当チームの代表を務める、シルベストサイクル統括店頭の山崎さんが本を出すことになった。実は全く知らなかった。Amazonの新着情報で知ったので非常に驚いた。念のため書いておくが、著者の山崎さんに何か言われて本記事を書いているわけではない。
いちサイクリスト目線、確かに他のサイクリストよりは近しい関係に有るが、ロードバイクファンのひとりとして本書を紹介したい。
シルベストサイクル統括店長の山崎さんは、自転車競技(4000m個人追い抜き)の元五輪代表選手だ。59歳を目の前にし実業団レースに参戦。2012年の実業団タイムトライアル南紀白浜のタイムトライアルでは最年長の優勝を飾っている。当チームの困る?所は40〜50代が強いことだ。
20〜30代の選手はまだまだ若造の部類である。ただ単にこのように書くと誤解されがちな事がある。これは全てスポーツ、さらにその中の競技の中での話ということだ。一般的に40代〜50代というとスポーツでは若者に負ける(場合が多い)。
年齢とともに体力面や回復面で劣る事は、人間として当然のことだ。しかし、山崎さんの強さは今も衰えることを知らない。それらの理由が本書「「弱虫」でも強くなる!ひとつ上のロードバイクプロ技メソッド」に記載されていることは間違いない。書籍のくだりも次のように記されていた。
内容紹介
おやじレーサー宣言!ロードバイク乗りとして何歳まで速くなれると思うだろうか?
「30歳前後、せいぜい35歳ぐらいまでなんじゃないか」となんとなく思っている人が多いのではないか。
しかし、著者の考えと実体験は違う。「ほとんどの人は40歳過ぎてからでもまだまだ強くなれる!」と確信しているのだ。
「とくにロードバイクに乗り始めて間もない人ほど、劇的に強くなれる可能性を秘めている!」と断言する。
そう、おやじ(おばさん)世代でも、まだまだ強くなれるのだ。中年世代であっても、いや中年世代だからこそ、ロードバイクは走れば走るほどハマる。スポーツは得意でなくても、やればやるほど自分の体力的成長を感じ、面白くなるからだ。健康管理やダイエットの一環でサイクリングを始め、夢中になったという例も少なくない。一方で、エコ意識の高まりを受け、ライフスタイルに自転車通勤などを取り入れる人も増えている。
また、ロードバイクはゴルフやスキー、自動車などにも通じる“機材スポーツ”だけあって、趣味性も高い。単なる運動というよりも、ロードバイク本体や各種パーツ、サイクルジャージやデジタル小物に至るまでの“所有欲”と、それを愛でるという側面も大きな醍醐味となる。実際、プロ顔負けのレース仕様車とサイクルジャージで街中や郊外を走る人も多い。
トップ選手が乗る高性能マシンはF1なら億単位だが、ロードバイクなら50万~100万円と大人なら買えなくはない値段。ゴルフやスキー、自動車のようにある程度遊び金に余裕のあるユーザーの所有欲をくすぐり、ブームを後押ししている面もある。本書では、ロードバイク購入中心層であるアラフォー世代をメインに、機材を愛でる醍醐味から効率的に走力をつける乗り方や練習法、ホビーレースへの誘いまで、40年近くロードバイクに乗り続けている著者だからこそ知り得るサイクリスト目線の地に足のついた語り口で手取り足取り指南する。
「あー、早く自転車に乗りたいなぁ」。
そんな気をさらに強くさせてくれる1冊!
弱虫ペダルの追い風に乗り自転車がブームという潮流の中「年齢に負けない強さ」を主軸に本書は展開されていくようだ。当チームの監督が放ったこんな金言がある。
「今が現役最強であるように」
年齢を重ね、体力の衰えを感じても「今が人生で最強」であるように切磋琢磨するという意味だ。ではどのようにしたら年齢に打ち勝ち、強さを維持できるのか、本書にはその手がかりが隠されていそうだ。私も30代であるが発売が今から楽しみである。
価格は918円とお求めやすい。最近の自転車書籍にしては良心的。現在予約受付中。なお、出版元の「SB」はシルベストではなく日本の情報通信業者ソフトバンクの系列出版社である。