新型セパワンが2.1へアップデート!アーティストコラボしたデザインジャージが登場!

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「ペンローズの三角形」という不可能図形がある。名前は聞いたことがないかもしれないが、図形はどこかで見たことがあるかもしれない。

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この三角形は、スウェーデンの芸術家オスカー・ロイテルスバルトが考案したペンローズの三角形だ。だまし絵で有名な芸術家マウリッツ・エッシャーも不可能図形を多く扱ったが、その発想の一部となったのもペンローズの三角形だった。

この図形が面白いのは、なぞるように一辺を追いかけてみると、ある瞬間「自分が今どこにいるのかわからなくなる錯覚」に陥る。どこまで行っても終わらない、永遠に続くような道にすら思えてくるのだ。

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この図形は「不可能図形」と呼ばれていることからも、現実世界では存在しない。エッシャーの風車のだまし絵のように、水が落ちては登っていくような現象は物理的にありえないのと一緒だ。2次元を使って、現実世界では存在しえない形を表現していることから不可能図形と呼ばれている。ただサイクリストたちの中には、同じように不思議な感覚に陥ってしまう時がある。

峠を登っているときだ。

いく度となく走りなれた峠道であっても、走っている最中は永遠に終わらないような錯覚に陥る。そして似たようなカーブが何度も何度もつづき、峠のピークかと思ったらそれは詐欺でまだまだ続くアレだ。この「無限に続く峠」と「あとちょっとでピークが終わる詐欺」をペンローズの三角形をシンボライズにしてジャージデザインへと落とし込んだ。

このデザインを手がけたのはRyo Okamoto氏。

もともとアパレル系デザインの出身で、今まで数多くの企業デザインを手掛けている。Way To GO(前田製菓)のパッケージデザイン、ビールの西成ライオットエール(Derailleur Brew Works)のロゴデザイン、In The Woodsのブランド展開と幅広い。というのもOkamoto氏自身が大の自転車好きで、MTBをベースにシクロクロスからロードレースも走る選手だ。

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デザインと自転車カルチャーをよく理解した氏のデザインは、ありがちなロードバイクジャージとは一線を画している。デカデカとした広告のような文字ロゴもなく、かといって横棒1本のようなありがちなシンプルさもない。生み出されたデザインには「意味」と「理由」が込められている。

どこか理系な雰囲気を醸し出すペンローズの三角形と、Okamoto氏自身が好むストリートを意識したカラーリングとデザインが融合したのだ。

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計算されたシルエット

セパワンのNEWデザインテスト。シルエットが綺麗だ。 #timezxrs #サンボルト #sunvolt

ITsanさん(@ta36com)がシェアした投稿 –

実際に着用して初めて気づくことがある。着用すると肩から脇腹にかけて「たすき掛け」をするかのようなデザインがとても美しい。見た目よりもさらに「細身に見える」のだ。ジャージデザインを2次元の紙データーで初めて見た段階では、まったく気づかなかったことである。

2次元のみ存在することが許された「ペンローズの三角形」は、3次元空間に表現されサイクリストの体に美しい曲線を描いた。Ryo Okamoto氏は2次元のデザインの段階で、完成形である3次元を想像しながらデザインを描いていたのかもしれない。

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セパレートワンピース2.1

新型セパレートワンピ2.0 「スケスケ素材」を使った軽量爽快ウェア
昨年の乗鞍において、森本選手が使用していた「スケスケワンピ」がついに製品化された。ゴールデンウィークという絶好の機会で販売が開始されたため、私はいち早くテストすることにした。前作のセパレートワンピ1.0(勝手に命名)はチームェアとして使用してたものの、新型のセパレートワンピ2.0(正式名称:メッシュセパレートワンピース)は今回の使用が初めてだ。言ってしまえば前作1.0と最新作2.0はもはや別物だ。...

実は今回もう一つ伝えておかねばならない事がある。今回使用しているジャージだ。発売後、常に愛用しつづけている新型セパワン(メッシュ仕様)のマイナーチェンジ版をSUNVOLTさんが作ってくれた。生地やカットに大きな違いはないが、腹部分の生地をさらに下げて、表面積を減らしている。これは前作のセパワンから改良を要望していた部分であり、さらなる表面積の削減を実現した。

表面積を減らし汗が溜まりにくく、重量も245gから243gと2gの軽量化している。言うなれば「メッシュセパレートワンピ2.1」である。このさらに改良が重ねられてセパワン2.1とRyo Okamoto氏の独創的なデザインが融合した。

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まとめ:Cyper Penrose

Ryo Okamoto氏の独創的なデザイン(49%)と、SUNVOLTさんの開発力(49%)、私の「こんな感じで!(2%)」がうまく混ざりあったのが今回のジャージだ。わたしは「峠の終わらない感覚」や「ピーク詐欺」を文字として表現することはできるかもしれないが、デザインとして表すことはどうあがいても無理だ。

しかしRyo Okamoto氏は不可能図形であるペンローズの三角形を題材にして、抽象的で無形の感情をデザインしジャージとして美しく見えるよう落とし込んだ。そしてSUNVOLTが相変らずの攻めた商品作りで、セパワン2.1を急ピッチで開発してくれた。この両者の技術と想いが詰まったメッシュセパレートワンピース2.1はOkamoto氏によって「Cyper Penrose(サイファー ペンローズ)」と名付けられた。

ユニクロでもデザイナーコラボTがあるように、退屈なサイクルジャージだってデザイナーとのコラボがあっても面白いと思う。そしてせっかくだから、このジャージを各サイズ少量づつ、当ブログの読者向けにお分けさせて頂くことを考えた。少量にした理由は、あまり人とかぶる事を好まないサイクリストの性格も考慮した。予約販売で来月下旬ころお手元に届くスケジュールで考えている。

募集期間は本日から開始で8月26日(日曜日)まで6日間だ。プロのデザインとセパワンの改良がくわえられた新しい製品であるものの、価格はSUNVOLTで販売されている現状のセパワンやオーダー製品とまったく同じ価格に設定した(マジで)。もちろん、もちろんデザイン料はかかっている。

なおCypher(サイファー)という名前が気になったので、Okamoto氏に名前の由来をたずねてみた。Cypherは「0(ゼロ)」を意味している。そして「0」の形から、仲間同士で円形になってフリースタイルラップに即興で興じる集団を、スラング用語でCypherと呼ぶ。

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それらは、週末の私たちが楽しむ仲間同士のライドや、即興で掛け合う峠のバトル、ライドの一体感といった自由さを、ヒップホップのCypherに重ねあわたネーミングだという。「円形」になりながらローテーションが繰り返され、突如として即興のアタックが繰り広げられる私たちライダーの性質そのものだ。

そしてCyperは計算する、算定する、割り出すといった別の意味も合わせ持っている。当ブログとの共通点も感じられるのがにくい。このCyper Penroseジャージは少量予約受注がゆえ、なかなか私自身もお目にかかる機会に恵まれないかもしれない。しかしいつか日本のどこかでこのジャージを着て走っているCypherたちに出会えることを、私は楽しみにしている。

Yahoo!ショップ SUNVOLT店:「Cyper Penrose メッシュセパレートワンピース

募集期間:本日記事公開後から、2018年8月26日(日曜日)までの6日間。

《予約販売分》CYPHER メッシュセパレートワンピース

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