Quarq RED マニュアル 日本語訳

新型RED Quarq のマニュアルを全て日本語訳です。

1.RED Quarqについて
2.事前準備
2-1マグネット
2-2ボトムブラケット
2-3ケーブルガイド
3.設定
3-1LEDについて
3-2同期(ペアリング)
3-3ゼロ値(ゼロイング)
5.チェーンリング取り付け
6.メンテナンス
バッテリー情報
バッテリーケア
バッテリー掃除
7.困ったときは

1.RED Quarqについて
■RED Quarqの本体の説明

表:クランクアーム、スパイダー、LED、バッテリーマウントからなっています。
シリアルナンバーはANT+IDとなっています。
裏:ケイデンスセンサーが円周にあります。

2.事前準備
■マグネットの取り付け方法
マグネットの取り付けはは3つの方法がありますので自身の環境に適合した好ましい方法を選択してください。
1.BBカップとフレームに挟む
2.フレーム下部のワイヤマウントに挟む
3.フレームにマグネットを取り付ける。
注意として、それぞれマグネットは本体裏面のセンサーと2mm以上8mm以内でセッティングしてください。

2-1.BBカップマウントにマグネットを取り付ける方法を説明します。
対応BBはスレッド式BBのみです。プレスフィット式には取り付け出来ません。
取り付け方法は、フレームとBBの間に取り付け位置は時計の9時の位置で固定させてください。
締め付けトルクはBBの規定に従って構いません。
最後にマグネットと本体の間が2mm以上8mm以下であることを確認します。

2-2.ケーブルガイドマウントにマグネットを取り付ける方法を説明します。
取り付け方法は、フレーム下部のケーブルガイドマウントのネジを緩め、フレームとケーブルガイドマウントの間にマグネットセンサーを差し込み、規定のトルクで締め付けてください。
最後にマグネットと本体の間が2mm以上8mm以下であることを確認します。

2-3.フレームにマグネットを取り付ける。を説明します。
上記2通りの方法で取り付けられないフレーム(FJT補足:最近の中通し、プレスフィットがこのタイプです)
まず、クランクを外します。吸着しやすくするためにフレームをサンドペーパーでこすります。そのあと掃除してください。
マグネットの取り付け位置は、フレームのBBが入る中心から30mmのところに貼り付けてください。最後にマグネットと本体の間が2mm以上8mm以下であることを確認します。

4.設定
4-1.LEDについて
新しく搭載されたLEDはパワーメーターの情報や、動作状況を知らせてくれます。なお、トラブルシューティングの章により詳しいLEDの情報がまとめられています。
LEDの光り方と状態は以下のとおりです。
・2回 バッテリーを新しく入れた時
・1回 起動時 
・1回 ゼロイング完了時(キャリブレーション)
・1回 スリープ状態へ移行時
※なおLEDの場所は本体のQuarqのロゴ左に赤く光ります。

4-2.同期(ペアリング)
コンピュータと、パワーメーターのペアリングの前にまずそれぞれのデバイスを10m以内においてください。
他のANT対応デバイスが周りにないほうが望ましいでしょう。
まずはじめに、Quarqを逆回転に2~3回回してQuarqを起動させてください。そうするとQuarqはANT+の無線をブロードキャストします。(FJT補足:ブロードキャストとは通信用語で不特定多数に同じ情報を同時に送ること、です)なおQuarqは10分応答がないと停止します。

次にANT+対応の代表的なコンピューターでQuraqを認識させる方法を紹介します。

■GARMIN EDGE 800
Power button → tap the Dumbbell icon → rescan
上記の順でメニューを進めてください。うまくペアリングされると“Power meter Detected” とあなたのコンピューターに表示されます。

■GARMIN EDGE 500
menu → settings → bike settings → bike 1 → anT+Power → rescan
上記の順でメニューを進めてください。うまくペアリングされると“Power meter Detected” とあなたのコンピューターに表示されます。

■GARMIN Forerunner 310XT & 910XT時計タイプ
mode → bike settings → bike 1 → ant+Power → restart scan
上記の順でメニューを進めてください。うまくペアリングされると“Power meter Detected” とあなたのコンピューターに表示されます。

4-3.ゼロ値(ゼロイング)
続いてゼロイングです。ゼロイング(零点規定)を行う理由は、パワーメータは様々な外的要因(使用場所の温度、標高差による温度差)でその値が変わってしまうためです。そのため現在のお使いの環境で0という基準を設定する作業と考えてください。
ゼロイングを行う方法は以下の2つです。
・マニュアルゼロ
・オートゼロ
それぞれの違いと方法を見ていきましょう。
推奨は実走前に行うマニュアルゼロ設定です。値として最良な結果が得られます。(FJT補足:走る前は儀式のように必ず行ったほうがいいと思います)オートゼロは温度が大幅に違ったり、値がおかしいなという時に行なってください。マニュアルゼロの補足として用いるのが無難です。

4-3-1 マニュアルゼロについて
マニュアルゼロは乗車せずに行うことをおすすめします。マニュアルゼロで何が行われるか確認します。
QuarqはコンピューターからANT+無線方式で送られるキャリブレートコマンドを受けてからゼロイングを行います。
1.コンピューターがキャリブレートコマンドを送信
2.Quarqがキャリブレートコマンドを受信
3.Quarqは認識したコンピューターに対しゼロオフセット値を送信
4.ディスプレイに値が表示され完了
なお値はプラマイ500の間です。一日のライディングのうちで値の幅が50も違うようでしたらQuarqカスタマーセンターに相談してください。

では実際にマニュアルゼロを行う方法です。
(FJT:事前注意にもある通り乗りながらやらないほうがいいかもしれません。理由は”6時の位置でペダルに力をかけない”とマニュアルに書いてあるからです。)
1.Quarqをおもてから見て6時の位置にクランクを持ってきます。
2.ペダルに力をかけず、クランクを静止させます。
3.コンピューターからキャリブレートコマンドを送ります。
4.QuarqのLEDが1度光るとゼロイングは完了です。

ではGARMINの種類に応じて
「3.コンピューターからキャリブレートコマンドを送ります。」
確認しましょう。

■EDGE800
Click the Power button → tap the Dumbbell icon → Calibrate
■EDGE500
menu → settings → bike settings → bike 1 → anT+Power → Calibrate
■GARMIN Forerunner 310XT & 910XT時計タイプ
mode → bike settings → bike 1 → ant+Power → Calibrate

4-3-2 オートゼロについて
オートゼロは乗りながら走行中にやってもいいですし、降りて手で行なってもいいdす。
方法はクランクを逆回転に4~5回回してください。LEDが1度光ればゼロイングが完了しています。この際、コンピューターにはゼロオフセット値が表示されない点が、マニュアルゼロオフセットと異なる点です。

FJT:オートゼロと、マニュアルゼロの使い分けについて考察
よくこの手の機材で議論になる、ゼロオフセットやキャリブレートについてでしたが、Quarq RedはLEDが追加されゼロイングが行われたか目視確認できるようになりました。
マニュアルから「オートゼロ」「マニュアルゼロ」の使い分けは以下のとおりで行う事が望ましいのではないでしょうか。

マニュアルゼロ:その日、家をでる前にかならずやる。
オートゼロ:気温差や、値がおかしいと思った時に走りながら、簡易的に行う。

意外だったのはマニュアルゼロがもしかしたら人によってはきちんと行えていない可能性が高く、以下の2点を守らなければQuarq社がベストだというゼロイングが行われないことです。
1.ペダリングは無負荷状態
2.六時の位置で停止
3.コンピューターからキャリブレートコマンドを発行
1~3が揃った時初めて精度の高い(1.5%)値が出るということです。

■ゼロイングのトラブルシューティング
マニュアルキャリブレーションが失敗してしまう場合

•マニュアルゼロの手順を実行する場合は、駆動側のクランクアームで行なっていることを確認してください。
・位置は6時
・ペダルは無負荷
・クランクは静止
上記の3つを守ってください。

・もしあなたがGarminの製品をお使いでANT+のハートレートセンサーを有効にしていた場合、校正がたまに早く終わってしまう問題があります。ハートレートモニターを使用していない場合は、サイコンのHRM機能をオフにしてください。

5.チェーンリング取り付け
チェーンリングの取り付けです。ここからはマニュアルと実際に作業した内容を加味して訳しました。
チェーンリング交換で抑えておきたい点
■再校正が不要なパターン
・新型REDのチェーンリング
・SRAM RED TTのチェーンリング
■再校正が必要なパターン
・不要なパターン以外のチェーンリング
※ただしQuarqオフィシャルで計算して許容範囲ないなら不要

FJT:
新型REDQuarqから校正が不要という事が言われていましたがチェーンリングを自社製品に限定した場合の話しであり、誤差が大きいと言われるRotor等に変更した場合は校正が必ず必要のようです。なお、PCD110のクランク内蔵型パワーメーターで今まで円形になっていたTT用チェーンリングが取り付けられませんでしたが、新型RED Quarq PCD110では取り付けることを確認しています。
ただし、そのままでは取り付けられられず、バッテリーマウントを六角レンチで分解し、取り付けなくてはなりません。

6.メンテナンス
■バッテリー情報
・電池はCR2032のコイン電池です。
・交換に特殊工具は不要です。
・電池は+を上にして入れてください。
・電源は自動的にクランクを回すと入ります。
・10分何もしないと停止します。
・駆動時間はだいたい300時間です。
・バッテリーが少なくなるとANT+対応のコンピューターならばディスプレイにメッセージが表示されます。

■掃除
Quarqは非常に耐久性があります。しかし、定期的な掃除をおすすめします。マグネット部にはゴミを拾いやすいですのでよく掃除してください。綺麗な石鹸水で洗ってください。化学物質系、高圧洗浄機は絶対に使用しないでください。

7.困ったときは
Quarqにはセルフテスト機能が備わっており、すぐにパワーメータの問題を診断することができます。
セルフテストを行うには数回クランクを逆転させてください。
1回点灯以外は異常です。

・0回点灯:バッテリーが死んでいるか、マグネットが無いです。
・1回点灯:セルフチェックOK:サイコンとペアになれています。
・2回点灯:セルフチェックOK:サイコンとペアになれていません。
・3回点灯:セルフチェックNG:リードスイッチ異常です。
・4回点灯:セルフチェックNG:歪みゲージの異常です。

■Quarqがサイコンとペアに慣れていない場合の考えられる原因と対処

・電池を確認してください。+が見えるように電池は入っていますか?。またバッテリーとの接点が腐食していませんか

・マグネットの位置を確認してください。センサーの許容距離は2mm-8mmです。もしこの許容範囲を超えていた場合は先のマニュアルを読みなおして再度設置しなおしてください。

・もしあなたがGarminの製品をお使いでANT+のハートレートセンサーを有効にしていた場合、校正がたまに早く終わってしまう問題があります。ハートレートモニターを使用していない場合は、サイコンのHRM機能をオフにしてください。

赤チン、クロチン問わず使える内容だと思うので、誰かの役に立ったら嬉しいですな。

2012年8月9日 作成