デュラエースのパワーメーターのデリバリーが遅れる中、パイオニアはカウンターのごとく新型アルテグラのペダリングモニターをインターバイクで発表した。シマノ純正のデュラエースのパワーメーターは170mmのデリバリーが始まっているもののその他のクランク長に関してはいまだ販売はされていない
また、新型アルテグラR8000にシマノ純正パワーメーターの搭載は未定どころか何年も先になると予想できるため、事実上アルテグラユーザーがパワーメーターを使いたい場合は、ペダリングモニターを選ぶことが最も現実的な選択だ。
ULTEGRA R8000 ペダリングモニター
既存の機能から大きな変更点はないが、むしろパワーメーターにとって「こなれてきた感」は大きなアドバンテージを持つ。多くの問題点や改善点を盛り込んで第三世代に突入しているからだ。ペダリングモニターは日本で最もシェアを持つパワーメーターである。
日本人はとにかく細かく、小さなことでも気にするというがその結果パイオニアペダリングモニターという過剰なほどまでに完成されたパワーメーターを生み出したのだろう。今回の新型アルテグラの対応は、シマノパワーメーターへの対抗策の意味合いも大きいが、一番のメリットは様々なクランク長、コンポグレードを使うユーザーへの対応が一番大きい。
パイオニアペダリングモニターはデュラエース、アルテグラ、105、カンパニョーロポテンザ、キャノンデールホログラムと、全方位的に「ペダリングモニター包囲網」を敷いている。シマノパワーメーターの登場でパワーメーター戦国時代に突入したわけだが、パイオニアは生き残りをかけた勝負をかけているのかもしれない。
というより、日本のトップ企業二社がタッグを組んでパワーメーターでも世界シェアを取りにいってほしいと心底思う。やはり餅は餅屋だと思うのだが。ちなみに、ユーザーのみなさんはどうお考えだろうか。
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