兼松大和選手が初代王者に第1回神河ヒルクライム

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兵庫県の峰山高原の山頂をめざして駆け上る17.3km(標高差773m,平均斜度4.5%)のヒルクライムレース「第一回神河ヒルクライム」初代王者に兼松大和選手が輝いた。神河町役場(標高149m地点)をスタートして序盤5km地点までは緩やかな平坦区間がつづくが、山頂が近づくにつれて10%の激坂区間が登場する珍しいヒルクライムレースだ。

ノルウェイの森の撮影地近く、のどかな田園風景と平坦コースが続くが、突如コースが豹変するのは10km地点を過ぎてからだ。13.5km地点からゴールの17.3km地点までは平均斜度が10%を超える「激坂区間」が登場する。そのため前半の平坦区間で脚を使いすぎてしまうと激坂区間に対応できない。

かといって平坦区間でペースが緩まれば、タイムが出にくくなるという珍しいヒルクライムだ。ロードレースとヒルクライムが混ざったかのような神河ヒルクライムを最速で駆け上がったのは、トップクライマー兼松大和選手だった。

前日のJプロツアー広島森林公園でロードレースを戦った脚で、広島から兵庫の峰山高原入りした兼松選手は、前日の疲れ(TSS300近い)もわずかに残しながらも、序盤からハイペースを刻んだ。第二ウェーブからスタートしたパックでは3人でローテ(うち私が8分間だけ耐えたが着き切れ)でそのまま山頂まで駆け巡った。

6km地点まで筆者も兼松選手と2人でローテに加わらさせて頂いたが、アベレージスピード39.2km/h、平均出力320Wで進んだ。最後は筆者は付き切れして「ごめん」と言い残し峰山に消えた。筆者のタイムは42:39で12位。前日の実業団のレースの疲れもあり、散々な順位とタイムで終えた。

ただ、兼松選手とのローテは楽しく大○池の練習会にお誘い頂いたのだが怖くて行ける気が全くしない。私の機材は誰も気にしていないと思うので、初代王者兼松選手の機材チェックをしていこう。

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兼松選手:FOCUS IZALCO MAX


兼松選手が操るバイクはドイツのFOCUSがリリースしている軽量バイクIZALCO MAXだ。フレーム重量はわずか750g。フォークは295gとひじょうに軽い。IZALCO MAXは必要のないものはすべてそぎ落とされたバイクで、、FOCUSの歴史の中でも最軽量かつ最高の剛性のバイクに仕上がっている。

ワイヤーやケーブルはメンテナンス性を第一に考えており、ワイヤーチェンジが素早くできるよう外通しを採用。ヘッドチューブは「BOOST BOX」と呼ばれる剛性を上げるために強化した構造を採用している。ヘッドチューブのベアリングシートやBBは軽量化のためにすべてカーボンだ。

もちろん、今までのFOCUS カーボンフレームの特長の一つであるSSPS(STABLE STIFFNESS PER SIZE:フレームのサイズによってダウンチューブの外径を変更し剛性の最適化技術)を採用し、剛性の最適化を実現している。

FOCUS IZALCO MAX


ドライブトレインは、ヒルクライマーたちがこぞって使用しているSRAM RED eTAPだ。プーリーはカーボンドライジャパンを選択しており、フリクションロス低減も施されている。ペダルは軽量のTIMEだ。チェーンはシマノを使用している。

スプロケットはアルミ削り出しのSRAMを採用している。ホイールはボーラウルトラの35Cだ。


コクピット周りは軽量パーツのKCNCで、サイコンも小型化している。


タイヤは「世界最速のタイヤ」でもあるヴィットリアコルサスピード23Cだ。チューブレスタイヤを使用する強豪選手が増えているが、兼松選手は早くからチューブレスタイヤを使用している。

なおCORSA SPEED(209g)の転がり抵抗の小ささは異常で、8.3BAR時に9.1W、対してスーパーソニック(179g+チューブ)は10.2Wと1W以上の抵抗減が可能だ。

使用しているワンピースは「勝負服」のサンボルトワンピースを着用している。フィジカルから機材まで速さの追求に余念のない兼松選手だが、今年の乗鞍で念願の初優勝はなるのか。飛ぶ鳥を落とす勢いの兼松選手から目が離せない。

神河ヒルクライム

兼松大和選手のBLOG「http://changingman.xyz/

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