ツール・ド・フランスのタイムトライアルにおいて「決戦用タイヤ」としてデビューしたのがContinentalのGP5000 TTだ。イネオス・グレナディアーズとバーレーン・ヴィクトリアスのタイヤは、GP5000のロゴをTT風にアレンジしたものが装着されていた。
GP5000 TTはスピードに特化した限定品として7月1日から少量販売されている。タイヤ幅は25mmだけの展開で、昨年発表されたばかりのGP 5000 S TRよりも35g軽く、タイヤ1本あたりの重量は215gだ。
フィリッポ・ガンナはこのタイヤで9月の世界選手権タイムトライアルで金メダルを獲得した。新しいタイヤはS TRバージョンよりも40kmのTTで17秒速くなるといわれている。コンチネンタルによると、この性能の向上は軽量化とトレッド厚の最適化、材料自体のヒステリシスロスを抑えるための構造によるものだという。
トレッドパターンは現行のGP 5000シリーズと同様だ。おそらく新しいコンパウンド配合に変更したことによって転がり抵抗が低減できたのだろう。タンウォールのオプションの設定は無し、決戦用タイヤであるためタイヤ1本あたりの価格が99.99ユーロと高額だ。
国内では販売されていないが、海外では購入できる。
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