ジャージの生地ひとつで暑さや湿気の感じ方は異なる。
サンボルトの新型シームレスレーシングセパレートワンピース(名前長い)をさっそく蒸し暑い時期に試した。テストを行った同日に偶然マグロ氏もサンボルトの新型シームレスレーシングセパレートワンピース井上亮選手コラボ・Maguro Racing(さらに名前長い)を着用していた。
井上氏のインプレッションとしては、「ああ、FJTさんも新しいセパワンですか。良いですよねコレ」というシンプルな評価だったが、良いというのは確かに良い。ではコレまでのセパワンとちがって何が良いのか、サンボルトの新型シームレスレーシングセパレートワンピースについてインプレッションをお届けする。
速さと快適さの両立
最新のバイクのトレンドといえば、「速さ」と「軽さ」だ。最近になって「快適性」も重視されるようになってきている。新型のシームレスレーシングセパレートワンピースも、「速さx軽さx快適さ」の3つの要素が高められている。
まず、誰もが気にする速さについて。プロがレースで着用することを考慮しているため、着心地はダボついた感じではなくタイトだ。身につけるウェアがバタついたりすると、空気抵抗が増してしまうため、できるだけ身体にフィットするほうが空力性能は高くなる。
いっぽうで、過度なタイト感は呼吸のしづらさや、動きにくさにつながる。ウェアでも速さと快適さはトレード・オフの関係にあるが、シームレスレーシングセパレートワンピースの上半身部分は日本人の体型に合わせた裁断がされているため着心地がよく動きやすい。
生地自体は、高い伸縮性があり伸びて身体に沿うようにはりつく。素材の肌触りはさらりとしており、袖を通すときにひっかかったりすることはない。密着しつつも動きやすく息がしやすいウェアに仕上がっている。
素材は伸縮性のほかにも、新開発の素材を新たに採用し日本の特殊な高温多湿の気候に対応した。軽量かつ通気性に優れており、ち◯びが透けるほどだ。汗を吸い上げたあとの蒸発するスピードが他のウェアに比べて高く、ジャージ内に熱が篭りにくくなっている。
パンツ部分には、繊維状のシリコンをスソ部分の生地に織り込んだ特殊素材を採用している。これまでサンボルト以外のメーカーでもスソ止めに縫い目の段差があった。新型のセパワンは、シームレス化を実現しておりスソの縫い目の段差が排除されている。
縫い目の段差があると、太ももに跡が付くことがあった。長時間の使用になるとなおのことダメージが大きくなる。長時間走るライダーにとって、太もも部分のスソに局所的に圧迫がされないためストレスが軽減することがメリットだ。
まとめ:暑い時期に快適な高機能レーシングウェア
シームレスレーシングセパレートワンピース(名前長い)は、暑時期でも着たいと思わせてくれる生地と裁断、不快なスソの段差などを排除した高機能レーシングウェアだ。
新型セパワンの進化は、湿度が高い時にソデを通した時にわかる。腕に生地がまとわりつかずに、抜けるように脇の下までジャージの生地が移動してくれる。からだをこじらせながら、ジャージをフィットさせる手間が少なくなったのは、高温多湿のイライラを軽減してくれる。
7月末に受注生産のみで販売されたが、9月から数着オンラインで販売されている。各サイズ3着前後しか無く、既に売り切れているため在庫があれば是非試してみてほしい。
《予約販売分》シームレスレーシングセパレートワンピース[ブラック] 《予約販売分》シームレスレーシングセパレートワンピース[グレー] 《予約販売分》シームレスレーシングセパレートワンピース[レッド] 《予約販売分》井上亮選手コラボ・Maguro Racing シームレスレーシングセパレートワンピース