最大風速122m/s HIKOKI コードレスエアダスタ RA18DA インプレッション!洗車後の水飛ばしに!

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122メートル毎秒なので439.2km/hだ

洗車後に残った水滴は、どのように処理しているだろうか。

タオルでふき取るのが一般的ではあるが、ディレイラーやチェーンの中に入り込んだ水滴はふき取ることができない。しかし、HIKOKIのコードレスエアダスタを使えば一気に吹き飛ばすことができる。

HIKOKIのエアダスタは、最大風速122m/sという非常に強い風を送り出せる。122メートル毎秒なので、439km/hだ。そして、バッテリーで動作するため、持ち運びも簡単にできる。ケーブルが無いため野外での使用はもちろんのこと、動き回ってもケーブルが引っかかることがない。

現実問題として、強力な風を生み出せるコードレスのエアダスタは製品の数自体が少ない。存在していたとしても、動作時間が極端に短かったり風が弱かったりする。しかし、HIKOKIのコードレスエアダスタは十分すぎるほど強力な風を発生させる事ができるのだ。

今回の記事は、HIKOKIのコードレスエアダスタをレビューする。ロードバイクの洗車後の水飛ばしから、PC掃除、サッシ掃除、浮き輪の空気入れまで幅広くテストした。

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ロードバイクの洗車に

エアダスターの威力は動画を見たほうが早い。ペダルは勢いよく回転する。

シクロクロスやMTBのバイクは練習後、試走後、レース後に洗車が必要になる。その都度水滴をタオル等を用いて取るのは手間がかかるし、替えのタオルも必要になるため現実的ではない。

エアダスタを使うまでは、洗車後に水滴をすべて取り除くことは不可能だと思っていた。プロの洗車であれば、大掛かりなエアコンプレッサーを使用して一気に水滴を吹き飛ばせる。しかし、機材が大掛かりになり、なにより野外や遠征の場合は電源確保が難しい問題がある。

コンプレッサーのためだけに、ガソリン式の発電機を持ち込む余裕はない。そこでHIKOKIのコードレスエアダスタが活躍する。まずは、どのようなシチュエーションで使えるのかを自転車のパーツ毎にみていこう。

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チェーンの水分排出

チェーンの水滴除去はパーツの中で一番難しい。リンクが100個以上あり、内部に水滴が閉じ込められた状態になっているからだ。タオルで表面を拭いた程度では水滴は取れない。水置換性のオイルやアルコールを使うか、サラダスピナーや天日干しにするしかない。

エアダスターを使用すると、チェーンに入りこんだ水滴が面白いように飛んでいく。しかも、チェーンを外す必要がない。クランクを回転させながらエアダスターを使うと、どんどん水滴が飛び散っていく、隙間に入り込んでいる残った黒い汚れも出てくるのは快感だ。

そのあとは、オイルを塗布するだけでいい。洗車でもエアダスタは活躍するのだが、チェーン掃除後の水滴飛ばしで使用することが最も効果を発揮する。

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ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパーとディスクローターの間に残っている水滴もくせ者だ。タオルが一切届きにくい場所でありながら、水分を寄せ付けたくない部分でもある。水滴が残っているとブレーキング時の異音の原因にもなり、ストッピングパワーも弱くなる。

エアダスターを使うと、パッドとディスクローターの隙間に入り込んだ水滴も全て飛ばすことができる。また、ピストンとブレーキパッドの間に残った水滴も飛ばすことができるため、ピストンに残った汚れが固まってしまうことも防ぐことができる。

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ディレイラー

ディレイラーは数ある部品の中で最も複雑な構造だ。タオルで水滴をとることは実質不可能ながら、水滴が非常に残りやすい厄介な部分だ。特にリンク部分に残った水滴は分解しなければタオルはおろか綿棒でも取れない。水置換のオイルを使うしか方法はなくなる。

エアダスタを使えば、複雑な部分にまで入り込んだ水滴を一気に吹き飛ばすことができる。アーム部分に残った水分とともに、泥などの汚れも一緒に吹き飛んでくれる。複雑なプーリー部分にもエアダスタを使えば水滴が飛んで、ベアリングの錆なども防ぐ効果がある。

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スプロケットの隙間

スプロケットの水滴を取るときに、タオルを挟み込んで一枚一枚作業をしていないだろうか。そんな手間はエアダスタを使えば不要になる。シマノやSRAMのスプロケットは、一部がスパイダーアームになっており複雑に入り組んでいるが、エアダスタを使えばこの部分も手間なく水滴を吹き飛ばすことができる。

特に面倒だったのが、SRAMのMTB用のスプロケットだ。構造は素晴らしいが、洗車後の水滴を排除するにはタオルや水置換オイルでも不可能だった。もはやエアダスタ以外では自然乾燥しか方法がない。

機材を長く使うためにも水分の除去が必要だ。特にスプロケットにはエアダスタの効果が遺憾なく発揮される。

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ペダル

ペダルも複雑に入り組んでいる部分だ。ロード用はバネ部分に小さなスリットがあるため、ここに水分が入り込んでいる。バネテンションに少なからず影響のある部分なので、不要な水滴は飛ばしておいたほうがいい。

オフロード用のペダルは構造が複雑で、バネがむき出しになっている場合が多い。コイル状のバネの中に入り込んだ水滴を取り除くことはエアダスタ以外不可能だ。オフロード用のペダルとエアダスタの相性が良いのは、風でペダルを高速回転させて遠心力で水滴を飛ばせる裏技もある。

ペダルは錆びやすく、傷みやすい部分であるためエアダスタで効率よく水分を排出したほうがいい。

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家の掃除やレジャーにも

次は、エアダスタの本来の使い方を見ていく。自転車機材の水滴を飛ばす用途よりも現実的だ。

PCやキーボード掃除

PCのケース内部やキーボードの隙間のホコリや髪の毛といったゴミを取り除くことができる。特に「やばい」のがキーボードだ。新品で買ったキーボードを3ヶ月程使っただけでも髪の毛やよくわからないゴミが入り込んでいた。エアダスタで吹き飛ばしておいたほうがいいだろう。

窓のレール掃除

窓のレール掃除にもエアダスタが活躍する。むしろ本来の使い方だ。レール部分にゴミが残っていると窓の開け閉めが重くなる。日々こまめに掃除を行っておけば、ホコリの蓄積によるローラーの故障も減るだろう。

浮き輪の空気入れ

お子さんがいらっしゃるご家庭は、「浮き輪の空気入れ」をエアダスタの購入名目として推したい。というのも、夏場のプールに子供を連れて行った際に浮き輪やシャチのボートなどを膨らませる必要がでてくる。しかし、プールに備え付けのポンプには長蛇の列というパターンは多い。

子供はすぐに遊びたいが、口で膨らませるには大変だし、かといって列に並ぶのも大変だ。そこでコードレスエアダスタが大活躍する。エアダスタのノズルを変えると、浮き輪やボール用の穴に適合するので一気に空気を入れることができる。

面白いように空気が入っていくのと、子供はもちろんこと、周りで死にそうになりながら、浮き輪に空気を入れているパパやママ達から「あれはなんだ?」と羨望のまなざしで見られるメリットがある。

昨年の夏、若いお姉さん達が空気入れで困っていたので、コードレスエアダスタで空気を入れて差し上げたのが、私の夏の思い出だ。

私が膨らませたそのボートは、後から合流したメンズ達が楽しそうに遊んでいた。

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RA18DA 仕様

形名 RA18DA RA12DA
使用電圧 18V 10.8V
全負荷回転数[気温20℃時] 89,000 min-1(回/分) 70,000 min-1(回/分)
モーター 直流ブラシレスモーター
最大風量※1 0.70 m3/min 0.58 m3/min
風速※2 最大 122 m/s 87 m/s
平均 100 m/s 70 m/s
最高圧力 18 kPa / 2.61 PSI 12 kPa / 1.74 PSI
使用可能蓄電池※3 マルチボルト蓄電池、リチウムイオン電池18V(BSL18XXシリーズ) リチウムイオン電池10.8V(BSL12XXシリーズ)
機体寸法(全長×高さ×幅) 224×253×94mm※4 218×226×88mm※5
質量 1.2kg※4 0.75kg※5
標準付属品※3 エアダスタノズル、ノズル(A)/(B)、吸引アタッチメント
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まとめ:家の掃除用と偽って買おうw

エアダスタは、細かい部分に入り込んだ水滴を吹き飛ばす用途に最も効果を発揮する。チェーン内部に残った水分を排出するためには、サラダスピナーか、洗濯の脱水機能、自然乾燥、水置換オイル以外では方法が見当たらない。

しかし、エアダスタがあれば水分を吹き飛ばすことができる。野外で使うことを考えると、コードレスエアダスタ以外に良い方法が私には思いつかない。

最近の機材は複雑な構造が多くなってきている。水分が入り込んで残りやすくなっているにも関わらず、ブレーキ周りは水分が悪さをして異音の問題にもなるデメリットも抱えている。また、自転車機材はボルト類は水分が残っているとサビを招きやすい。

洗車を頻繁にする方は、バイクの細部に入り込んだ水滴を排出することに気を配ったほうがいいだろう。機材の細部に入り込んだ水滴は、思っているよりも残っており機材にダメージを与えかねない。ベアリングがサビる原因も水分にある。

HIKOKIのエアダスタはコードレスのため野外や遠征先、レース会場とどこでも持ち運べる。コードが無いため自転車の周りを自由に動きながら作業できることは、実際に体験してみると想像以上の便利さに気づくだろう。

総じて満足度の高い商品で、洗車を頻繁に行う方は1台持っていて損はない。購入前の注意点としては、HIKOKIの製品はバッテリーが別売りになっているため別途購入する必要があることだ。

 

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