少し焦っていた。自分が今どこを走っているのか理解するのに少し時間がかかった。いつもは20番〜30番手を走っているのが当たり前だったが、ある周回時「7番手」と言われた時、なぜか焦ってしまった。その位置で走るにはどうすればよいのか(普通に走ればいいんだけど)よくわからなかった。
良い位置で走れたのは東海シクロクロスのワールドネイチャーと重なったことも大きな要因かもしれない。ただ、キャンバー横からキャプテンが「今日は行ける所まで全開でいけ!」という業務命令が下る。”(有)村上建具”はだれひとり建具屋ではないが(!)ロードから脈々と繋がる恐ろしい縦社会で出来ている。
ということで上官命令には背かず、着き位置もしない。有名なシクロクロッサーの先輩方に食らいつくこと数周回。あきらかに後半は無駄足が祟り、徐々にペースダウンしてしまう。結果的にはオーバースピードだった。ただ有名なシクロクロッサー達の間に囲まれて走っている事が不思議でならなかった。
りんくう C1 15位(26%)
今日も応援が凄まじい(自分比)。本当にロードではありえない程の応援。走る活力になる。今日のウォーミングアップも80分ほど。すこしオイルを塗る。超スロースターターなので、心拍数をMAXまで上げない。確かにウォーミングアップで追い込んでエンジンを暖気する事は必要かもしれない。しかし自分がロードを長年走ってみて生み出されたアップ方法だ(HCでも同様)。
機材はTREK BOONE9, ENVE XC クリンチャー, IRC R:シラク(逆) & F:MUD。よくわからんけど、シクロクロスのチューブレスタイヤを幾つかテストし、IRCシラクCXが一番柔らかい。なお、私はIRCからのサポート等受けていないので、リアルユーザーの意見です。シクロをクリンチャー(あまり上位人には好まれていないが)で走るなら私は強くシラクをオススメする。
DUGASTを使えるなら使ってみたいのが本音だけど。。。
3時間前にカステラとオレンジジュース500mlこれがいつもの補給。スタートは奇跡の2列目(自分比)。目の前には狸ジャージの新型が陣取っている。そういや、スタートが苦手だったのでスタートの練習を夜一人でしていた。何回もやってわかったのは、クリートキャッチしやすい位置が存在すること。私はまだそんな単純な事も知らないシクロクロッサーだ。
たまたま賛否両論?あるジャージとマッチした「アールエルソックス」は過去にアールエルソックスインプレでも紹介している(チームでおそろいもカッコイイかも・・・の前にジャージがだs)。
スタート直後、キワギリギリで走り転けそうになる。他の選手よりもコーナーのテクニックが無い分、直線で稼ぐといういつも通りの作戦。正直後ろにつかれている時に自分の亀のようなコーナーリングが申し訳なさすぎて謝罪したいぐらいだった・・・。
レース前、苦手なジャリの走り方をスクミズ先生や沢田選手に聞きやってみたがやっぱり難しい。ジャリを走る練習もしないといけない。。というわけで、ジャリ区間でビビりながら曲がる。キャンバーも練習した割にはあまりうまく走れなかった。にしてもオフロード乗りは本当に気さくな人が多い。
後半はもはや意気消沈しつつも、気合と根性で走る。シケインも短足が故、歩幅が合わない。一枚目は右足、二枚目は左足だ。途中、追い上げてきた辻選手がサッと行ったので勉強のため付いて行った。ビビったのはスタートエリアから芝生に入る場所のスピード。尋常じゃない。
ところが10秒ほどで離された。レース後どんな走り方をしたのか聞いたのだけど、、もはや目から鱗だ。オフロードってテクニック一つで1秒を稼げる。でもこれも実際自分でやるとなると別の話。これもまたコツコツ練習するしか道はない。
今日は後半にズブズブ抜かれたけど、次回はもう少し賢く走りたい。シーズン当初ブービーをひた走るシクロクロッサーは、無謀なシングルの順位を目標にした。ただ、少しでも練習を疎かにすれば目標は遠のき、どんどん引き釣り降ろされていくだろう。
残念ながら、やはり自分には才能など無くただの凡人なのだ。
次回のくろんどは水曜日ですのでお休みして、キャンバー地獄烏丸に向けて頑張ります。今日も要所要所で本当に応援(という名のヤジ)が凄まじかった。その頂いた応援がひと踏みの力に変わる。まだまだ学ぶべき事が多いシクロクロッサー見習いの挑戦は続く。
そうそう、「建具ジャージカッコイイ!」と「太い声」で言ってくれたメンズはだれやったんやろか・・・。