photo:イケメン kensaku氏
中二病を拗らしているようなタイトルで迎える年末。ぼちぼち、ちょっと普段書かない事を書いてみようとおもう。
そういやクリスマスという行事が終わっていた。関西シクロクロスの烏丸ステージの最中、クリスマスという日本人には到底関係のないイベントが終わっていたのだ。帰宅途中にドミノ・ピザに行列ができている。「一枚タダ」に一時間近く並ぶという罰ゲームを好んで選択するという人間も多い。
クリスマスにケンタッキーやピザを食べるというマーケティングにまんまと載せられているわけだが、これはこれでマーケティングの戦略は間違えていないわけなのでとやかくいう必要もなかろう。最近はいろいろと企業から見た戦略的な部分がよく見えてしまい、何も魅力的に映らなくなってきている。
うちのクリスマスも質素で特に何もイベントがない。ただ、年末でもせっせと仕事をする合間、うちの妻はどうも自転車に乗りたいらしい。どこか行きたいところある?と聞くと「トレイル」というので付き合うことにした。こういう会話は自転車乗りにとって最上の幸せかもしれない。
トレイルでおいていかれる漢
自転車乗りにとってもう一つの最上の幸せといえば「自転車を洗うと感謝される」ということだ。というよりも、シクロクロスの場合、ロードバイクのほとんど「新品未使用」の汚れ方ではない。並大抵の汚れではないというか、小学生が泥遊びをする2倍以上汚れる。普通の一般家庭では、「家庭崩壊の危機」という次元に突入するかもしれないよごれだ。そう考えると我が家は理解がある方なのだろう。ある種、環境に感謝せねばなるまい。
いつも走っている定番のコースが有る。トレイルなので具体的な場所や地名はかけないが、驚愕〜EXP〜第二〜第一という感じでトレイルをトレースする。私程度だとシクロクロスバイクでギリギリ走れる良いコースだ。ただし、気合が入っていないと通れない場所も多い。
そこを果敢に攻める妻。白状しよう。今日の下りの乗車率は妻のほうが上だ。度胸がある。さすがCL1選手である。来年はシクロクロス女子の全日本選手権を目指しても良いかもしれない。もちろん私はC1ではあるが、参加資格は無いため、、、もちろんサポートだろう(ホッとしている!)
その時は私のデュガスを有料で貸すつもりだ。
トレイルを入ったあと、仕事に行く。翌日は五月山の舗装路を登る。どうやら最近Raphaのイベントか何かで五月山を登る人達が多い。
明らかに場違いな服装と、ぶっといシクロクロス用のタイヤ、そしてダサいジャージを着た私が登る。それでもローディよりも早く登れるのは今がシクロクロスシーズン中だからだろうか。最新のエアロホイールと、エアロフレームをまとったローディに、1.8気圧のシクロクロスバイクが勝つ。
なんともロマンあふれる話である。それだけを糧に山頂へと突き進む。最近、「時代は変わったよな」と話すことがある。ただ、別の角度から見れば時代が変わったのではなく、もしかしたら私自身が取り残されているという見方もできよう。
いつの間にか最先端からこぼれ落ち、レガシー技術しかわからなくなったEngineerのようにいつしか自分の自転車の世界でそうなっているとたまに感じるのだ。ただ、最新が良いということでもない。古き良き付き合いや、古き良き機材は無数にある。
ただ、交わっては行けないのは「過去にこだわっている人間」たちだ。私たちは常に前に進んでいる。
トルストイが言っていたように『過去も未来も存在せず、あるのは現在という瞬間だけだ。』という言葉はあながち間違ってはない。私達が生きられるのは今この瞬間だけであり、過去でも未来でもない。だから一日一日を大事に生きる。そして、やるべきことをさっさと片付ける。
年末年始でやろうとしていた事務作業が殆ど終わってしまった。あとは日々練習するだけだ。ローラーを回して、実家への荷造り。そうやって2016年も次第に終わりへと近づいていく。
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