2015年もティンコフサクソはスペシャライズドのS-works Tarmacを選択するようだ。基本的なアッセンブルにも変更はないが昨年まで採用されていたブルーとイエローカラーが無くなり、イエローとブラックを主体としたカラーに変更されている。
数年前のルーベラインナップに同様のカラーがあったがターマックで見るとまた違った印象を受ける。目新しい機材の変更点はないが、細かい点を見て行く。
選手一人一人の名前が入ったフレームだ。サクソバンク時代の頃からこの仕様は見られる。シートポストはスペシャライズド純正ではなくFSAのタイプになる。セットバックは25mmと非常に深い。フレームとシートポストのカーボン柄が異なることがわかる。
サドルは引き続きプロロゴを使用する。こちらもサクソバンク時代から継続的に使用されている。昔はシュレック兄弟のシグネチャーモデルも存在していたが、コンタドールモデルも販売して欲しいものだ。
メインコンポーネントはシマノだが、クランクはFSAを用いる。パワーメーターはSRMを装着。チェーンリングもFSAで53/39を搭載。過去にサクソバンクに所属していたファビアンカンチェラーラはFSAのカーボンが柔らかすぎたらしく、ツールドフランスでアルミクランクを使っていたことを思い出す。
技術が進みそのようなことは無くなってきてはいると思うが、クランクはどうせならシマノを使いたい。
ホイールもスペシャライズドのROVAL CLX40だ。ハブはセラミックスピードでスポークはDTだ。リムはカーボンチューブラで370-380gと言われている。クリンチャーモデルのリム重量は419g。私も所有していたがカーボンクリンチャーの決定版だろう。
タイヤはS-worksターボ24を使用している。
Tarmacを使うオールラウンダーもいれば、スプリンターやルーラーにはVengeが用いられる。こちらも基本的なアッセンブルに変更はない。
Trekから長らくスペシャライズドを使用してきたコンタドールだがSL3からSL4に変更した時硬すぎてSL3を使っていた事がある。新しくなったターマックはそれらネガティブな高剛性をモデルごとにうまく緩和した。
ロードからマウンテンとプロライダーの意見が大量にフィードバックされたスペシャライズドのマシンに死角はないのかもしれない。私も使っていたコンタドールシグネチャーモデルも今年発売されることを期待したい。