて今回の走りと結果を見返すと、怪我から2カ月かけてやっと、やっと、スタートラインに立てた感じはある。

Photo: kayto yoshitaka

ここから来年の2月下旬までほぼ毎週、10レース以上が続く。大変だけど、今回の土浦で走って「なんじゃこりゃCXめっちゃたのしい」と何度も思っていた。

次は本番の関西シクロクロスE1へ。メインは関クロE1なのでどうにか頑張りたいところ。まずは大前提として「怪我せず」に1レース、1レースを大事に走りたい。これが社会人には一番大事だなぁ、と最近思う。

今年もいよいよ始まります。CXシーズン明けましておめでとうございます。

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックが検出されました。

IT技術者ロードバイクをご覧いただきありがとうございます。
皆さまに広告を表示していただくことでブログを運営しています。

広告ブロックで当サイトを無効にして頂き、
以下のボタンから更新をお願い致します。