新型DURA-ACE R9200シリーズが発表された。R9200シリーズの大きなトピックスは以下の通りだ。
- ワイヤレスシフト化。
- リアディレイラーにワイヤレスユニット、充電器、スイッチが一体化
- リアディレイラーにバッテリー残量LED表示
- パワーメーターに「力ベクトルデーター計測」が追加。
- パワーメーターに「ペダルストローク効率分析」が追加。
- フロントディレイラーが45%高速化(R9100比)。
- リアディレイラーが58%高速化(R9100比)。
- フロントディレイラーは99gに軽量化。
- クランクに160mmが追加。
- チェーンリングに54-40Tが追加。
- スプロケットは11-30T、11-34T。
- R9210リムブレーキラインナップ。
- サテライトシフト(ドロップ、トップ)追加
ST-R9270
ついにワイヤレス化を果たしたSTIはCR1632バッテリーを採用した。電池寿命は1年半〜2年と長期間の使用に耐えるものだ。そして、エアロポジションでのエルゴノミクスを追求したハンドルはサテライトシフター(スプリンタースイッチ)に対応している。
また、ブレーキレバーはカーボンファイバーで、ハードウェア自体はチタニウムだ。重量は350gと非常に軽い。
パナソニック ()
¥388
ST-R9250
ワイヤー式STIもラインナップされている。
SW-RS801-S
待ち望まれていた通称スプリンタースイッチは「サテライトシフタードロップ」という名で蘇った。待望のサテライトスイッチは2種類リリースされる。1つ目はドロップ部用だ。
SW-RS801-T
ヒルクライムで使用することが期待されるハンドルバー用もラインナップ。
FD-R9250
FD-R9150よりも45%高速化した。小型化し重量はわずか99gだ。トップギアは50–55Tに対応し、トータルキャパシティは16Tだ。
RD-R9250
RD-R9150よりも58%高速化した。ワイヤレスユニット、充電器、スイッチを一体化した。LEDステータスインジケータは「バッテリー残量表示」「ペアリング状況表示」「アジャストモード表示」を確認することができる。
最大リアスプロケットは34Tだ。
EW-EC300
RD-R9250とパワーメータのFC-R9200-Pで使用する充電コネクターも発売される。
BT-DN300
バッテリーは3ポートジャンクションの差込口が搭載される。
FC-R9200
ホローグライド構造によって、重量を削減しながらも強度を維持した。54-40Tを新たに追加されており「最も効率的なドライブトレイン」と銘打たれている。クランク長で160mmのショートクランクがついに追加された。
- クランク長:160mm, 165mm, 167.5mm, 170mm, 172.5mm, 177.5mm
- 歯数構成:50-34T, 52-36T, 54-40T
FC-R9200-P
パワーメータはパイオニア社が所有していた特許が盛り込まれているとされている。「力ベクトルデーター計測」はペダモニのちからの方向の大きさを示すものと推測される。ペダルストローク効率は、ペダル効率がパーセンテージで表示されることが予想される。
- 測定精度:1.5%未満
- 通信方式:ANT+/Bluetooth LE
- ひずみゲージ:シマノ独自
- ゼロオフセット:トランスミッタースイッチで可能
- 温度補正:あり
- 計測機能1:力ベクトルデーター計測
- 測定機能2:ペダルストローク効率
- クランク長:160mm, 165mm, 167.5mm, 170mm, 172.5mm, 177.5mm
- 歯数構成:50-34T, 52-36T, 54-40T
CS-R9200-12
カセットスプロケットはわずか2種類だ。12速化に伴い、過去最高効率のギア構成になっている。
- 11-30T:11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30T
- 11-34T:11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34T
BR-R9270
ハイドローリックディスクブレーキはワンピース構造によって剛性をたかめつつ、軽量化を実現した。パッドクリアランスは10%広げられローターとのスレを低減している。重量は前後ペア229gだ。
まとめ:ワイヤレス化、12速化、高速化、軽量化。
ワイヤレス化、12速化、高速化、軽量化、ペダモニのペダリング効率復活。これが今回のアップデートの主なトピックスだ。アップデートされなかったのはローターだ。ラインナップにはマウンテンバイク用のRT-MT900が組み込まれている。
発売は9/28から行われる予定だ。