- 折りたたみをアシストしてくれる
- 輪行初心者におすすめ
- 簡単コンパクトな輪行袋
もしも自転車に出会っていなかったら、これほどまでに全国各地を飛び回らなかっただろう。私は自転車と共に日本各地を旅した。飛行機で移動するような沖縄、新幹線の移動と鈍行を乗りつぐ真冬の野辺山シクロクロス、どんな山奥のレース会場だって輪行してきた。
輪行をする際に必ず必要になってくるのは、自転車を収納する輪行袋だ。交通機関の移動の際には必ず使用しなくてはならない決まりがある。輪行袋といっても、ただのナイロン繊維で作られていて味気のない薄いヌノっきれがほとんどだ。
かれこれ10年近く輪行してきたが、国内の移動であればこの布っきれタイプの輪行袋が最も使いやすい。なにより軽いし、リュックにも収納できるから使い勝手がよい。そして一度たりともトラブルに遭遇したことがなかったから、ずっと同じ輪行袋を使いつづけていた。しかしこの輪行袋には不満点があった。
というのも輪行袋は種類が少ないばかりか、展開しているメーカーも少ない。そして定番がゆえに、進化が止まり、改良が加えられないプロダクトになってしまった。
そんな進化が止まった輪行袋のなかで、今回紹介する輪行袋は少々毛色が違う。京都発のブランドBIKOTがリリースした輪行袋は、「デザイン」と「使いやすさ」がうまく融合していた。BIKOTの輪行袋はいったい何が新しく、どのような点が便利なのだろうか。
京都発のブランドBIKOTの輪行袋を見ていこう。
きれいに折りたためられない・・・。
右側は今まで使っていた某社の輪行袋だ。結構きれいに折りたたんでもこんな感じ・・。輪行袋という製品は単純すぎる構造がゆえに、改善してほしい点が改良されずに放置されつづけている。私が輪行袋に感じている改善し欲しいポイントをあげてみよう。
まずひとつめは「売られていた頃のコンパクトな状態」に折りたためないということだった。売られていた時のコンパクトな状態に戻せた試しがない。使っていくうちにどんどん折り目がなくなっていって、きれいにたためなくなる。
まるで「出会ったころはあんなに細かった妻状態」である。
極めつけはデザインだ。どれもこれもブルーシートのようで無機質で味気ない。ただのナイロン生地と表現するのが最もふさわしく、選択できるのはカラーバリエーションぐらいだ。そして青、黒、グレーなどどれもこれもカラーが暗い。電車の中で見かける輪行袋たちは、どれもこれもねむったいデザインで、乗客にあたえる威圧感もはんぱない。
自由度の高いナイロン生地なのだから、輪行する人がもっと楽しめるような遊び心のあるデザインであってもいいはずだと、常々感じていた。
そんな思いを何年もいだきながらも、しかたなくお馴染みの輪行袋を使いをつづけてきた。しかし、京都のサイクルブランドBIKOT(ビコット)がリリースした輪行袋は、私が感じていた問題を解消してきた。いままで一強だった輪行袋市場に新しい風を吹き込んだのである。京都というだけで、凛としたイメージと、和の心を感じるが、京都のサイクルブランドBIKOT自体、全くといっていいほどなじみがなかった。
ところが、実際にBIKOTの輪行袋を使ってみて反省した。なぜ、今までこの方式の輪行袋がなかったのかと思った。プロダクトというものは出来上がってしまえば「そのアイデアあったよね」と結果論になってしまいがちだ。しかし実際にプロダクトとして作り上げ、形にすることは大きな苦労を伴う。
「簡単に折りたためる」「デザイン」「強い生地」という三拍子がそろった輪行袋はいままで無かった。これらのアイデアを形にしたBIKOTの輪行袋が優れている理由は、デザインと、その使い勝手にある。
使い方
BIKOT輪行袋の最大の特徴は、輪行以外の使い勝手の良さにある。「折りたたみが簡単」で「使い方もデザイン」という点だ。使い方もデザイン?と疑問に思われた方は正しい。デザインと使い勝手を融合させた輪行袋はいままで存在していない。進化が止まりつつあった輪行袋は、ここにきて新しい方向性に踏み出した。
BIKOTが優れているひとつ目のポイントを確認していこう。
BIKOTの輪行袋は、折りたたみをアシストしてくれる。アシストの方法は輪行袋に描かれている「デザイン」だ。優れたデザイン性と利便性が融合しているゆえんはこのとき初めて理解できる。BIKOTの輪行袋のデザインをぼんやり眺めていると、今まで感じたことのない感情が湧きあがってきた。
「折りたたむのが楽しみや・・・。」という感覚だ。
これまでの輪行袋といえば、「たたむのまじめんどくせぇえ・・・」と、輪行のたびに思っていた。BIKOT輪行袋のおりたたみアシスト機能は、 収納時の精神的負担も減らしてくれる。考え抜かれたデザインは、人の感情すら豊かにしてくれる。ちなみに比較対象として今まで使っていた輪行袋を「わりと丁寧に」折りたたんでみた。結果はこちらだ。
・・・・。
傘を丸めるときのあの感覚とにている。「輪行袋を綺麗にたためないサイクリスト」はどんなおしゃれ系ジャージを着ていたとしても、どこか雑に見えてくる。自転車が汚いのも一緒だ。さっそくBIKOTを折りたたんでいくことにしよう。輪行袋に描かれた線に従って折りたたんで行けば終わりなのだが・・・。
それではあまりにもあっけないので、ひとつひとつ折りたたんでみることにした。
1.まずはじめは、大風呂敷を広げるように輪行袋を柄がわを平おきにする。(野外でおこなう場合、まわりから一斉に注目されるかもしれない!しかしデザインもおしゃれだから、何も心配することはない!)
2.「2」と書かれた赤線の境界線を折る。そうすると赤い線が登場する(もはや、折りたたみ方法を感づかれてしまっているかもしれないが、ぜひ最後まで読んでほしい!)。
3.次は「3」だ。はい、また赤線が出てくるので折りますよー。
4.ご覧の通り、折りたたみを数字でアシストしてくれることが見てわかる。
5.「5」の赤線を折りたたんで、あとは丸めるだけ・・・。
6.ぐるぐるっと(再現率100%)。
どうだろう。実にかんたんである。いちど試していただければ理解できるとおもうが、マニュアルを確認しなくても、かんたんに小さく丸めることができる。私はいままで輪行袋を小さくたためたことがなかった。しかしデザインに沿って折りたたんで行けば、だれでも、かんたんに、小さく折りたためられるのだ。
輪行回数が多い私にとって、収納方法が手順化されていることは、時短にもなるし、小さくなるのでスペースも有効活用できる。本来の輪行袋を使う以外の利便性はあなどれない。
デザイン
輪行袋にデザインなど必要ない、、、今まで本当にそう思っていただろうか。
「デザインなんてどうでもいいんだよ」そんなことを言うサイクリストは、たしかにいるかもしれない。しかし、バイクカラーやデザイン、はたまたジャージ、ソックス、ヘルメット、サングラスと・・・見た目を気にするサイクリストは多い。そのうえで最も一般人に見られる機会であろう「輪行中」の事まで気にする「おしゃれ上級者」は実のところかなり少ない。
輪行袋にもカワイサと、おしゃれさは重要だ。特に女子サイクリストは「かわいくてデザイン性のある輪行袋がない」と思っていたのではないだろうか。いままでおしゃれでかわいい輪行袋なんてほとんど存在していなかった。今までの輪行袋のほとんどが「デカデカとした誰得のブランドロゴ」が描かれていたり、無地にわけのわからないロゴだったりする。対してBIKOTの輪行袋はどうだろう。
京都を感じさせる「和柄」や、
女性にどストライクなピンクなど。
一般人がこの輪行袋を見たら、和柄の袋の中には自転車が入っているだなんて、想像できないかもしれない。今までの輪行袋は重たい色の威圧感と、ただの布感満載の輪行袋だった。どんな高性能な輪行袋であっても単色、無地があたりまえだった。BIKOTはそれらをくつがえすべく、京都の持ち味を生かして、和柄を採用した。
カラー展開は「マゼンタ」「アイスグリーン」「ネイビー」の3色バリエーションから選べる。よく見ると、カラーの違いだけでなく、和柄デザインパターンもそれぞれ異なっている。BIKOTの輪行袋は、移動する際のコーディネイトに合わせて、デザインを選択できる楽しみがある。1つではなく気分に変えて複数つかい分けるのもよい。
さて、デザインが良いのは理解できた。ここまでは「使い勝手」だったり「デザイン」に注目してきたわけだが、ところで肝心の輪行袋としての性能はどうだろう。本来の用途が満たせなくては、いくらデザインや使い勝手が良くてもダイナシである。しかし本来の用途に関しては十分安心していい。素材は丈夫なポリエステル製だ。
あえて素材名を書いたのには理由がある。あまり気にされていないかもしれないが、現在出回っている輪行袋のほとんどはナイロン製だ。ナイロン製と比べてポリエステルのほうが衝撃耐性や引っ張り強度が高いとされている。製法や使用する素材の違いにもよるが、耐衝撃性という面に関してはポリエステルが優れている。実際に手に取ってみると感じ取れるのは、繰り返し使い込んでも、耐えられそうな安心感がある。
輪行袋という特性上、尖った部分が接触してしまう。いくら注意して使っていたとしても、ふいにぶつけたり、スッたり、ひっかかったりしてしまう。いつも通り使っていても遭遇しそうなトラブルに耐えてくれる強さを備えている。仕様と重さは以下の通りだ。
- 展開時サイズ:幅92×高さ118×マチ28cm
- 収納時サイズ:幅10×高さ23×マチ6cm
- 材質:ポリエルテル100%
- 重量:370g
- 付属品:ホイール固定ベルト3本、ショルダーベルト1本
- 対応車種:ロードバイク、MTB、クロスバイク
このようにBIKOTの輪行袋はデザイン性、利便性を兼ね備えたあたらしい輪行袋といえる。
シチュエーション別
「きれいにたためる」と「デザインがよい」というポイントは、輪行する際にまったく必要のない機能かのように思えてくる。しかし私はそうは思っていない。これら2つのポイントは使う人にとって大きなメリットをもたらしてくれる。例えば輪行が不慣れな初心者だ。
輪行初心者にこそ
忘れもしない。私が初めて輪行したのは、淡路島だ。1周150kmの淡路島はロードバイクで走るには最適な場所だ。淡路島ロングライドというイベントが開催されたり、冬場に雪が積もらないエリアとして関西圏のサイクリストに絶大な人気を誇っている。当時私は一度も輪行をしたことがなかった。
初めて輪行をするときはとても不安になる。「うまく組み上げられるか」「うまくばらせるか」と。そんな不安はBIKOTの輪行袋がサポートしてくれる。輪行袋の内部には、サドルとリアディレイラー部分を配置するための指示ガイドがデザインされている。輪行するときに間違わず一発でバイクをセットできるから重宝する。
しかし見落としがちなのは、輪行先まで自転車を運んだあとだ。輪行袋から取り出して、バイクを組み立てて、走り出す。そのまえに輪行袋を綺麗に折りたたむ必要がある。実はこの時が一番めんどくさい。綺麗にたためないとかさばるし、なにより何回もやり直していると、出発までの時間が余計にかかってしまうのだ。
それらをサポートしてくれるBIKOTの輪行袋は、初心者であっても安心しておすすめできる「やさしい輪行袋」だ。
そしてホイールとフレームを合わせて収納する際には、袋の中で機材が暴れないように固定する必要がある。固定しないと機材が干渉しあって、傷がついてしまうおそれがある。これら機材を固定するためのベルトも付属している。合計3本付属するから、3点止めでバランスよく固定できる。
それでいて使わないときは小さく綺麗に折りたためるわけだから、リュックサックもかさばらない。輪行するための機能がこれだけそろっていれば、輪行に不慣れでも初心者でも十分活用できる。
輪行ツーリング
輪行ツーリングの際もBIKOT輪行袋は重宝する。
輪行ツーリングの際に問題となってくるのは、バックやリュック内の収納である。収納できる量には限りがあるため、できるだけコンパクトに、素早く収納できることが求められる。特に輪行袋という特性上、片づけるのが面倒なばかりか、余計なスペースを無駄に消費してしまいがちだ。しかしBIKOTならばその心配もない。
重量は300gと軽量だ。それでいて小さいから輪行ツーリングにも適している。
逆のパターンを考えてみると、自走でツーリングに行って万が一の時には電車で帰宅する場合にも重宝しそうだ。サドルの下に取り付けておけば移動も楽だ。ふいに電車でかえらなくてはならないときでも、BIKOTを持ち運んでいればいざというときに役立ってくれるはずだ。
まとめ:デザインと利便性の融合
輪行袋はその用途や使う頻度の少なさから、目新しい改良がそれほど行われず進化が止まっていた。今までの輪行袋といえば「自転車を持ち運べる布」程度の認識しかなく、収納面やデザイン面といった部分は、ないがしろにされてきた。今回のBIKOTが生み出した輪行袋は、京都を感じさせる和柄のデザインや、「使う側の配慮」といったきめ細やかな配慮が施されている。
自転車を運ぶ以外の利便性を充実させた、新しい輪行袋2.0と言っていいだろう。
輪行袋に不便な面を感じてきたサイクリストや、もう少しデザイン性のある輪行袋を探していたのならば、BIKOTの輪行袋が1つの解決策になりうるかもしれない。「折りたたみにくさ」と「デザイン性に乏しい」という欠点に目を向け、デザインを用いて改善をほどこしたBIKOT輪行袋は、あなたの旅をより快適にしてくれる。
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