毎日ピークパワーを更新していると、パワーメーターが壊れているのではないかと自分自身を疑ってしまう。厳密にいうと「限界が快感」という現象が起こっているようだ。私の場合、心肺よりも先に筋肉の限界が来る。乳酸が吹き出し、筋肉が動こうとするのをやめるのだ。
その時、やめるのもできるのだけど「このままやり続けたらどうなるのか」という思考に移る。残り1分30秒は限界まで追い込む。追い込むやり方は最近少し変わった。
こんな状態。
以前は踏んでいたが、今はいかにに回すかにこだわっている。十三峠の最後の大カーブ前からのグレーチングから追い込む。心臓と呼吸は苦しくないが、乳酸が吹き出す。どうやら「辛い」から「快感」に変わってくる。ただし、これは走ってる時ではなくて終わってから。
やはり登ってる時は心が折れる。
その終わった後の充実感は、追い込めば追い込むほどレバレッジが効く。たまらない。
15:50 330W 5.68W/kg
もし、先週のレース前に絞った状態なら5.76W/kg。ただ今はワットを出すよりも回転力をつけたい。だからできるだけ回している。
そういや、弱虫ペダル好きの自転車乗らない人に、ヒルクライムで入賞した話をした(わたしが実業団とかブログは一切知らない)。乗ってる自転車は何かと聞かれたのでTIMEだと答えたら、弱虫ペダル内キャラクターと同じだったらしく羨望の眼差しで見られた。
残念ながら私はクライマーではないとだけ伝える。というより、自称クライマーは多いが、本物の登れるクライマーは平坦も早いし、アタックにもある程度イケる人が多かった。というか、チームや練習してくれる人達と走ってると、口が裂けても「私はクライマーです」なんて、言えない。
どうやら、世間ではクライマーのバイクといえばTIMEらしい。にわかサイクリストを見分けるには良いが、きちんとキャノンデールのEVOやSCOTTのアディクト、そしてLOOK586を教えておいた。
今自転車会には、ロードの追い風の波が来ているが、私は泥んこレースに向かう。やはり、なんでもやってみて楽しむことが大事だ。挑戦なくして、何かを得ることはできない。