昔からお世話になっている自転車の先輩からGarmin Edge 500の修理のご相談をお受けしました。海外品のため国内では直せないですし、メーカー送り?という事らしいです。症状としては、Memory is fullと表示されるという事以外正常動作しています。
いろいろ試して原因と治し方が判明したので順を追ってご紹介していきます。
Edge 500の症状確認
Memory is fullなので記憶容量が満杯ということですが、ご覧のようにActivitiesの.fitファイルやgpsの.tcxや.gpxファイルは空です。
行った対策は以下のとおりです。
- フォルダ内の.fit削除
- フォルダ内の.tcxや.gpxの削除
- Garmin Edge500の初期化
- Garmin Edge500の工場出荷初期化
それでも治りませんでした。
まずは、MacOSのFinderで確認してみます。何もありません。なにもないはずなのにMemory is fullです。困りました。
Edge 500の空き容量を確認すると・・・
Edge 500の空き容量を確認してみます。メモリーの容量は56.4MB(56,400 KB)です。ところが空き容量は4KBです。ようするに56,396KB何者かが使っているようです。しかしファインダーからではわかりません。というわけでTerminalから覗いてみることに。
自動認識されたGarmin Edge500は ” /Volumes/GARMIN/ “にマウント(外部装置をMACさんが自分に取り込んで認識できる状態)されています。Terminal使ったことある人はバカにすんなと思われるかもしれませんが、それは少数だと思うのでコマンドの補足説明を合わせてしていきます。
” cd “で「Change Directory」です。フォルダからフォルダ(ディレクトリ)へ移動するとき使います。中身を見る際は” ls “で「list segments」の略です。ファイルの一覧を表示するコマンドです。
そうするとGarminというフォルダ(ディレクトリ)とautorun.infというファイルが見えます。MacOSはBSDベースなので普通にCommandたたけるところが素敵ですね。
原因は見えないファイル
色々と探っていったのですが、やはりActivitiesの中には何も有りませんでした。しかし初めにFinderで確認したとおり、何かしらのデーターが容量を食っているようです。更に探します。とりあえず見られるものは見ようとlsコマンドのオプションの” -R “を叩いた瞬間原因が判明。。
消したはずの.fitファイルが大量に残っています。しかし、先ほど確認した時は有りませんでした。なぜでしょうか。
この大量の.fitファイルが保存されているフォルダは” .Trashes “というフォルダです。lsだとこの先頭にドットがついたファイルは見られないので見落としていました。
根こそぎ見てみます。今まで見えなかったファイルが沢山出てきました。この中の.fitファイルを消します。対象フォルダへ移動して削除コマンド” rm “を使って ” $ rm *.fit “で全部消します。その後Finderで確認しました。
不要なファイルを削除してみます
ファイルが消され、空き容量は4KBから46.8MB(46,800 KB)にまで戻りました。ではいよいよ再起動してみます。
エラーを吐かずに起動してきました。おめでとうございます。
ファームも最新にしましょう
どうやらFirmwareのバージョンが古かったようなので
Firmwareをダウンロードして、、
最新版の3.3にアップデートしておきました。めでたしめでたし。どうやら本症状は海外のフォーラムみるとバグのようです。3.3では改善されているようです。今回はmacosで行いましたが、Windowsでは全てのファイルを表示する設定なら中身が見られるかもしれません。
お代は、また練習してください(^^)
なお最近では500の日本語版が2万で買えるようになりました。とても安くなっています。
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いまだに余裕で現役のGarmin Edge500は息が長いサイクルコンピューターといえそうです。
なお、もし自転車屋さんで同じような症状で持ち込まれた場合には↓の感じで修理してあげてください
ちなみにこのGarmin Edge500とペアで使っていたQuarqの修理の話も↓に載せてますので、お時間のある方は合わせてどうぞ。