ステムのカラーといえばほとんどブラックだ。9割はブラックカラーではないだろうか。それ以外にシルバー系やホワイトも存在しているが、フレームカラーの豊富さに比べるとステムの色のバリエーションはとても少ない。以前は地味だったサイクルウェアは艶やかになった。それに比べてバイクを構成する機材はブラックがスタンダードなままだ。
世の中にはバイクのカラーを特別なカラーで統一したい人たちが一定数いる。今回紹介するステムは、かなり限定的なニッチなブツだ。ステムカラーを「ピンク」「グリーン」「ブルー」にしたい(しようと思っていた)人たちに向けた超限定的な機材である。
というのも、自身のバイクのステムを何を思ったかピンクにした。決して血迷ったわけじゃない。フレームカラーはグレーだがステムはピンクにしたのだ。というのも、ポジションを変更していた時に手ごろなステムを探していたときに、たまたま見つけたのが1805円(5%クーポン使用&消費者還元5%)で販売されていたGORIXのカラーステムだった。
1805円・・・。
どこか危険な香りがするこのステムの作りは決して安かろう悪かろうではなかった。1805円という正直心配な価格ながら、その作りは5000円~6000円のステムと大差がなかったのだ。そうでなければ、わざわざ記事として紹介するわけがない。むしろ剛性感は全く問題はなく、シクロクロスのハードなレースで使用することができた。
そしてステム自体の艶消しカラーの発色はとても良く質感もよい。1805円で作れるものとはとても思えない出来栄えだった。激安ながら不安なところは全くないステムである。
このGORIXのカラーステムの良いところは、単に色が選べることや価格が安いというだけではなかった。実際に手に取ると、1つ1つのボルトの作りもしっかりしている。1805円程度にしては、というわけではなく、やはり5000円で売られていてもだれも疑わない。
ステム自体の重量は80mmで110gほどだった。ステムとしては軽量な部類に入る。このステムよりも高価で軽量性をうたうものも沢山ある。この値段でこの軽さが実現できることを知ってしまうと、レースにでも出ない限りわざわざ高価なステムを購入する必要は無いとさえ思えてくる。
そもそも、自転車機材は高すぎるのだ。
ステム長は各種選べる。60mmの短いものから120mmまで幅広くラインナップがそろっている。きっと自身のバイクに見合う長さが見つかるはずだ。ステムの角度は6度とやや上がり気味だが、グラベル用や前傾姿勢がきつくないポジションをとるのであればむしろ良い角度だ。私はシクロクロス用のバイクに使用したが違和感はなかった。
GORIXのカラーステムの面白いところは「ブラックカラーが存在していない」ということだ。割り切って、艶消しの「ピンク」「グリーン」「ブルー」だけである。しかし、バイクに合わせてこの特殊な色をお探しの方には魅力的になってくれる。
ピンク色でお手頃価格(1700円)で入手可能なステムはおそらくこのステムだけだ。バイクのイメージチェンジや、気分を変えたい、ステムを調整したい人にとってGORIXのカラーステムはよい選択になるだろう。
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記事公開後気づいたんだが、ハンドルもピンクで1805円だったwww
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