2023 ニセコクラシック 150km 4位

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ニセコクラシックは毎年参加している。初参加3位、昨年は優勝、今年は4位だった。セレクションがかかる勝負どころの登りで集団には残れたものの、単純弱かった。最後に残ったおっさんは以下の6名。

まぁ、見ての通りアマチュア選手として名だたるメンバー。ここに残るだけでも大変な事なのだけども。三週間前の不調の悪さからよくぞここまで調子を合わせたと自分を褒めてあげたい。練習メニュー辛かったけど、やってよかったな、ようやりきったなと。

ただ、辛さや努力は自分のモノサシだけの小さな世界だけの話で、リザルトとは相関関係にない。そういう厳しさがロードレースにはある。頑張ったから結果が出るほど甘くないんだ。

4位は表彰台まであとひとつ、残念な順位だ。長くなりそうなので、細かいローディングや練習の話はともかくとして、レースレポートだけ先に。

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ニセコクラシック 150km 40-45 4位

レーススタートは0615、年代別でスタートするのは毎年どうかと思うが、レースはレースのルールで皆が皆走るのでいらんこと言わない。シクロクロスより集団の密度低くガバガバ、前にするする出て行く。こういう時にスリッピーなドロで肩ぶつけあいながらコーナーリングしてるのが役立つ。しかし、集団走行慣れてない人からしたら怖いわな。

毎年思うのだが、おっさんは序盤が辛い。ガチでちぎれそう。みんなそんなペースで150km 2700up持つよかよ、というようなペースで走る。自分が弱く感じてならない。今日はかなり足の調子がいい。ただ、はじめから無駄足使わないようにしないと。序盤はアップダウンが続くが、常時踏み続けなければならず、結構脚に来る。登り前にいくつか下るが、今日は北風が強くフロントがゆさぶられる。

命かけては走れないので、安全マージン取りながら下る。

はじめの登りまで結構自分的にはきつい強度で進んでいった。初めの上りは30分ぐらい。まだまだ余力を残した選手たちがほとんどなので結構いいペースで進む。と言っても230
-240w程で完全に流しペースなのだけど、きつい。大丈夫か今日。。。

こんな状況なので、目の前の人の風下でなるべく風を受けないように走る。常に集中しているため、誰かに話しかけられたような気もするが、レース中は終わりまで神経を尖らせておかないと不意をつかれては元も子もない。レース中は無愛想ですみません。談笑はレース終わってからで。

登り終わりが今年は早く過ぎ去る感じがした。やはり、知ってる道だと気が楽だ。登り終わりでカフェインを取る。錠剤をそのままポケットに入れていたので見つからなかったが、なんとかそれっぽいものを見つけてすぐに飲んだ。下ってる最中に補給を取り、この後の勝負どころまで抜かりなく準備する。

下り区間は90km/hほど出る。ここで命かけて下る必要は皆無なので、安全第一でマージン取りながら。というより、90km/hとかで激突したら死ぬでしかし。この点自転車競技狂ってると思う。

下って毎年落車が多発しているコーナーも慎重に抜ける。立ち上がりでクリテリウムみたいにダッシュするの毎年あるんだけど、ロードレースしてるのに意味無いよな、これ。と思って、緩やかにラインを守って走る。こういう小さい積み重ねで脚に来たり、足残せたりする。平坦区間はローテがまずまず回るが、ローテ回ってる時に、ローテの途中から割り込んでくるのは危ないよなぁ、と思いながら危険そうなところは回避して進む。

とにかく、雰囲気的に危険な感じがするところには近づかない。リスク回避がロングレースでは大事だと思う。

序盤は逃げたい人もいるようだが、メンツ的に放っておいても問題なさそうなので放置されてた。有名ドコロは走り方も、位置取りも勉強になる。やっぱり、JPT走ってるメンバーや、E1上位勢の後ろがどう考えても楽。ストレスがたまらない人の後ろの位置取りを心がけた。

確か、90kmぐらいのところに2分ほどの上りがあるのだけど、ここもキツかった。とはいえ、ちぎれはしない程度に苦しんだ。115km手前に来るとクライマー勢がいそいそと前に上がってきたので、私もついていくことにした。いよいよクライマー勢を中心に阿鼻叫喚の登りがくる。

明らかに自分よりも格上の人たちが本気近いペースで上げるわけだがら、崩壊しないわけがない。ここで残らねば終わる。ただ、調子的に行けるか、行けないか、難しいところ。脚の調子的にも五分五分と言ったところか。残れたらラッキーぐらいの感じで全力で行くぞー、と結構気楽な感じ。

序盤が辛いのは分かってるが、6倍超えとるがなという感じ。ただ、嫌なのがこれ強い人がペースメイクしてるから、その人たちが緩めないと緩まないんだよなぁとか考えながら、淡々とふむ。正直、ふみやめようとしたのは10万回くらいあったんだけど、ちぎれない練習してきたから、なんとか集団に生き残った。

「できる!できる!絶対残れる!」と本気で自分を信じるといける。しかし、「あー、だめだ」と思ったら本当にそうなるよ、と練習の時から自分が自分に語りかける頭の中に浮かんでくる言葉も改善していった。ただ、もう少しペース上がってたら千切れてました。首の皮一枚。

上りピークから、右に曲がってからも意外と緩まず、進む。少し経ってから後ろからパラパラ合流してきた。なんとか、去年と同じくらいのフィジカルまで戻ったんかなと安堵するが、ここからロングダウンヒルなので慎重に下る。ここに残ったメンバーはそれなりの脚力とスキルや経験があるだろうから、前半と打って変わってめちゃくちゃ走りやすい。

あー、やっと神経すり減らさずに走れるぞーと思いつつも、次の登りでまたセレクションかかるので、それまで回復に務める。

パノラマラインを下って残り20km、いよちよ七分ちょいの登りだ。ここもきつい。畑へと向かう上りで毎年かかる。ここを残ればあとはゴールまで行けるんやけど、ここがしんどいんや。

やはり、かかるが意外と脚が回るし上りも楽に感じた。「あ、足回り始めてきたー」と思ったがもう140km以上過ぎてる。あとはニセコ方面へ向かうのみ。ここまで来ると、集団は落ち着いた感じで進む。メンツを見ると年代別で残ってるおっさんは6人。いやー、ここに残れるだけでも、自分的にはすごいことだと思うんや。

あと、やはり若者が多い。40歳過ぎたおっさん6人が進んでいく。

残り1km看板から集団は活性化していく。メンツ的に知り尽くしているがゆえに松木さんしかおらんやろという感じ。一応、日本で一番松木さんの脚質、走り方、調子、テクニックを知り尽くしているがゆえに、せめて二番手に付けばと思ったが、案の定、初速が速い。

あと、位置取りもやはりうまかった。

そのままもがき倒してゴール。前方に田崎さんらが見えたので4着だと悟った。あー、あと一歩で表彰台だった。残念無念だが、やはり昨年の優勝、そして三年連続で表彰台は難しいなと。単純に自分が弱かっただけだ。

とはいえ、三週間前の自分を知ってる人からすると、ここまで調子を戻せて4位だったのは御の字だと思ってくれると思いたい。帰りの車で松木さんに、「よう、レース当日に仕上げて合わせてきたなぁ」とチャンプからお褒めの言葉を頂いた。

「松木さんと表彰台乗りたかったっすよ。」と言ったら、

「だよなー、俺もや」と言ってくれた。

その後、松木さんと二人で海鮮丼食べに行った。ただ、ちっさかったけどいくらがうまかった。味噌汁も心に染みた。

反省としては、3月から乗り込む時間が取れずCTL90ちょいでよくやったと思う。昨年はCTL135だったから、それと比べればまぁ、よく走れたほうだと思う。来年挑むなら、自分自身に3月は乗り込んで5月ゴールデンウィークに仕上げてあとはインターバルで仕上げてくいつものスタイルでやってく、あれやるほうがええで、と教えてあげたい。

何はともあれ、前半目指していたビッグレースが終わった。レースは不安しかなかったが、限られた時間、限られたメニューのなかで仕上げられたと思う。

今年は、仕事も忙しく、出勤前に子供二人を保育園に朝送ってく必要があるのと、ご飯を食べさせ、着替えさせる必要があるので、朝練の時間の捻出が課題だった。そのため自転車の優先度は低くなった。ただ、そんな中でもなんとかやればできることがわかった。更に早く起きれば良いだけだ。子供や仕事を言いわけにしているようでは、まだまだ人として未熟なのだ。

自分の人生の中、限られた時間の中で、家族を再優先にして、遊びの自転車を楽しんで自分の限界まで高められるのか。そういうゲームをしている。社会人レーサーはそういった環境の中での強さが求められる。

最終的には4位という敗北だった。妻からも「残念やなー」というラインが来た。うちの妻は、元選手なのでCTLやTSS、距離と獲得標高、選手の名前などすべて理解してるから、逆に怖い。「4位≒うぁぁ取ったらあかんやつやん💦」という理解なのだ。妻と子供には、司令通りロイズのチョコを買った。

実は今年でニセコは最後にしようと思って挑んだ。毎年家族旅行でニセコに行っていた。昨年は娘を一番高い表彰台に上げられたし悔いはない。やはり、産休が終わって家族を連れていけないのは申し訳ない。ただ、また走りたくなるんだろうなとも思う。来年のことは、来年考えればいい。

最後に、松木さんの表彰台はとても嬉しかった。一番近くで見てきただけに、大きな怪我からの復活は感無量だった。なんとも言えない気持ちになる。一週間前も、松木さんにお願いして、二人で最後まで練習した。松木さんがしばいてくれなかったら、4位には食い込めなかったと思う。松木さん、いつもありがとうございます。あと、もう一回くらい松木さんにレースで勝ってみたい😂

本当にニセコについてから、二人で観光したり、高橋牧場にデザート食べに行ったり、カップルかよ、という感じで、気を使わなくていい。前日にバイキングでめっちゃ食べて頂いて、太らせようとしたが逆にパワー満点で勝利に貢献してしまったぜ。。。

そんなこんなで、レースは無事終了した。来年やっぱりまたここに戻ってきたいと思い始めている。どこまでやれるかわからないけど、やれるだけやってみないとな。さて、来週は全日本選手権だ。あー、松木さんの調子見ると優勝候補だ。私も日の丸目指してがんばります。

2022 ANAニセコクラシック 150km 40-44 優勝
photo: Nobuhiro Toya ANAニセコクラシック2022が三年ぶりに開催された。前回大会では、115km地点からの登り途中で千切れた。それでも諦めずに走りなんとか粘って井上選手、森本選手に次いで年代別ながらも3位だった。 ※表彰台ワイの場違い感。 あれから3年。今大会田崎選手など不在ながらも、蓋を開けてみれば勝負どころで嘔吐と足攣りしながらも生理的限界越えて、首の皮一枚気持ちで粘っ...
2019ニセコクラシック140km初参加 3位
注)合成写真です。 井上さん、森本さん、(;・∀・)これはどう見ても合成写真。とはいえ、私はちぎれて三位でした(正直に言うと。。。) 家族を連れて北海道旅行かねて。前から出てみたかったニセコクラシック140kmへ。前日のブログに「多分松木さん勝ちそう。」ということが現実となり、これまた嬉しい。そして井上さんも年代別で優勝。私は千切れながら一つでも順位をあげようと最後まで一人一人丁寧に抜く。 千切れ...
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