シクロクロスレースレポート、という名の反省文。関クロ希望が丘 C1

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Photo:@etchant55

1レースでバイク2台が逝ってしまったが、わりとあっけらかんとしていた。おっさんになるとそう落ち込まず、シーズンがいつ終わっても、明日死んだとしても、満足の行くように人生とレースを走っている。

限りある時間の使い方
限りある時間の使い方

posted with AmaQuick at 2023.01.09
オリバー・バークマン(著), 高橋 璃子(翻訳)
5つ星のうち4.3
¥1,645

オリバーバークマンのこの本を読んで、明日死んでも後悔しないように生きようと、思ったけどやっぱりまだ死にたくないwという話は置いておいて、本題に。

機材が壊れるのは「乗り手が下手くそだから」だ。上手い選手は機材を壊さない。勝手に「壊れた」のではなく、あなた、わたしが「壊した」のだ。今後、機材を「壊れた」とは言ってはいけない。「私が壊しました」ときちんと言えるライダーになりたい。

年末に突貫で機材を交換した。ディレイラー、ディレイラーハンガー、アリエクで買った割れたスプロケは、3セット全てアルテグラ11-34Tの12速に変えた。チェーンも交換した。曲がったローターも新品に。

心機一転で新年を迎えられるのだから逆に「壊れてよかった」と思うほうが気が楽だ。リザルトは初のDNFだったけど、1レース1レース本気で走っていればいつやめても悔いはない。

とはいえ、希望が丘は全日本選手権前であるため機材トラブルだけは避けたいと保守的な走りになってしまった。そのせいか、順位はズルズル下がっていって16番フィニッシュだった。

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希望が丘 C1 16位

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早速だけどレースの反省から。レース前にウォーミングアップの時間が少なく心拍の上がりが悪い。シクロクロスは仲の良い選手雑談するのも楽しいけど、目的はレースで成績を出すことだから優先度を間違えてはいけない。

年末はシクロクロスバイクが故障していたため乗れなくて、試走中もどこかバイクに乗れていない感じ、いわゆるフワフワした感覚が抜けないままだった。仕事納めから1日も休まずレース前日までローラーをしまくっていたら、疲労抜けずパワーもでない。

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というコンディションながら、自分で選択したことなので今の状態でレースを走る事に対して一切言い訳はできない。というより、シクロクロスは走るのが楽しい。おっさんは楽しいのが一番。

今回もレースの間、野口さんや関クロキッズたちが娘と息子と遊んでくださった。いつも本当にありがとうございます・・・。娘も毎週遊べるのが楽しいみたいで、前日寝る前から早く行きたいなーという話をする。

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それも、これも、全て娘たちと遊んでくださったり、面倒見てくださる方々が居てこそ。本当にありがたいです。感謝しております。ただ、娘、息子、妻たちは私のレースを1秒も見てないw

というわけで、スタートエリアにだれも家族が来ないままレーススタートw

レーススタートは昨年落車があったインコーナーを避けて走った。登り区間は結構危なくて、接触も数回あったが、絶対バックファイヤーしてくるやつがいるので避けながら登頂した。

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下りに入る手前で比護選手と、川村選手が落車しているのが見える。結構激しくあとから聞いたら肋骨逝ってるかも・・・。という話だった。両方強豪選手であるため心配だった。

シングルトラック区間の砂利は滑る気配はないが、ちょっと後輪が流れる感じがしたため安全に下ることを心がけた。この日はいつものパックのメンバーからどんどん遅れていくのがわかったが、全日本選手権前に機材を壊したくないという思いがどこかにあって、かなり保守的に走った。

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登り区間は1分ほどだったが、地味にきついのが2本目の短い上りのあとのセクション。あえて乗車にこだわらず、積極的に降りて走った。試走で顔面着地してしまったので、ミスしてタイムロスするよりは、安定してラップを刻むことを心がけた。

とはいえ、いつものメンバーと競らないレースほどつまらないものはない。

過去最高につまらないレースをしてしまった。レース展開なんてものはなく、抜かれても抜き返すという走りもできなかった、というよりもしないことを選んだ。非常に退屈な走りであったし、体の調子を確認しながら60分を消化しただけだった。

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もちろん、自分が選んだことであって、言い訳は一切ない。リザルトもそれ相応の不甲斐ない結果だったが、年末に機材が全て壊れ、シクロクロスは今シーズン終わりだと思っていたのでこの場所に戻ってこれたのは嬉しい。

レース展開もクソも無いけど、実質全日本選手権までトレーニングできる時間は3日しか無い。やれるだけのことをやって、全て出し尽くしたい。結果は走らなければわからないし、あとからついてくるもんだ。

モチベーションも下がるわけでもなく、上がるわけでもなく、毎日やるべきことをやって「普段どおり」な毎日が続いている。劇的にフィジカルが向上するわけでもないのだが、下がっていくときは1週間あればいい。

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だからこそ、「現状維持」という後退を受け入れているわけだけど、私自身が大事にしている「細く長く、楽しく続ける」というのは精神的なストレスも少なくて自分にあっている。

これまで、メンタルがやられて消えていった選手を何人も見てきた。私は、頂点へは行けないかもしれないけど、ほどほどに長くコツコツ続けられるような「趣味としての道」をあえて選びたい。

昔は思い悩んで、メンタルやられていたけどおっさんになって自分との向き合い方にも変化が出てきている。ただ、それはそういうつらい時期があったからこそ今があるんだよな、とも思う。

今週末、いろんなカテゴリの日本一が決まるけど、今の自分がおじさんカテゴリのどれくらいの位置なのかはっきりわかる。今から走るのが楽しみだ。今週、ワイルドネイチャープラザで、シクロクロスシーズン最も大事なレース。

メンバー的に表彰台はアカンと思うけど、走るのはめっちゃ楽しみだ。わくわくしてる。

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