ついに、ついにCervéloのTシリーズに新型が投入される。現在のトラック競技で圧倒的なシェアを持つCervéloであるが、そのT4から遂についにメジャーアップデートがなされた。その名もT5(まんまやん!)だ。しかし今回はGB(Great Britain)の冠がつく。
1/1000の世界で勝負が行われるトラック競技という性質上、機材チョイスは非常にシビアである。トラック競技において確かにLOOKも高いシェアを持っているが、スポンサーがどこであろうと容赦なくロゴすら隠すこと無く、Cervélo T4を使っている選手が結構多い。
それは日本にも言えることで、スポンサーがアンカーなのにバイクはCervélo T4なんて事もザラだ。アンカーのフトコロの深さの議論はさておき、アンカーのトラックバイクもある中で複雑だとは思うが、それほどCervélo Tシリーズはトラック競技を席巻している。
そのTシリーズがいよいよリニューアルである(トラック競技者にとってはビッグニュースだ!)。もちろん、もうすぐそこにまで迫ったリオ五輪に向けての投入である。トラック競技をコソコソ楽しむ私としては、即効で買っちゃいそうなフォルム、そしてそして、当ブログのロゴにもあしらわれた大好きなトリコロールカラー(GBカラー)という反則マシンを見ていこう・・・(^q^)
Cervélo T5 GB
うつくしすぎんだろこれ・・・・。
Cervéloはリオで開催されるオリンピックのトラックレースの為に新しいトラックバイクCervélo T5GBをリリースする。名前から判別できる通り、イギリスチーム(GB)の為に開発されT5GBと呼ばれる。今回F1で用いられている技術を取り入れ、T4よりも更にエアロダイナミクスを追求した。
このバイクはGBの冠の通りイギリスチーム専用バイクになる。
新しいT5GBはT4の原型を留めないほどまったく1から開発された。初めにコンピュータ上でエアロダイナミクスに関するシミュレーションを幾度と無く重ね、最適なフレーム形状を探しだす。そして仮想の実験室から実際の風洞実験室に場所を移し、何百時間もテストを繰り返した。
そのデザインと開発はResearch and Innovation (R&I) とteam at the English Institute of Sport (EIS).協力を得て実現したものである。このCervélo と英国チームとの協力は2015年5月から着々と進められ、来るリオ五輪に向けていよいよお披露目されることとなった。
デザインはT4と似ても似つかないフォルム(どちらかというととても”現代的”だ)で、新くデザインされた部分は、新型フォーク、新型ヘッドチューブ、そして大幅にステアリング周りが改良されている。純粋にトラック競技のため”だけ”に変更されているのだ。
これらの技術はCervéloのロード用フレームP3から多くを踏襲しているようにも見て取れる。
エアロダイナミクスを追求したフレームで重要になっている。フレームの後端部分は、まさにCervélo P3とそっくりだ。
まとめ:GBチームの勝利へ向けて
トライアスロンの世界では「Cervéloじゃないと、勝てない」とまで言われているCervéloのフレーム。ことトラック競技においてもT4の使用率は目を見張るものがある。もちろん日本チームの強豪選手もT4を使っている選手が多い。ただし今回はリオ五輪へ向けて英国チームの為に投入された”T5”である。
皆が皆、T4を使えばコモディティ化(差別化特性が無くどれも同じ状態)することは目に見えてる。
そこで世界の祭典オリンピックで勝つためには新型機材を投入するしか無い。もちろんリオ五輪へ向けて自転車各メーカーは新型の機材を投入してきている。トラック競技は自転車界のF1だ。1/1000の勝敗を分ける世界での戦いは、機材、人間、全てのバランスがパーフェクトに揃って初めて真価を発揮する。
https://rbs.ta36.com/?p=29248
https://rbs.ta36.com/?p=28800
この新しいCervélo T5GBはどのフレームよりも速くバンクを駆け抜けることだろう。いちトラック競技者として、リオ五輪のトラック競技で新型Cervélo T5GBが見られることが今から楽しみでならない。
ELITE(エリート)
|