価格を抑えながらも、ハイエンドモデルのDNAを受け継いだエモンダ SL4が登場した。33.9万円という価格ながらも、フレームはOCLV500カーボン、コンポーネントは105 R7000を搭載しながら、チューブレスホイールを装備している。
軽量なロードバイクが欲しいと考えているが、手ごろな価格で。カーボンの軽さと振動吸収性、そして時間をかけてアップグレードできる信頼性の高いパーツを求めているロードサイクリストに最適だ。スペックは以下の通り。
- フレーム:ウルトラライト500シリーズOCLVカーボン
- クランク:シマノ 105 R7000
- シフター:シマノ 105 R7020
- フロントディレイラー:シマノ 105 R7000
- リアディレイラー:シマノ 105 R7000
- スプロケット:シマノ 105 R7000 11-30
- ホイール:ボントレガー Paradigm SL
- ステム:ボントレガー Elite
- ハンドル:ボントレガー Comp
- サドル:Verse Short
これまで、TREKのロードバイクは比較的高価な完成車が多かった。これまでであれば40万円クラスになってしまう完成車のスペックを33.9万円という価格に抑えている。エモンダは発売から時間が経っていることと(それでも名機)、大手はコンポーネントを大量に購入しコストダウンを図っているのだろう。
エモンダは筆者自身も長年乗っていたバイクだ。軽量なフレームと、バランスの取れた走りの質、なによりハンドリング特性が秀逸だ。「クライミングエアロダイナミクス」がウリでエアロチューブ形状が速さを引き出す。
アップダウンが多く起伏に富んだコースや、風が強く吹く平坦路でのライド、高速ダウンヒル全て上位モデル譲りの性能を体感できる。
価格とスペックをみれば完売必至のモデルだ。すでに販売されているため、欲しい方はショップに問い合わせてほしい。
Émonda SL 4 - Trek Bikes (JP)
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