ドバイツアーが近づくにつれ、プロチームのジャージやマシンがお披露目され賑やかな印象だ。色々なマシンを見て行くと大きなアップデートはないものの、昨年から細かな変更やカラーリングの変更がなされている。
今回は特に目を引いたWilier Cento1Air UnitedHealthcareのプロチームバイクを見て行く。個人的にトラディショナルなバイクが好きで、最新鋭のプロチームバイクをカッコいいと思わないのだがこのマシンはどこか心をくすぐられる一台。
パイオニアペダリングモニターを積んでいるチームということもあり注目度が高い。早速見て行くことにしよう。
パイオニアペダリングモニターを採用
UnitedHealthcare(以下UH)は昨年からパイオニアペダリングモニターを用いている。元々コーポレートカラーが青ということもあり、ペダリングモニターのプロダクトカラーとは逆の色を採用しているから新鮮だ。
電子デバイスメーカーのベルキンもパイオニアを使っていたが続いてUHも使うことになり徐々にそのシェアを伸ばしている。過去に問題となったタイラップも無くなり、簡素なマグネットパッチのみで動かせるようになった。
フレームにあしらわれたWillierのロゴカラーとペダリングモニターのバッテリーカバーの色が絶妙なマッチをしている。同じペダリングモニターユーザーとして何処か親近感がわく機材だ。
バッテリーカバーも青だがサイクルコンピュータも同様にコーポレートカラーを採用している。それらのデザインは次で紹介する。
Deda & K-Edge
ステアリング回りを見ていこう。まず目を引くのは2015年の新型Deda ZERO 100の17°ステム(水平)を採用していることだ。私もいろいろなステムを使って結局元に戻した優秀なステム。私の場合6°という角度が気に入っていたのだがこちらは水平の17°だ。
ちなみに、最近デザインも全く同じ2015のDeda zero 100の100mmをTIME ZXRS用に追加購入した。なおシクロクロスのバイクも同じモデルの白、TIME VX SPもこの黒である。重量はチタンボルトを用いて122g台。
話は戻り、ペダリングモニターはコーポレートカラー特注のブルーだ。ブルーは新鮮に見える。デカールで自分のペダリングモニターもカスタマイズしてみたいと思わされた。続いてマウントは同じくブルーのK-Edgeだ。
今まではお世辞にもかっこいい(ただし頑丈)とは言えなかった純正のマウント一種類だけだった。ここにきてサイクルコンピュータのマウントに定評のあるK-Edgeが手がけるペダリングモニターのコンピュータマウントを採用している。
細かなところにも手を抜かないアッセンブルに関心。
続いてフロントディレイラーのキャッチャーもK-Edgeで統一されているおそらくK-edgeがスポンサーなのだろう。高額だが実際にチェーン落ちに特に効果があるのが同社のキャッチャーだ。
Wilier Cento1Air
フレームはWilier Cento1Airを用いる。特徴的なのはダウンチューブにワイヤー類が入る仕組み。アンカーのRIS等も同様の仕組を採用している。専用入り口の場合フレームとしてのつくりは美しくなるが、必ずしもケーブルルーティングが美しくなるとは限らない。
リアディレイラーのケーブルもチェーンステイの中を通る。ワイヤーはフレーム直刺しではなく、専用の部品を介して差し込む形。
フレームメーカーととして長い歴史を持つWiller。創業は1906年。
サドルはサンマルコの定番コンコール。
これからいよいよプロレースが本格化し様々なプロバイクがお披露目されてきます。今年はどんなプロバイクが見られるのでしょうか。
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