愛車を傷から守るために、プロテクションフィルムを貼り付けて保護している。ガラスコーティングもフレームに施工しているのだが、さらにその上から貼り付けて保護をしている形だ。
プロテクションフィルムは利用用途の幅が広く、フレーム保護だけではなく、クランクアームなどコンポーネントの保護にも活用できる。
元々、カー用品として普及したプロテクションフィルムは、乗降時のステップ傷、荷物積降ろし時のすり傷、ドア開閉時のキズから愛車を保護するために生まれた。プロテクションフィルムは、車両外装用に開発されているため、耐久性、耐候性、耐水性に優れた特徴がある。
プロテクションフィルムは厚みがありつつも、透明度の高いフィルムのため愛車のデザインや色を活かしつつ傷から保護できるメリットがある。
プロテクションフィルムはポリメリックPVC製で、抗UV成分を1.5PHR配合しているためUVカット効果も期待できる。一般的な ポリウレタンフィルム素材の約7倍の黄ばみ防止効果があり、ホワイトのフレームも黄色に変色しにくくなる。
24時間後に粘着力が最大になる経時粘着ノリを使用しているため、施工時の貼り直し調整が容易だ。また、強粘着でありながら、ノリの残りを最小限に抑える特殊糊を採用している。そのため、貼り付けたあとでもキレイに剥がすことができ、貼り直し時の後処理も容易だ。
今回の記事は、プロテクションフィルムのメリットや施工方法を紹介していく。
汚れが落ちやすい
汚れやすく傷つきやすいMTBバイクにはプロテクションフィルムがぴったりだ。跳ね上げたドロやホコリなどは水を使わずにマイクロファイバータオルや、ウェスできれいになる。
「ガラスコーティングも傷つくのが嫌だ」と常々思っていたため、ホコリや泥がついた状態でウエスで拭き上げるなんてことはしたことがなかった。必ず水で洗い流す一手間を加えていた。
プロテクションフィルムを張ってからは、サッっと拭くだけで汚れが取れるため格段に楽になった。
汚れやすいダウンチューブ側だけプロテクションフィルムを張っているが、ボトルの中身が漏れてダウンチューブが汚れてしまう場合などは、全体にプロテクションフィルムを貼ると効果的だ。
フレームに巻きつけるタイプのバッグを使用している場合も有効だ。振動によって巻き付けバンドが動いてしまうと、フレームにスリ傷ついてしまう場合がある。このような条件でもプロテクションフィルムが身代わりになる。
プロテクションフィルムは、固定バンドのスレ、そして汚れからも守ってくれる一石二鳥の効果がある。
貼り付け方法
- 施工場所の汚れを取り除き脱脂する。洗車後にアルコールで脱脂することが望ましい。
- 製品保護フィルムと台紙を剥がす。製品保護フィルム、台紙の両方双方をはがし、プロテクションフィルムだけにする。
- 施工液を入れた霧吹きで施工箇所とフィルムを濡らす。施工液は水道水500mlに対して台所用洗剤1滴の割合でつくる。施工液をたっぷり吹き付けることが施工のコツです。施工液と霧吹きは別途用意する。
- フィルムを貼り付け後、水分とエアを追い出す。専用スキージーを使用するとよりきれいに貼れる。BB周りなど複雑な形状の箇所はほんの少しドライヤーで温めながら貼り付けるとやりやすい。
¥1,196
使用用途
愛車の保護に役立つが、これまで使用してきた実績としては以下の使い方がある。
- フレーム
- クランクアーム
- リム
- バルブ音鳴り防止
- CANYON AEROADのシートポスト異音対策
最後の「CANYON AEROADのシートポスト異音対策」は、所有していたAEROADの音鳴り対策として実績がある。シートポストとフレームが接触する部分にプロテクションフィルムを張っておくと異音が鳴らなくなる。
チェーンステー側をシューズで擦る癖があるので、プロテクションフィルムを張った後にさらに厚めのプロテクションフィルムを別に施工している。
¥2,090
まとめ:愛車が傷つくその前に
最近はガラスコーティングを施して愛車を保護している方も多くなった。中には、「ガラスコーティングすら傷つけたくない!」と思っている方もいらっしゃるだろう。プロテクションフィルムはガラスコーティングをしていようがいまいが、愛車を傷から守ってくれる。
また、洗車時にブラシや砂などが悪さをして擦り傷がつくことがあるが、プロテクションフィルムを貼り付けていれば、そんな些細な小キズを今後気にする必要が今後なくなる。傷がついたらプロテクションフィルムを張り替えるだけでいい。
大切な愛車が傷ついてしまうその前に、プロテクションフィルムで保護してみてはどうだろうか。ロードバイク用途には、ガムテープと同じ5cm幅がおすすめだ。適宜カットするなりして愛車を保護してみよう。
¥1,998