結局エアロバーはどれがいいの?用途と形状を比較した

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タイムトライアルで必須のエアロバーには様々な形状が存在しているが、一体どの形状を選択すればよいのだろうか。昨今のレースを見ていると関東ではタイムトライアルのシリーズ戦が開催されにわかに盛り上がりを見せつつ有る。

タイムトライアルはヒルクライムの平地版ともいえ、安全かつ機材が高額ということもあり、ショップ主導や雑誌社主導のレースも多い。いわばドル箱のレースなのだがその中でもやはり機材選びを失敗したくはない。昨年実業団のタイムトライアルや、ホビーのタイムトライアルに出たが気になったのは「エアロバーの形状」の違いだ。

「スキーベント」「Sベント」「ドロップベント」とエアロバーの曲がり方も様々な形状が存在している。これらに明確な違いは有るのだろうか。今回はそれらの違いについて見ていく。

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プロ選手に多いスキーベント

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バーエンドに向かって徐々に付き上がっていくタイプがスキーベントだ。この形状はグランツールに参加するようなプロ選手が好んで使っている。ただ、トニマルティンはスキーベンドをあまり使用していない。このスキーベンドを使用する理由はいくつかあるが、コースプロフィールが「長距離」の場合スキーベンドを使用するようだ。

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世界最速と呼ばれているファビアン・カンチェラーラもこのスキーベンドを好んで使っている。サーベロに乗っていたCSC時代は単純なストレートのエアロバーを好んで使用していたが、サクソバンク時代のSHIVではスキーベンドを使用している。それからTREKになってからもスキーベンドを使用しているようだ。

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続いてクロノマンではないがサガンもスキーベンドを使用している。どちらかと言うとオールラウンダーでスプリントも行けるサガンだがタイムトライアルもある程度の速さを持っている。スペシャライズドのSHIVでもスキーベンドを使用しており、以前のSLICEでもスキーベンドを使用していた。

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続いてウラン。ウランもスキーベンドを使用している。またアルベルト・コンタドールもスキーベンドを使用している。2015年のレースを見ていると多くのプロがスキーベンドを使用していた。ただ、このエアロバーを我々ホビーサイクリストに落としこむと少し落とし穴がある。

話は初めの「長距離向き」に戻る。エアロバーの形状の違いは「握った時にどう力がかかるか」にある。このスキーベンドの場合「体に向かって引く」ように使う。指は中指と薬指がメインで使用する。Sやドロップよりも力は入らず、グリップをしっかりと握るバーだ。

結果的にヒジ当てにどっしりと乗り長時間耐えうるために考案されたバーと言える。結果的に長距離を走るプロのレースで使う理由も理解できる。

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ドロップベント

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様々な持ち方に対応したのが、スキーベントとSベントのいいとこ取りをしたドロップベントだ。SKYベンドの長距離巡航ポジションと、肘とグリップをロックするSベンドのような持ち方もできる。くぼんでいるのでドロップと銘打たれているが、多様なマルチポジションでグリップ可能だ。

まだ、きちんとした持ち方を確立しておらずグリップを模索している場合には最適なハンドルと言えよう。ただ、その得意な形状のためか使用しているユーザーは少ないように思う。どちらかというと造形的、デザイン的な要素で好まれている場合もある。

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Sベント

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短距離向きと言われているSベントだ。空力的な面も秀でていることも理由の一つかもしれないが、好んで使っているクロノマンも多い。トニマルティンもこのタイプを使っている(完全なSではなく緩やかなスキーベントだが)。グリップする指は薬指と小指がメインになる。指を強くロックし、腕をパットに押さえつけ引きペダルに力を伝えやすいとされる。

おそらく我々ホビーサイクリストがレースで使うならば、レースの距離(1〜10km)を考えたらこのSベントが一般的ではないだろうか。ホビーの距離なら短距離なので、短時間に大きなパワーを出すことに特化したエアロバーを選択したい。私も何通りが試したが一番しっくりきたエアロバーである。

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まとめ: レースに特化したエアロバーの選択

ここまでエアロバーについてその違いを確認してきたが、肝心なのはレースの距離と、どのエアロバーの形状が一番力をかけ続けられるかに尽きる。例えば私が出場するタイムトライアルのレースは長くても8km程度だ。その場合Sベントが最適なエアロバーだという結論に至っている。

できることなら全てのエアロバーを使いパワーをかけやすい形状にするのが望ましい。その際に三分で終わるのか、はたまた一時間なのかレースのプロフィールで変わってくるだろう。また、エアロ効果もそれぞれのエアロバーの形状で異なってくる。

エアロバーの選択はBBから75cmと様々な規定があるが、レース時間で最大のパワーを出せ、エアロダイナミクスに優れたバーを探すことこそ1秒を削る要素になるのではないか。それぞれのシチュエーションに合致した最適なエアロバーを選択し一秒でもタイムを縮めてほしい。

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