S-Works Power EVO with Mirror インプレッション 3Dプリントサドルの次なる進化

4.5
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Specializedは3Dプリントサドルの系譜に新たな一石を投じる「S-Works Power EVO with Mirror」を発表した。従来のPower with Mirrorが確立した「静的な快適性」の概念を再定義し、より動的なライディングスタイルに対応するべく設計されている。

47,000本のストラットから成る超高解像度Mirrorパッド、1cm拡幅されたノーズ、そして「インビジブル・カットアウト」といった革新技術は、ライダーを痛みから解放し、パフォーマンスを最大化するという。

この69,300円のサドルが、技術的に何を達成し、実際のライディングでどのような体験をもたらすのかを、徹底解剖する。さらに、その輝かしい性能の裏に潜む耐久性や熱安定性といった課題にも踏み込み、3Dプリントサドルが拓く未来の展望を考察する。

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技術的進化の系譜:Power EVOの核心

S-Works Power EVO with Mirrorを構成する基本技術と、従来モデルからの進化の過程を、設計思想と科学的背景から詳細にみていく。製品の革新性を理解するためには、その根底にある哲学と、それを具現化するためのテクノロジーの進化を把握することが不可欠だ。

Body Geometry:科学が支える設計思想

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Specializedの製品開発の根幹には、「Body Geometry」という一貫した哲学が存在する。これは、単なる感覚的な快適性の追求ではなく、科学的検証を通じて「ライダーとバイクの一体化(Be One with Your Bike)」を実現し、パフォーマンス向上、快適性増進、そして傷害リスクの低減を目指すアプローチである。

この思想の原点は1997年、人間工学専門家のDr. Roger Minkowとの協業に遡る。

当時、サイクリングが男性の性的機能不全(ED)を引き起こす可能性があるという医学的知見が注目されていた。その原因が、従来のサドル形状による会陰部への圧迫と、それに伴う血流阻害(虚血)にあると特定したことが、Body Geometryサドルの開発の直接的な契機となった。

この課題に対する解決策として、サドル中央部に溝や穴(カットアウト)を設け、軟部組織への圧迫を回避し、体重を骨格である坐骨結節で支持するという基本原則が確立された。Power EVOもこの思想を忠実に継承し、さらに発展させている。

その設計の妥当性は、圧力マッピングや血流測定といった客観的な科学的手法によって検証されており、製品のあらゆる特徴にその思想が反映されている。

Body Geometryは単なるマーケティング用語ではなく、具体的な医学的・科学的問題解決を起点とする、ブランドの根源的な設計哲学である。Power EVOが達成した革新性も、この20年以上にわたる膨大なデータと知見の蓄積の上に成り立っているのである。

Mirrorテクノロジーの飛躍的進化

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Power EVOサドルの心臓部を成すのが、飛躍的な進化を遂げたMirrorパッドである。この技術は、米国のCarbon社が開発した3Dプリンティング技術「Digital Light Synthesis (DLS)」を活用し、液体ポリマー樹脂を紫外線で硬化させることで、複雑な三次元格子(ラティス)構造を生成する。

DLS 3D Printing Technology - Carbon
The Carbon DLS™ process allows 3D printers to create parts with exceptional mechanical properties, resoluition and surface finish.

Power EVOでは、このラティス構造が従来モデルから大幅に高密度化された。旧モデルのS-Works Power with Mirrorが14,000本のストラット(支柱)と7,799個のノード(接点)で構成されていたのに対し、Power EVOでは実に47,000本のストラットと21,000個のノードへと、その「解像度」を約3倍に高めている。

この構造の高密度化は、単なるスペック上の数値向上を意味しない。それは、サドルの「チューニング解像度」の向上を意味する。これにより、従来のEVAフォーム素材では到底不可能であった、極めて局所的なサポート性とクッション性の個別調整が可能となった。

例えば、坐骨結節の直下は柔らかく、その周辺は段階的に硬くするといった、より滑らかで複雑なサポートプロファイルの設計が実現できる。これは、サドル設計が「マクロな形状」から「ミクロな構造」の制御へとパラダイムシフトしていることを明確に示している。

さらに、使用される液体ポリマーも進化を遂げた。新たに40%がバイオベース素材となり、サステナビリティに配慮しつつ、耐久性や耐湿性(汗やシャモアクリームへの耐性)も向上している。これにより、従来モデルで見られた変色や素材の劣化といった課題への対策が施されている。

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形状の再定義:PowerからPower EVOへ

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Power EVOは、従来モデルと全長24cmという基本寸法を共有しつつも、その形状は「静的な安定性」から「動的な快適性」へと大きく舵を切っている。その思想は、細部にわたる形状変更に明確に表れている。

最大の変更点の一つが、1cm拡幅されたノーズである。これは、ヒルクライムやタイムトライアルなどで見られる、サドル前方に座る「オン・ザ・リベット」と呼ばれる高強度な前傾姿勢を、より快適に、そして長時間維持することを目的としている。

メーカーのデータによれば、この変更によりノーズ部の圧力が34.1%も低減されたという。

中央部の設計も革新的である。「インビジブル・カットアウト」と名付けられた新構造は、サドル表面に物理的な穴を開けるのではなく、ベースとなるカーボンシェルにのみ切れ込みを設け、その上を密度の低いMirrorパッドで覆うという手法を採用した。

これにより、従来のカットアウトが持つエッジ部分が軟部組織に食い込むという問題を根本的に解決し、中央部の圧力を従来モデル比で18%低減することに成功している。

その他にも、ペダリング時の内腿との干渉を軽減するためにスリム化されたサドル中央部や、よりアグレッシブな前後ポジション調整を可能にするために2cm延長されたカーボンレールなど、あらゆる変更点が「動的なライディングにおける快適性の最大化」という一つの目的に向かって収束している。

表1: Power EVO vs. Power with Mirror 比較
特徴 S-Works Power with Mirror (従来モデル) S-Works Power EVO with Mirror (新型モデル)
設計思想 静的なポジションでの安定性と快適性 動的なポジション変更に対応する快適性と自由度
ノーズ幅 標準 1cm拡幅
カットアウト構造 可視的な貫通穴(Visible Cutout) ベースシェルのみの切れ込み(Invisible Cutout)
レール長 50 mm 70 mm (+20 mm)
Mirrorパッド構造 14,000 ストラット / 7,799 ノード 47,000 ストラット / 21,000 ノード
ウィング形状 標準的なフレア 内腿の干渉を低減するよう最適化されたフレア
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定量的データによる性能分析

公称スペック、第三者機関による実測値、そしてメーカーが公開する科学的データに基づき、S-Works Power EVO with Mirrorの性能を客観的に評価していく。感覚的なレビューだけでなく、定量的なデータがこのサドルの真価を理解する上で不可欠だ。

スペックと実測値

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S-Works Power EVO with Mirrorは、その名が示す通り、最高級グレードの素材で構成されている。

シェルとレールには、軽量かつ高剛性なFACTカーボンが採用されており、レールは多くのハイエンドシートポストで標準となった7x9mmのオーバーサイズ規格である。日本国内での販売価格は69,300円(税込)に設定されている。

重量は、快適性を追求した結果、従来モデルからは増加している。従来モデルのS-Works Power with Mirrorが143mm幅で190gであったのに対し 、Power EVOは同サイズで221g(公称値)と、約30gの重量増となっている。

これは軽量性を最優先するライダーにとっては無視できない差であり、検討材料となるだろう。

表2: S-Works Power EVO with Mirror 製品仕様
サイズ 公称重量 実測重量 レール素材 シェル素材 国内販売価格 (税込)
130mm 212 g FACT Carbon 7x9mm Flex-tuned FACT Carbon 69,300円
143mm 221 g 218 g
155mm 229 g
168mm 243 g

圧力マッピングデータ

Photo: Specialized

Specializedは、Power EVOの快適性を裏付けるために、詳細な圧力マッピングデータを公開している。

このデータは、同社のHuman Performanceチームが男女均等の被験者グループを用いて、4種類のサドル(従来フォーム、旧Power with Mirror、主要競合製品、Power EVO)を3つの現実的なライディング条件下でテストし、16万点を超える膨大なデータポイントから導き出されたものである。

その結果は以下の通りである。

  • 坐骨部の圧力: 従来のフォームサドルと比較して28.8%低減。
  • 中央部の最大圧力: 旧型のS-Works Power with Mirrorと比較して18%低減。
  • ノーズ部の圧力: 従来のフォームサドルと比較して34.1%低減。

これらの数値は、特に長時間・高強度で前傾姿勢を維持する際に、いかに血流を確保し、しびれや痛みを防ぐかという観点から極めて重要である。特に注目すべきは、自社の旧フラッグシップモデルであるPower with Mirrorとの直接比較データを公開している点である。

これは、単に競合に対する優位性を示すだけでなく、自社技術が着実に進化していることを定量的に証明しようとする強い自信の表れと解釈できる。既存のMirrorユーザーに対しても、アップグレードの明確な根拠を提示する説得力のあるデータと言えよう。

振動減衰性能

「サスペンションのよう」「浮いている感じ」と表現される卓越した乗り心地は、単なるクッション性の高さだけでは説明できない。その背景には、3Dプリントされたエラストマー格子(Elastomeric Lattice)構造が持つ、特異な振動減衰性能がある。

この格子構造は、材料力学的には「機械的メタマテリアル」の一種と見なすことができる。

メタマテリアルとは、その構造によって自然界の物質にはない特異な物理的性質を発現する人工物質のことである。Power EVOの格子構造は、意図的に異方性(anisotropic)を持たせて設計されており、入力される力の方向や周波数によってその応答が変化する。

研究によれば、このような格子構造は特定の周波数帯の振動を選択的に減衰させる「バンドギャップ」特性を持つことが知られている。

これにより、ペダリングのような低周波の入力(約1.5-2 Hz)に対しては剛性を保ちパワー伝達を阻害せず、一方で路面から伝わる不快な高周波振動(例:10-50 Hz)は効果的に吸収・減衰するという、二律背反する要求を両立させることが可能になる。

この周波数選択的なフィルタリング能力こそが、「快適なのに速い」というPower EVOの核心的な性能の源泉であると考えられる。

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インプレッション

ここまで解説した技術的特徴や定量的データが、実際のライディング体験においてどのように体感されるのかを明らかにする。

快適性のパラダイムシフト

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Power EVOを表現するなら「雲のよう」「浮いている感じ」「サスペンションが内蔵されているかのよう」といった比喩を用いるのが適切だ。これらは、その独特な乗り心地を表現している。

この感覚は、前章で述べた高密度Mirrorパッドによる精緻な圧力分散と、格子構造の優れた振動減衰性能が複合的に作用した結果であると分析できる。

しかし、全てのライダーが同様の体験をするわけではない。Mirrorパッドは、「期待したほどではなかった」「従来のフォームサドルの方が自分には合っている」といった否定的な意見も実際に聞くことがある。

これは、サドルフィッティングにおける個人差の大きさを示すものであり、Power EVOがいかに先進的であっても、万人にとっての完璧な解決策ではないことを示唆している。

特に、Mirrorサドルは従来のサドルよりもレール上面から座面までの高さ(スタックハイト)が高い傾向があり、適切なサドル高の再調整が不可欠であるという指摘は重要である。

フィットとライディングダイナミクス

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Power EVOの形状変更は、ライディングの動態(ダイナミクス)に顕著な影響を与える。従来モデルがライダーを一つのポジションに「固定する(locked-in)」感覚であったのに対し、Power EVOはサドル上での前後移動の自由度が高い。

これはインビジブル・カットアウトと幅広ノーズの恩恵であり、登坂やスプリント、平坦路での巡航など、状況に応じて動的にポジションを変えるライダーにとって大きなメリットとなる。

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Mirror素材特有のラティス表面がもたらすグリップ感については、評価が分かれる可能性がある。高出力時でも体がぶれずに安定する点は評価が高いが、一方で、サドル上で細かく位置を調整したい場合は、そのグリップの強さが逆に動きを妨げる可能性がある。

この評価の分岐は、ライダーのペダリングスタイルやサドル上での動きの好みに大きく依存すると考えられる。

1cm拡幅されたノーズは、前乗りでの快適性を劇的に向上させる可能性があるが、脚の太さによっては内腿に干渉する感覚がまれにあり、慣れが必要かもしれない。

これらは、Power EVOが従来のPowerシリーズとは異なる乗り方を許容し、また要求することを示している。それは、Specializedのサドルラインナップ内での役割分担の再定義とも言える。

これまで「Power = アグレッシブ・固定」「Romin = トラディショナル・動的」という棲み分けがあったが、Power EVOはPowerの形状を基にしながらRomin的な「動きの自由度」を取り込んだ、ハイブリッドな特性を持つ製品として位置づけられる。

長距離・高強度下でのパフォーマンス

製品の真価が問われるのは、レースや長距離ライドといった極限状況下である。この点において、Power EVOはプロフェッショナルの世界でも高い評価を獲得している。

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2度のUCI世界チャンピオンに輝いたレムコ・エヴェネプール選手は、「初代も気に入っていたが、EVOの完成度が高く乗り換えた。このサドルのおかげで長時間全開で走れた」と証言している。

このトッププロからのフィードバックは、Power EVOの設計コンセプト、すなわち「痛みからの解放がパフォーマンスを最大化する」という思想が、最高レベルの競技シーンで実証されたことを意味する。

特に、ヒルクライムやタイムトライアルのように、サドルの先端に座って高出力を維持し続ける状況(オン・ザ・リベット)での快適性が向上しており、これが持続的なパフォーマンス発揮に直結していることがうかがえる。

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メリットとデメリットの包括的評価

これまでの技術分析と実走レビューを基に、S-Works Power EVO with Mirrorの長所と短所を客観的かつ網羅的に整理する。購入を検討するライダーとって、これら判断材料となるだろう。

メリット

  • 卓越した快適性と圧力分散: 科学的データと多数のユーザーレビューが裏付ける、特に坐骨部とノーズ部における圧倒的な快適性。これは、高密度化されたMirrorパッドによる精緻な圧力分散の賜物である。
  • 動的ライディングへの適応: 幅広ノーズとインビジブル・カットアウトにより、サドル上での前後移動が容易になり、多様なライディングポジションに柔軟に対応する。これにより、より幅広いライダープロファイルに適合する。
  • 優れた振動減衰性: Mirror格子構造がもたらす独特のコンプライアンスは、路面からの不快な高周波振動を効果的に吸収し、サスペンションのような乗り心地を提供する。
  • フィット調整範囲の拡大: 従来モデルより2cm延長されたレールは、より広範な前後セッティングを可能にし、特にアグレッシブなポジションを求めるライダーにとって恩恵が大きい。
  • 素材の進化と持続可能性: 40%バイオベースの新素材は、環境負荷を低減すると同時に、耐久性や汗・クリームへの耐性を向上させており、製品のライフサイクル全体での価値を高めている。

デメリット

  • 高額な価格設定: 69,300円という価格は、サドルというコンポーネント単体への投資としては極めて高額であり、多くのライダーにとって最大の導入障壁となる。
  • 重量増: 快適性とサポート性を追求した結果、従来モデルや他の軽量サドルと比較して重量が増加している。重量をグラム単位で切り詰めるサイクリストには不向きである。
  • メンテナンス性: 格子構造の内部に入り込んだ泥や汚れは、高圧洗浄機などを用いないと除去が困難であるという意見が根強く存在する。特にオフロードでの使用を想定する場合、この点は考慮すべきである。

これらのデメリット、特に熱変形や長期耐久性に関する問題は、3Dプリントサドルの基幹技術である液体ポリマー(エラストマー)の材料物性に根差す本質的な課題である可能性が高い。

これは、現行技術におけるトレードオフ、すなわち卓越した快適性と引き換えの環境耐性や耐久性の限界を示唆しており、今後の技術開発における重要な改善点となるだろう。

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まとめ:次世代サドルの現在地と未来への展望

S-Works Power EVO with Mirrorは、疑いなく現時点で最も科学的に洗練され、多くのライダーに卓越した快適性を提供するサドルの一つである。特に、従来のPowerサドルにフィットしつつも、より動的な乗り方を求めるライダーにとっては、まさに待望の製品と言えるだろう。

その革新性は、3Dプリンティング技術の可能性を明確に示している。

しかし、その革新性は高額な価格、重量増、そして耐久性や熱安定性といった潜在的なリスクとのトレードオフの上に成り立っている。

下の比較表が示すように、FizikやSelle Italiaといった競合他社も同様の技術(Carbon DLS)を採用しつつ、異なる形状や設計思想で製品を展開しており、3Dプリントサドル市場は黎明期を終え、成熟期へと移行しつつある。

表3: 主要3Dプリントサドルの比較
製品名 メーカー 採用技術 設計思想 主な特徴 価格帯 (円)
S-Works Power EVO with Mirror Specialized Carbon DLS Body Geometryに基づき、動的な動きに対応 幅広ノーズ、インビジブル・カットアウト、高密度パッド 約69,000
Vento Argo Adaptive Fizik Carbon DLS 安定性と圧力解放を両立するショートノーズ設計 ゾーンごとのクッショニング、多様なライディングスタイルに対応 約40,000 – 60,000
SLR Boost 3D Kit Carbonio Superflow Selle Italia Carbon DLS 伝統的なレーシングサドル形状の3Dプリント化 軽量性、Superflowカットアウト、ニュートラルシェイプ 約70,000

最終的に、S-Works Power EVO with Mirrorは「万人向けの魔法のサドル」ではなく、「特定のニーズに応えるための高度に専門化されたツール」であると結論付けられる。

その価格と性能は、快適性とパフォーマンスの向上を最優先し、そのための投資を惜しまないシリアスなライダーやプロフェッショナルにとって、十分に正当化される価値を持つだろう。

今後の展望として、3Dプリンティング技術のさらなる成熟により、

  1. 材料科学の進歩による耐熱性・耐久性の向上
  2. 製造プロセスの効率化によるコスト低減と価格の低下
  3. 完全なカスタムメイドサドルの実現

以上が、期待される。

個々のライダーの圧力マッピングデータを基に、その場で最適なサドルをプリントするサービスは、もはやSFの世界の話ではない。S-Works Power EVO with Mirrorは、その輝かしい性能と、同時に露呈した課題の両面において、その未来への重要な一歩と言えるだろう。

S-Works Power EVO with Mirror
S-Works Power EVO with Mirrorはスペシャライズドがテストした中で最も快適なハイパフォーマンスサドル。痛みを強いるサドルには別れを告げ、パワーを解放するポジションで走りましょう。前後にポジションを移動するダイナミックなライダーのために設計され、Body Geometryメソッド...
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