ZIPP 858NSWがモデルんチェンジした。82㎜~85㎜断面変動リムハイトを備え、フックレスリムの採用し前作よりも約270g以上の軽量化を達成した。バルブとテープを除いたXDR仕様の重量は1,530g (フロント719g/リア811g)だ。
これまで1500gのホイールのリムハイトといえば60mm前後が主流だった。新型ZIPP858NSWは80mmクラスながら1500g台の驚異的な軽さを備えている。リム内幅は23mmだ。BONTRAGERのRSL51やENVE SES 6.7と同様に25mmタイヤを使う場合の下限幅を採用している。
82㎜~85㎜の断面変動のディープリム形状は、ZIPPが特許取得済みのSawtoothリムだ。ZIPPがプリンストンカーボンワークスを訴えたことでも知られる、この特殊な形状はエアロダイナミクスと横風耐性が優れている。
ZIPP 858 NSWの軽量化の秘密は、ZIPPのCarbon Internal Reinforcement(CiR)技術によって、10%の軽量化をしつつも強度を確保した。タイヤアッセンブルは28㎜のチューブレスレディタイヤで最速になるように設計されている。
昨今のトレンドとしては、新型ENVE SESも同様にタイヤ幅を指定して最速のアッセンブリになるようにメーカーが指定する場合が多い。なお、チューブレスレディタイヤにインナーチューブを入れてパンク時にも対応することができる。
ハブはドイツで製造されているCognition V2使用。Axial Clutch V2機構により、かかりの良さと、反応の良さそして、空転時の抵抗低減と、耐久性を向上させた。
お値段81万円・・・。
昨今の自転車機材は値上が激しい。ついにホイールセットが80万円を超える価格に鳴った。完成車も買えてしまう価格であるが、どうやら円が弱い日本だけが高いらしい。
以下、世界の858NSW前後セットの価格一覧(レートは海外送金Wise2022年8月9日)。
- 米国定価4400$=597,902円
- 英国定価3570£=約586,758円
- 欧州定価4000€=約555,490円
- 日本定価¥=818,100円
日本ではかなりぶっ飛んだ価格で販売される。どう考えても高いが、欲しい人は買うのだろう。昨今の自転車機材は価格高騰しすぎて、手が出しにくい(出せない)ものがお多くなった。
ZIPPはLightweightの価格を超えてしまったが、重量や空力性能はきっと価格に見合った性能を発揮してくれるのだろう。いや、発揮してくれないと困る。発揮してくれると信じたい。一般人には手の届かない代物になってしまったが、一度乗ってみたいものだ。
¥118,960