Photo@keitsuji
スタートに並びに行く前にいろんな人に声をかけられた。実はレースが近づくと緊張するので、すごく不機嫌な顔をしているらしい。。。とはいいつつも今日が関西シクロクロスシリーズの最終戦だ。いつも緊張してしまうから、コッシーが「ITさん緊張しないでwww!」とちゃかす(笑。
ゼッケン番号は「9」1~8は1列目スタートだったので最後くらい名前を呼ばれたかったが、今シーズン初めて先頭コールされたからそれは良い経験だった。後ろからは、ベルギーを主戦場とする竹之内選手やテッキーが。。。その他にも丸山選手、ヨシクンと強豪選手が多数。
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過去最多の人数だったため、タイムスケジュールは20分繰り下げされて12:40に80人近いC1ライダーが一斉にスタートする。スタート直後、たぶんコッシーにド突かれて右に逃げる。こういうド突きも信頼してるからやってくれるんだろうなぁと、なんかうれしい。知らん人にやると転ぶかもしれないし、どこか安心できる空気感を感じながら第一コーナーを抜ける。砂区間も1列棒状。
折り返し地点の時点ですでにヨシくんと竹之内選手が先頭に出る。速すぎる・・・。
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試走の時に色々とチェックしていたけど、砂区間は特にそこまで警戒するような路面状況にはなっていなかった。ミスする箇所もほとんどない。階段区間もリスクをとるよりは丁寧に下車して淡々と走るほうが速いと判断。ぶっつけ本番で階段のキワを走れるほど、そう甘くはない。ただピット前のガタガタ区間は左と右どちらをトレースするかで通過タイムが変わる。
わだちに無理に突っ込むよりも右、右に反れて左に膨らんでからコーナーリングする。というのも速い選手にできるだけ着いて行ってラインを勉強する。今日は岩井商会トレインと、バーロー君、スク水氏の後ろで走る。シクロクロスうまくなるためにはうまい人のラインを忠実にトレースして、なぜそのラインを通るのか考えながら、自分のラインとの誤差をすり合わせていく。
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試走は自分で答えを導き出す。レースではうまい人たちの後ろに着いてその答え合わせをする。「そんなラインあるんだ!」そういうのが本当に楽しかった。
階段区間ではキリピーが「東洋かっこいい!」と。今日の応援は「東洋!」だった。今日は最終戦の総合がかかった大事な落とせない1戦。ここまで全レースを走ってきた乗り慣れたバイクが当然良いはずだ。それでも区間タイムや、コーナー区間のタイムを測ると東洋ハイブリッドCXのほうが速い。
最後尾スタートで2分差以上引き離して優勝した竹之内選手と見た目や作りは同じバイクなのだけど、実はまったく操縦性が違う。私のは関西CXや国内のCXを走るために開発されたモデル。竹之内選手はいわゆる選手用で、乗らしてもらったけど、、、ここからの情報は有料コンテンツだ!(後日公開)
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なんとか途中までスク水氏にくらいついて着いていくが、やはりコーナーの抜けるスピードが明らかに違うし、立ち上がりも違う。。。後ろにつかないとわからない経験だ。一人で勝手にインターバルをかけてしまう→徐々に疲労していく。
妻が関クロ走っていた時の年間チャンピオンはスク水氏だったので、「スク水氏と途中まで一緒だった」というとだいたいの展開や、状況がわかるようだ。でもちぎれてしまった。後ろからは、藤川さんとクボシンさんのトレインが近づく。うーむ、最終周回まで持つかな・・・、と思いっていたらあっさりとパスされてしまう。ここからさらに後ろが近づいてくる。一度も勝てなかった斉藤さんも見えて焦る。いつもここから吸収されるパターン。最終周回はできるだけペースを上げていく。
タイヤとホイールは同じだけど、フレームの設計だけでここまで違うのかと感動した。あとはフレームの精度。32Cのワダチに32cをスッと通せる。てかマジで楽。
にしてもこのコースきつい。誰だ作ったのは・・・。と思いながら、ブース区間を抜けて最終コーナーへ。「あぁ、終わってしまう」と思っていら、村井さんのヤカラ応援で最後の追い込み。ゴールラインを見ながらC2の頃、この桂川で優勝した日を思い出す。去年はコッシーとバトルした。今日は一人だ。最後のコーナーを立ち上がり、ゴールへ。関西シクロクロスの最終戦は14位だった。
竹之内選手がやはり早くラップアウトが続出し、78名出走で22名完走。最終完走者は辻善光選手。マジできつい最終戦だった。総合は9位。10位の名前で呼ばれなかったから「終わった」とおもったけど、自分でもびっくりの9位。。。これで「シクロクロッサーです」と言ってもネットでたたかれないよな・・・。
1シーズン、京都者連の皆様と支えるシクロクロッサーさんたちのおかげで本当に楽しかった。昨シーズン「関クロで総合10位」という目標を立ててオフシーズン(オンシーズン?)を過ごしてきた。首の皮一枚つながったレースだったけど、来年の目標はレースで表彰台に乗る。今シーズンもいろんな人に教えてもらった。
662の田口ボスには「クリートのはめかた」から教えてもらった。あ、冗談じゃなくて本当の話。今年はホールショットを取れたのも、、、。レジェンド福田さんからもいろいろとアドバイスをいただいたり、試走は岩井商会さんとさせてもらったり。あとは初戦から、というよりC4時代から苦楽を共にしたKTR氏。
いろんなところに遠征しながら1シーズン過ごした。紀ノ川で6番ゼッケンを見て感動してたり、12月の雪の全日本のサポート、ミスが多くて落ち込んだレース、マイアミで周回遅れにしたときに少しついてきて檄を飛ばしたり。コース試走であーでもない、こーでもないと話したり。最終戦の桂川の前半部分を一緒にコース作成。
シーズン初戦の紀ノ川が昨日のことのように思い起こされる。
私のシクロクロスシーズンは桂川でおしまい。一か月後に開催される西日本RRに向けてロード練に戻る。こちらもマトリックスやシマノレーシングやらプロがワンサカ出てくるレースだけどどこまで走れるか冬の成果を確認したい。あとは近場で開催されるMTBのXCに今年から参加予定。やっぱりレースでオフロード走るのが楽しい。
いつも思うのは、ロード選手は近い将来やめる日が来るんだろうけど、シクロクロスは続けるんだろうな。安全だし、なによりバイクを操る楽しさや「クリートのはめ方」すらいまだに学ぶことも多い。シクロクロスはサイクリストを謙虚にさせてくれる。
「きみは、全然自転車乗れてないね」
今でもテープで仕切られたコースを走るたびにそう思う。今年はやっとクリートのはめ方を覚えた。去年は飛び乗り(笑)来年はバニホでシケイン飛びたいけど。オフロードを通して通じた友人達とまた、少しの間お別れするのは楽しいけど、また来年「ひさしぶり!」なんて感じで2019-2020シーズンが始まってくんだろう。
今年は自分でもびっくりな成績だったけど、コツコツやることが近道。最後にチームのリンゴロードのメカニック坂口さんと、ゆうくん、今年も良い仕事をしてくれてありがとう。シクロクロスはメカニックが居ないと走れない。また来年もしっかり準備して、また美しき泥の世界に戻ってこようと思う。
関西シクロクロス C1他写真:etchant55
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