才能よりもGRIT(やり抜く力)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける方法

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「あの人は才能があるから」だとか「自分には才能がない」とこれまで何度も思ってきた。競技、仕事、学歴、人と人とがとなにかしら勝負をすれば優劣がつく。さらには、自分の能力も相対的に劣っているのかすぐにわかる。

受験であれば偏差値だし、競技であれば順位だ。仕事であれば出世のスピードもあるだろう。何かしら、人と自分を比べたり、自分では手の届かない他人の結果を知るたびに「才能」という言葉で片付けてしまう。ただ、実際に成功を決めている要因は、

GRIT(やり抜く力)だ。

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才能<GRIT

2017年頃に、当ブログでもGRITの書籍を紹介した。その当時も、継続することの大切さ、つらさ、難しさを痛感していた。時代は過ぎ、コロナによる社会情勢の変化、家族構成の変化、年齢を重ねることによるパフォーマンスの変化など、いままでにない様々な変化から、「やり抜くこと」の難しさと、効果の大きさを改めて実感した。

本書を手に取った2017年から変わらないのは、

才能<GRIT

と言うことだ。いくらスキルや才能があっても「やり抜く」ことができなければ何も達成できない。逆に私のように能力が無くても、愚直にやり抜けていると、ある日ポンッと達成できる日が来る場合がある。ここで、本書で定義している「やり抜く」とは、「情熱」と「粘り強さ」だ。

しかし、どのようにすればこの「やり抜く力」が手に入るのだろうか。

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GRITの根本的な考えかた

GRITを定義したアンジェラ・ダックワース氏が説くGRITの根本的な考え方としては、

生まれ持った才能や知能は関係がない。失敗を恐れず挑戦すること。そして長期間、継続的に粘り強い努力が必要。

という考え方だ。

やり抜く人には次の2つの特徴がある。「情熱」と「粘り強さ」だ。物事の種類を問わず、情熱を持ち続け、様々な困難に対しても粘り強く立ち向かう。これこそが何かを達成し成し遂げる上で最も重要だという。

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達成の方程式

本書で紹介している「スキル」と「達成」には簡単な方程式がある。まずスキルとは「才能」と「努力」を掛け合わせた結果だ。 方程式は以下の通り。

スキル = 才能 x 努力

これはイメージしやすい。コツやカンのいい「才能のあるサイクリスト」は体の使い方や動かし方にセンスがある。ただ、そのセンスをスキルに変えるためには繰り返し、繰り返しの練習による「努力」が必要だ。大谷翔平選手ではないが、豊かな才能に努力を重ねたら誰も追いつけないということもうなづける。

次に「達成」だ。達成は、先程のスキルに努力をかけ合わせた結果だという。方程式は以下の通り。

達成 = スキル x 努力

これら2つの方程式に「努力」が2回登場することに注目してほしい。2つの方程式を合わせると以下の通りになる。

達成 = (才能 x 努力)x 努力

才能がある選手は、スキルを磨くスピードが早い。コツをどんどん掴んで、上手くなったり、フィジカルが向上していくのが相対的に早い。しかし、重要なのは「才能」だけでは「達成」ができないということだ。そこに努力が必要になってくる。

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努力がゼロだとすると

努力がゼロだとすると、次のようなことが起こる。

スキル = 才能 x 努力0

達成 = スキル x 努力0

掛け算の世界で強力なのは、0をかけてしまうとなんでも0になってしまうということがある。いくら才能があっても、努力をしてやりぬかなければ達成には及ばない。逆に、努力とやり抜くことができれば多少のスキルや才能が少なくても目標を達成に近づいていく。

ここで、「才能が無い≒0」ではないのか?という疑問がのこる。しかし、実際に才能があるのか、ないのかなんてことは、やっていくうちに後から気づことだ。大谷翔平選手だろうが、イチロー選手だろうが、新城幸也選手だろうが、

「おれは、生まれた時から才能が開花することがわかっているのでこの競技やってる」

なんてやり始めたときに、微塵にも思っていないはずだ。肝心なのは、あるのか無いのか一生かかってもわからない自分の才能なんてものには期待せず、与えられた自分という条件の中で努力を重ね続けるしかない。

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才能にとらわれず、やり抜く力を

ハーバード×オックスフォード×マッキンゼーの心理学者アンジェラ・ダックワース氏の書籍GRITの目次は以下の通り。

  • 第1章:「やり抜く力」の秘密:なぜ、彼らはそこまでがんばれるのか?
  • 第2章:「才能」では成功できない:「成功する者」と「失敗する者」を分けるもの
  • 第3章:努力と才能の「達成の方程式」:一流の人がしている当たり前のこと
  • 第4章:あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?:「情熱」と「粘り強さ」がわかるテスト
  • 第5章:「やり抜く力」は伸ばせる:自分をつくる「遺伝子と経験のミックス」
  • 第6章:「興味」を結びつける:情熱を抱き、没頭する技術
  • 第7章:成功する「練習」の法則:やってもムダな方法、やっただけ成果の出る方法
  • 第8章:「目的」を見出す:鉄人は必ず「他者」を目的にする
  • 第9章:この「希望」が背中を押す:「もう一度立ち上がれる」考え方をつくる
  • 第10章:「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法:科学では「賢明な子育て」の答えは出ている
  • 第11章:「課外活動」を絶対にすべし:「1年以上継続」と「進歩経験」の衝撃的な効果
  • 第12章:まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう:人が大きく変わる「もっとも確実な条件」
  • 第13章:最後に:人生のマラソンで真に成功する

少々継続し、努力することに疲れていたので久しぶりに手に取り、読み返した。2017年発売の書籍で若干時間は経っているものの、数年が過ぎその答え合わせができた。本書に書いてある方程式、やりぬく力は、「才能」という見果てぬ桃源郷への憧れを捨てさせ、いまやり続け努力することの重要性に気づかせてくれる。

中古は160円で買えるのでおすすめ。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
アンジェラ・ダックワース(著), 神崎 朗子(翻訳)
5つ星のうち4.2
¥3,510 (コレクター商品)
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