photo:matosvelo
フランスの大手ニュースサイト「matosvelo」によると、シマノパワーメーターの公式発表は6月30日、価格は1000€(約13万前後)になるのではないかと報じている。海外の複数の別のサイトも同様のリーク情報を報じており、ついにシマノパワーメーターが現実のものとなる可能性が出てきた。
今年実際にプロチームFDJでテストされていたシマノパワーメーターであるが、仕様詳細は明らかになっていなかった。しかし、今回幾つかの確からしい情報が発信されている。パリ〜ニースで目撃されたのは9000型の「プロトタイプ」だが、実際には新型9100にパワーメーターが搭載されるようだ。
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したがって我々が目撃しているデュラエース9000型のパワーメーターの発売の可能性は低い。既に台北ショーでのスパイショットで明らかになった9100と思わしき新型にパワーメーターが搭載される可能性がある。
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予想される仕様
気になるパワーメーターの重量はおよそ800gほどではないかと予想されている。現行の680g程から僅かに120g増だ。この重量にはひずみゲージ、BB内蔵式バッテリーを装備するとされる。気になる通信プロトコルはANT + とブルートゥースのようだ。
一番気になっていた機構としてバッテリーの存在が有ったが、バッテリーはマイクロUSB経由でボトムブラケット内に仕込まれているとされる。駆動時間はおよそ900Hと非常に長時間使用できるのではないかと予想される。
ひずみゲージは左右独立してクランクの配置されている事から左右独立したパワー計測を提供するだろう。
また驚くべき新事実として、パイオニアペダリングモニターと同様に、ペダリングのベクトルの解析を実現できるのではないかという話題だ。この事実が現実となれば、市場にあふれるパワーメータの中で高性能かつ、ペダリング解析もでき、さらにシマノクランク内装式という驚愕のパワーメーターが誕生することになる。
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まとめ:シマノパワーメーターの影響
photo:cyclingweekly.co.uk
そして全世界が待ち望んでいたシマノパワーメーターの価格であるが、およそ1000€日本円換算約13万程度ではないかと予想されている。現実的な価格を設定するとしたら税抜き149800円とかその辺を狙ってきそうだ。国内であればパイオニアペダリングモニターと肉薄する価格設定が考えられる。
この価格設定はパワーメーター市場に大きな打撃を与える可能性がある。シマノは高い測定精度、技術的な信頼性の側面を持つパワーメーターを出してくる事は間違いない。しかし、さらに追い打ちをかけて価格を1000€以下の設定にしたのならば体力のないパワーメーター会社は駆逐される可能性すらある。
シマノという信頼のブランド、そして世界最大のコンポーネントメーカーの販売網を考えてもパワーメーター業界の勢力図が一変してしまう可能性すら有るのだ。
現在海外のワールドツアーのプロチームの65%はシマノコンポーネントだ。ということは半分以上のプロチームがシマノパワーメーターを使う可能性がある。この9100シリーズは6月30日に一般向け発表がされるとあるが、それはツール・ド・フランスを狙っているのかもしれない。
その際に我々の前にプロが使用する、実働する新型デュラエース、新型パワーメーターもお披露目されるかもしれない。今年は間違いなく何十年かに一度の地殻変動が自転車業界に訪れようとしている。
なお、本日は4/2でエイプリルフールでは無いことをここに記載しておきたい。
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